スプレッドシートは情報を集約するもの。集めたデータの平均値を割り出したいことがありますよね。

本記事ではスプレッドシートで平均の値を取得できる「AVERAGE関数」について解説します!

AVERAGE関数にはいくつか種類があり、条件を複雑に組み合わせて使用できる関数もあります。

管理データを自動化したい方、手早く資料を完成させたい方、もっと関数を知ってスプレッドシートを使いこなしたいと思われる方はぜひお試しください!

スプレッドシートで平均値を求める「AVERAGE」関数

スプレッドシートで平均値を求める「AVERAGE」関数

スプレッドシートがリリースされる以前、表計算ソフトウェアの主流は「Microsoft Excel」でした。

平均値を求める「AVERAGE」は、このExcelで古くから使用できる関数。これまでExcelを使用してきた方にとって、AVERAGE関数はなじみ深い関数のひとつでしょう。

ここではAVERAGE関数を使用したことのない方へ向けて、当該関数の使い方や、関連した関数との使い分けについてお伝えしていきます。

AVERAGE関数とは

AVERAGE関数とは、選択したセル範囲の「平均値」を割り出す関数。同じく選択したセル範囲の“合計”を割り出す「SUM関数」とともに、非常によく使われる関数です。関数を使いたい方はこちらの記事も役立ちます。

スプレッドシートのIF関数の使い方を解説|他関数も比較して紹介します! – OneChat Blog

GoogleスプレッドシートでCOUNTIF関数を利用する方法を徹底解説

AVERAGE関数の使いどころ

スプレッドシートでデータをまとめたとき、金額や点数などを自動計算できれば、より情報がわかりやすくなります。

この際にAVERAGE関数を使って、日・月・年等の単位で平均値を割り出せると、詳細なデータ分析ができ、目標の指標を立てやすくなるでしょうAVERAGE関数の使いどころの例を、以下にご紹介します。

  • アンケートの点数
  • 売り上げ平均
  • チーム別の成績・業績

AVERAGE関数の種類

AVERAGE関数にも種類があります。それぞれの詳細や実例は後述するとして、ここでは各関数の違いをかんたんに説明します。

  • AVERAGE関数:値の平均を取得する(数字以外のセルは無視する)
  • AVERAGEA関数:値の平均を取得する(数字以外のセルは0とする)
  • AVERAGEIF関数:条件に合うセルの平均値を求める

AVERAGE関数とAVERAGEA関数の違い

先にお伝えしたとおり、AVERAGEA関数では平均値の計算に「0」の件数を含みます。そのため、計算結果の平均値はAVERAGE関数を使用した場合に比べ、少ない数値になります。

数字以外が入力されたセルについて、イレギュラーとして省く方針なら「AVERAGE関数」を、「0」とみなして厳密な計算とするなら「AVERAGEA関数」を選ぶとよいでしょう。

AVERAGE関数とAVERAGEA関数を実際に使用した例を見てみたい方もいるでしょう。次の項ではこれらの関数を実践した内容を紹介します。

スプレッドシートで平均値を割り出す方法

スプレッドシートで平均値を割り出す方法

平均値の計算方法は、「値の合計を値の数で割る」ことで求められます。AVERAGE関数はこの計算を自動的に行ってくれる、大変便利で汎用性のある関数です。

これからAVERAGE関数の使い方について、使用例を交えて解説しますが、ぜひご自身でもサンプルのデータ表を作成し、AVERAGE関数を試してみてください。

AVERAGE関数の使い方

AVERAGE(アベレージ)関数は、選択した範囲の平均値を割り出す数式。
AVERAGE関連の関数で、最も一般的に使用されるものと理解するとよいでしょう。
なお、数字以外が入力されたセルがあれば無視する仕様です。
記述例は以下を参考にしてください。

  • =AVERAGE(B3:B14)

関数を実行した際の画像も用意しました。こちらもあわせて確認してください。

「AVERAGE(アベレージ)関数」で平均値を割り出す

AVERAGEA関数の使い方

AVERAGEA(アベレージエー)関数の基本的な機能は、AVERAGE関数と同じで「選択した範囲の平均値を割り出す」ものです。

AVERAGEA関数の特徴は、数字以外が入力されたセルがあったとき、そのセルを「0」の値としてみなすこと。
記述の例は次のとおりです。

  • =AVERAGEA(B3:B14)

AVERAGEA関数を使用した場合の数値の違いは、こちらの画像を参考にしてください。

「AVERAGEA(アベレージエー)関数」で“数値データのないセルを含めて”平均値を割り出す

AVERAGEIF関数の使い方

AVERAGEIF(アベレージイフ)関数は、「選択した範囲のうち、条件を絞って平均値を割り出す」関数。今回は次の例をもとに、実際の操作で平均を求めてみることにします。

  • 条件:本店の売り上げのうち、大口購入があった月の平均を求めたい

関数の記述としては、「大口購入あり」の見出しからセル範囲を参照して、「本店」に該当する月の売り上げを抜粋し、平均値を計算することとなります。
具体的な記述式と、関数を実行した参考画像は以下を参考にしてください。

  • 記述式:=AVERAGEIF(D3:D14,”本店”,B3:B14)
▲「AVERAGEIF(アベレージイフ)関数」で、条件を絞って平均値を割り出す

参考:スプレッドシートでの表示形式「書式設定」を変更する

参考:スプレッドシートでの表示形式「書式設定」を変更する

AVERAGE関連の関数を使用した場合、初期値では「****.**」のように、小数第二位まで表示されます。

そうでなくとも平均値を割り出すということは、必ず計算結果に小数点以下の数値が出るわけですから、この数値を小数第一位まで表示したいなど、表示形式を変えたい場面があるでしょう。

スプレッドシートでは、こういった数値の表示形式を詳細に変更でき、希望であれば「¥(円)」や「%(パーセント)」表示にすることもできます。

▲参考:「メニュー」や「ツールバー」の表示画像

小数点以下の桁数を調整したい

AVERAGE関数を実行したあと、小数点以下の桁数を調整したいときは、ツールバーの以下のマークを押してください。

  • 「.0←」マーク:小数点以下の桁数を減らす
  • 「.00→」マーク:小数点以下の桁数を増やす

数値を「¥(円)」や「%(パーセント)」表示にする

入力した数字をツールバーから「¥」や「%」表示に設定する操作は、次の内容を参考にしてください。

  1. 希望のセルに数値を入力し、そのセルを選択しておく。
  2. スプレッドシート画面上のツールバーから、次のいずれかの選択肢をクリックする。
    • 「%」マーク:表示形式をパーセントに設定
    • 「¥」マーク:表示形式を通貨に設定

数値を「,(コンマ)」や「通貨」などの表示にする

入力した数字をツールバーから「,」や「通貨」表示に設定する操作は、以下のとおりです。

  1. 希望のセルに数値を入力し、そのセルを選択しておく。
  2. スプレッドシート画面上のツールバーから、「123マーク(表示形式の詳細設定)」をクリックする。
  3. 次の内容など、希望にあわせた選択肢をクリックする。
    • 会計(¥マークあり)
    • 会計(¥マークなし)
    • 通貨
    • 通貨(端数切り捨て)
▲ツールバーから「123マーク(表示形式の詳細設定)」をクリックしたときの表示項目

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