近年、AI技術の進化は、プレゼンテーション資料作成の分野においても革新的な変化をもたらしています。デザインプラットフォーム「Canva」でも、AIを活用することでプレゼンテーション資料を手軽に作れるようになりました。
本記事では、CanvaでAIを活用しながらプレゼン資料を簡単に作成する方法を解説します。時短とデザイン性のアップを同時に実現できるので、ぜひご参考ください。
Canvaでプレゼン資料を作成するメリット
Canvaでプレゼン資料を作成するメリットは、デザイン経験がなくても美しい資料を作成できる点にあります。Canvaには豊富なテンプレートが用意されており、デザインの知識がなくても、見栄えの良い資料を簡単に作成できるのがポイントです。テンプレートはカスタマイズ可能なので、自分のコンテンツやスタイルに合わせて自由に調整しながら使いましょう。
その他、オンラインでリアルタイムに共同編集でき、チームでの資料作成もスムーズに進む点もメリットです。編集権限も細かく設定できるので、情報管理のリスクも軽減できます。
Canvaとは?
Canvaは、2013年にオーストラリアで設立されたオンラインのデザインツールです。豊富なテンプレート、画像、イラスト、フォントなどが用意されており、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でプロのようなデザインを作成できるツールとして注目を集めました。プレゼンテーション資料の他、SNS投稿画像、ポスター、チラシなど、様々なデザインを作成できることも強みとなっています。
他のプレゼン作成ツールとの違い
Canvaと他のプレゼン作成ツールとの違いは、洗練されたテンプレートの数にあります。Canvaは誰でも手軽に綺麗なプレゼンテーション資料を作れるよう工夫されていて、洗練されたデザインのテンプレートからポップでかわいらしいデザインのテンプレートまで、無限とも言えるテンプレートが格納されているのでチェックしてみましょう。
ユーザーはテンプレートをそのまま使うこともできれば、テンプレートを少し改変しながらオリジナルデザインに変更して使うこともでき、用途も多彩です。初心者だけでなく、手軽にデザインをしたい慣れている人まで、幅広く使えます。
CanvaのAI機能を活用したプレゼン資料作成の流れ
ここでは、CanvaのAI機能を活用したプレゼン資料作成の流れを解説します。迷ったときは、以下の手順で進めましょう。
ステップ①:テンプレートの選択
Canvaには、様々な用途やデザインのテンプレートが豊富に用意されています。まずはお好きなテンプレートを選択しましょう。
Canvaのトップページから「プレゼンテーション」を選択し、「レイアウト」から目的に合ったテンプレートを探します。気に入ったテンプレートをクリックするとプレビューが表示されるので、詳細を確認し、問題なければ編集画面に移ります。選択したテンプレートは、テキスト、画像、色などを自由に変更可能です。
ステップ②:AIによるテキスト生成でスライドの構成を決める
選択したテンプレート上にテキストを設置し、スライドの構成を決めていきます。Canvaのデザイン作成画面から「テキスト」を選択すると、画面左側にテキスト編集メニューが表示されるので、イメージに近いスタイルを選択しましょう。
その他、自動で文章を生成してくれる「マジック作文」ボタンから文章を生成することも可能です。スライドのテーマや書きたい内容をキーワードで5つ追加し、「生成」ボタンを選択すると使えます。
ステップ③:AIデザイン補助機能を使ってビジュアルを調整
Canvaには、デザインのレイアウトや要素の配置を自動調整する機能、テキストから画像を生成する機能など、AIを活用したビジュアル調整機能が搭載されています。写真や画像を編集したり設置位置を変えたりしながら、イメージ通りになるよう微調整していきましょう。
ステップ④:プレゼンをダウンロードする
作成したプレゼンテーション資料は、ダウンロードボタンよりダウンロードできます。「PDF(標準)」または「PowerPoint」形式でダウンロードできるので、メールやチャットに添付したいときにも便利です。必要に応じて、ダウンロードするページ範囲や画質などを設定しましょう。
関連記事:CanvaのAI画像生成は無料で使える?機能・使い方・注意点を徹底解説!
CanvaのAIを活用する際の注意点
最後に、CanvaのAIを活用する際の注意点を解説します。AIは非常に便利なツールですが、コンプライアンスの徹底やミスの予防を常に意識し、正しく活用することが大切です。
AI生成のテキストをそのまま使わず、必ず確認・修正する
CanvaのAI機能はプレゼン資料作成の効率アップに役立ちますが、AI生成のテキストをそのまま使用することには注意が必要です。AIは大量のデータに基づいてテキストを生成しますが、100%正確な情報を提供するとは限りません。
特に、専門的な知識や最新の情報が必要な場合、AI生成テキストではカバーしきれないことが多いです。古い情報になっていたり、誤った情報になっていたりすることもあるので、公開前にしっかり確認しておきましょう。
商用利用時の画像・フォントのライセンスに注意
CanvaでAIを活用して生成した画像やフォントを商用利用する際には、ライセンスに十分注意しましょう。Canvaの利用規約や各素材のライセンスを正しく理解せずに使用すると、著作権侵害などの法的リスクにつながるかもしれません。
Canvaには、大量の画像・イラスト・フォントなど素材が豊富に用意されていますが、それぞれ異なるライセンスが設定されています。商用利用の可否や利用範囲が異なるので、公開後に想定外のトラブルが生じる可能性があるのがリスクです。
同様に、CanvaのAI機能で生成された画像についても、利用規約に基づいて利用するよう意識しておきましょう。
オンラインツールのため、ネット環境が必要
Canvaはラウドベースで動作するオンラインツールであるため、インターネット環境が必須です。デザインの作成・編集・保存がすべてオンラインで行われる以上、インターネット接続がない環境ではCanvaの機能を利用することができません。
特に、Wi-Fiや電波の接続状態が不安定な場所で作業する場合、「作業した内容を保存できない」などのトラブルに見舞われます。特に、画像や動画を多く含むデザインを編集する場合は、高速なインターネット回線を優先しましょう。
アレンジをして独自性を出すことも大切
Canvaのテンプレートはそのままプレゼンテーション資料として使えるレベルに到達していますが、アレンジをして独自性を出すことも大切です。生成されるコンテンツはあくまでベースであり、そのままでは他のユーザーと似たようなものになってしまう可能性があるので注意しましょう。
具体的なキーワードや独自の表現を加えてオリジナルのテキストを作成したり、テンプレートを編集して自社オリジナルのテンプレートとして生まれ変わらせることもおすすめです。
まとめ
CanvaとAIを活用することにより、プレゼン資料作成の効率と品質を大幅に向上させられます。豊富なテンプレートとAI機能をかけ合わせれば、より便利なツールとして活用しやすくなるでしょう。オンラインでのリアルタイム共同編集でチーム作業もスムーズに進み、業務効率の改善やデザイン性の向上に貢献してくれます。
Canvaプレゼン資料AIに関する重要用語
用語 | 説明 |
Canva | オーストラリア発の、オンラインで利用できるグラフィックデザインツール。 |
Canva AI | デザインツール「Canva」に搭載された様々なAI機能。 |
マジック作文 | テキスト入力からコピーを生成したり、文書内の既存のテキストを使用したりして利用できる機能。 |