チームでプロジェクトを進める際、タスクの進捗状況やスケジュールを一括で把握するのに便利なガントチャート。
今回は、複数のWeb制作プロジェクトやベンチャー企業の新規事業を手がけた著者が、ガントチャートアプリについて、手軽に使えるものから本格的なものまで5つ厳選して紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります!
- そもそもガントチャートって何?
- ガントチャートアプリを選ぶポイント
- おすすめのガントチャートアプリ5選
それでは早速見ていきましょう!
ガントチャートとは
ガントチャートとは、プロジェクト管理などに使用する工程表のことを指します。
組織によっては「スケジュール表」「工程管理表」「WBS」などと呼ぶ場合もあるでしょう。ガントチャートは以下の画像のような形でまとめるのが一般的です。
【テンプレあり】Googleスプレッドシートでガントチャートを効率的に作る方法
上記画像は、スプレッドシートのテンプレートにあるガントチャートです。
タスクがリスト状に並んでおり、各タスクの担当者や実施する期間、タスクの完了率などを一覧で確認することができます。ガントチャートを作成するメリットは、プロジェクト全体の進行状況を一目で概ね把握できる点にあります。
ガントチャートを使用してプロジェクト管理することで、「いつ、誰が、何をしないといけないのか」「スケジュールに対して巻いているのか、それとも遅れているのか」など、誰が見ても把握できる状態にすることができます。
ガントチャートに記載すべき項目としては以下のものが挙げられます。
- タスク名
- 開始日、期日、工数(期間)
- 作業内容
- 担当者
- 完了率
ガントチャートアプリを選ぶポイント
ガントチャートアプリは複数存在するため、何を基準にして選べば良いかわからない方もいることでしょう。ここでは、ガントチャートアプリを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
無料でどこまで使えるのか
ガントチャートアプリは基本的な機能が無料で使えるものが多いです。ただし、無料プランでできることの範囲がアプリによって異なるため注意が必要です。
無料プランだと機能に制限があったり、追加できるメンバーに上限があったり、使える容量が決まっていたりします。課金を前提にしている場合を除いて、無料でどこまでできるかを確認しておくことをおすすめします。
なお、次のページでは無料で使えるおすすめのガントチャートツールを10選にして紹介しています。
【2022年最新版】無料で使えるガントチャートツールおすすめ10選
操作性はシンプルか、多機能なのか
ガントチャートアプリは基本的な機能に絞られていて比較的簡単に利用できるものから、チームでのプロジェクト管理を前提とした多機能で本格的なものまで幅広くあります。
アプリを使用する目的を定めて、必要な機能が一通り揃っているのか、また、操作が面倒でないかなどは確認しておいた方がいいでしょう。
一人で使うのか・複数人で使うのか
機能性や操作性は「何人で使用するのか」ということにも影響を受けます。
1人で使用する場合は、それほどたくさんの機能は必要ありませんから、シンプルで気軽に扱えるアプリがよいでしょう。逆に、複数人やチームでの使用を前提とする場合、ある程度多機能なものでないと使い勝手に不満を感じてしまう可能性が高いです。
いずれにせよ、ガントチャートアプリの使用目的を考えたうえで、本記事を参考に試しながら選んでみることをおすすめします。
ガントチャートアプリのおすすめ5選
では実際におすすめのガントチャートアプリを5つ紹介します。紹介するアプリ概要は以下の表に一覧でまとめています。
ツール名 | 料金 | 操作性 | 対応端末 |
---|---|---|---|
Wrike | 無料〜 | 多機能 | PC/iOS/Android |
Jooto | 無料〜 | 多機能 | PC/iOS/Android |
事業365 | 無料〜 | シンプル | Android |
QuickPlan | 1100円 | シンプル | Mac/Windows/iOS |
Backlog | 2640円〜 | 多機能 | PC/iOS/Android |
Wrike
Wrikeはガントチャート機能だけでなく、チームでのタスク管理・プロジェクト管理を効率的に行える機能が全て詰まった多機能なタスク管理ツールです。
アジャイル型のプロジェクトやマーケティングキャンペーンの管理などにも対応しており、タスク管理用のテンプレートも豊富なため、チームでのタスク管理のほとんどをまかなえます。
