Googleスプレッドシートではプルダウンを設定し、その中から選択をすることができます。プルダウンを設定すると、入力のミスや手間も減らせるでしょう。
また、どの選択肢を選んだかわかりやすいように色を変えることも可能です。そこで、本記事では、スプレッドシートの背景色をプルダウンで設定する方法について詳しく解説します。
さらに、条件付き書式を削除する方法もあわせてみていきましょう。
スプレッドシートの背景色をプルダウンで設定する方法
スプレッドシートの背景色をプルダウンで設定する方法として、次の2つが挙げられます。
- スプレッドシートのプルダウンを設定
- スプレッドシートの条件付き書式を設定
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.スプレッドシートのプルダウンを設定
まずは、スプレッドシートのプルダウンを設定しましょう。設置したいセルを選択して「データ→データの入力規制」を選ぶと次のように表示されます。
ここで条件を「リストを直接指定」に変更してください。次にリストを作っていきます。
「田中,島田,伊藤」といったように、カンマで区切っていきます。この状態で保存をすると次のような表示になり、リストの名前が選べるようになりました。
プルダウンの設定はこれで完了です。なお、プルダウンメニューの作成方法については次のページでも詳しく解説しています。
2.スプレッドシートの条件付き書式を設定
次に、設定したいデータ範囲を選んで「表示形式→条件付き書式」と進みます。
色を変えたいセルを選択して、セルの書式設定の条件を一番下のカスタム数式で設定してください。書式のルールは「完全一致するテキスト」を条件として、ここでは「島田」と入力します。
すると、次のように選んだ島田だけが水色に変わりました。
ちなみに、スプレッドシートの条件付き書式で要素に色付けする方法は次のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
背景色をプルダウンで設定する応用パターン
スプレッドシートの背景色をプルダウンで設定する方法を説明しました。さらに、次のような応用パターンもあります。
- テキストが完全一致する場合に色を変える
- チェックボックスをONになったら行全体の色を変える
- 別の位置にあるセルの色を変える
- 複数条件を満たしたら色を変える
いずれも便利な方法なので、知っておくと役立つはずです。ここでは、パターンごとの詳しい内容を解説します。
1.テキストが完全一致する場合に色を変える
まず、テキストが完全に一致した場合に、セルを色付けする方法をご紹介します。データ範囲を選んで「表示形式→条件付き書式」と進んでください。
デフォルトでは空白でないセルを緑にするとなっているため、設定内容を変更します。
次が、条件の設定です。条件付き書式設定ルールの「単一色→セルの条件設定の条件→完全一致するテキスト」を選択し、色を変えたい文字を入力します。
条件が一致しているデータに設定したい色を決定します。セルの書式条件に川上と入力して色を設定すると、川上にあたるセルのみ色が変わります。
2.チェックボックスをONになったら行全体の色を変える
Googleスプレッドシートでは、チェックボックスを設けることができます。さらに、チェックボックスにチェックが入った行全体の色を変えることも可能です。
まず、対象となるデータ範囲を選んでください。「表示形式→条件付き書式」と進み、次に条件を設定していきます。そして、条件付き書式設定ルールから「単一色→セルの条件設定の条件→カスタム数式」と進めてください
カスタム数式の下に次の数式を入力します。(セルはチェックボックスの一番上を選びます)
- =$C2=true
ここでの「true」とは、チェックボックスがONになっている状態と考えてください。条件にあったデータに設定したい色を選んだら完成です。
すると、チェックボックスにチェックが入った行の色が変わります。なお、チェックボックスの作成方法は次のページでも解説しています。
3.別の位置にあるセルの色を変える
ドロップダウンを使ってリストのセルではなく、別の場所にあるセルの色を変えることも可能です。例えば、A列が「島田」の場合のみにD列のセルの色を変えるといった内容です。
「表示形式→条件付き書式」と進み、範囲に適用では「D列すべて(D3からD10)」を選択します。書式ルールはカスタム数式を選び、島田を選びたいので「=A3=”島田”」と入力してください。
すると、島田に該当する行のD列だけ色が変わります。
4.複数条件を満たしたら色を変える
「1000以上」や「500未満」など、数値の大きさを条件に色分けすることができます。設定したいデータ範囲を選んで「表示形式→条件付き書式」に進みます。
ここでカラースケールタブで設定した色を選んで指定してください。例として「最も大きな数を赤」「小さな数を白」に設定します。
すると、値の大きなセルは赤く、最も小さなセルは白くなりました。さらに、数値が増えるにつれ、赤に近づくグラデーションで色分けをすることも可能です。
条件付き書式を削除する方法
設定した条件付き書式を削除する場合は、設定したセル範囲を選んで「表示形式メニュー→条件付き書式」と進みます。
次のようにゴミ箱の表示が出るので、ここをクリックすると削除できます。
スプレッドシートのプルダウンを条件にした背景色の変更は、さまざまなシーンで役立ちます。基本的にはスプレッドシートに元からある標準機能のみで設定できるため、手順さえ分かればそれほど難しくありません。
当記事を参考にぜひチャレンジし、習得してみてください。なお、スプレッドシートに関するさまざまな情報を発信しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。