インターフェースもわかりやすく、チームのタスク状況を視覚的に把握することが可能なため、タスクの偏りを防いだりするなど、マネジメントに活用することも可能です。
https://www.wrike.com/ja/price/
無料から使用できますが、小規模なチーム・1部門で使用する場合はProfessional、部門横断的に導入する場合はBussinessがおすすめです。
さらにセキュリティを強固にしたい、スケール性を持たせたいといった場合はEnterprizeプランがあり、こちらは問い合わせが必要です。
Jooto
日本発の本格的なタスク管理アプリです。カード型のタスク管理機能がメインになりますが、各タスクに期日や担当者の設定をすることでガントチャートとしても確認することができます。
また、公式ツイッターの中の人のユーモアセンスが溢れるツイートでたびたびバズっていることで知名度を上げてきていますよね。
絶対に定時退社できる付箋を思い付きました。 pic.twitter.com/hAYuo5N7wK— 【Jooto公式】タスク管理ツール (@Jootocom) October 1, 2021
料金は以下の表の通りです。(詳細は公式ページをご確認ください)
無料だと4人まで使用でき、メンバーを増やしたい場合は1人増えるごとに500円/月、さらに、データ容量などを増やしたい場合は1人ごとに1300円/月の課金が必要です。
無料 | スタンダード | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 1ライセンス500円/月 | 1ライセンス1300円/月 |
ユーザー | 4人まで | 1人追加ごとに課金 | 1人〜 |
データ上限 | 100MB | 5GB/ライセンス | 10GB/ライセンス |
1ファイル上限 | 10MB | 5GB/ライセンス | 10GB/ライセンス |
プロジェクト管理ー-事業 365
「プロジェクト管理ー-事業 365」はAndroidで提供されているモバイル用のガントチャートアプリです。
タスクを作成し、チームメンバーに割り当てることで手軽にガントチャートを作成できます。ガントチャートをベースとしたタスク管理機能に焦点を絞っているため、機能もシンプルで手軽に導入できます。GooglePlayのカスタマーレビューでも概ね良い評価を受けており、平均4.8の高評価を獲得しています。
アプリ自体のインストールは無料ですが、アプリ内課金があります。課金すると広告が非表示になるなど、よりストレスなく使用できるようになります。
QuickPlan
QuickPlanはAppStoreのレビュースコア4.5をマークしている高評価のタスク管理アプリです。
無料で使用できるアプリが多い、1100円で購入する必要がある有料のアプリとなっています。スケジュールに変更が生じた際、エクセルなどで作成したガントチャートだと修正するのに手間と時間が多少なりともかかるため、億劫に感じてしまう方も多いはず。
しかし、QuickPlanは簡単にガントチャートの修正ができるため、スケジュールが見通せないプロジェクトであっても「とりあえずガントチャートを引く」ということをためらわずにできます。ガントチャート機能に特化しているので操作性もシンプルで、導入しやすいでしょう。
Backlog
Web業界・IT業界のプロジェクト管理で多くの企業に導入されているのがBacklogです。最近は「バックログ〜!」の動画広告でもおなじみですね!
ガントチャートはもちろん、カンバンボード、タスクの期日、タスクの状態を管理できるためタスク管理がこれ1つで網羅できます。
また、文書なども整理して格納できるため、会議の議事録などもまとめて管理することが可能です。
セキュリティについてもISOやIECなどの各種認証を取得しているため、安心して使用することができます。
連携可能な外部ツールも豊富なため、今使用しているツールと連携することでさらに業務効率化を図れるでしょう。
料金は以下の通りで、無料プランはありませんが、30日間の無料トライアルがあります。
年払いだと2ヶ月分割引になります。
他のツールと比較して料金は多少高いですが、それだけ豊富な機能は揃っているので、業務に合わせて導入を検討するとよいでしょう。
次のページでは、無料で使えるタスク管理アプリ10選を紹介しています。また、それぞれの特徴や使い方も解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
【無料!】タスク管理アプリ10選!特徴や使い方も紹介します!
まとめ
今回はガントチャートアプリ5選をまとめて紹介しました。
今回紹介したように、ガントチャートアプリには、ガントチャート作成に特化したシンプルなものから、チームのタスク管理を一括でできる多機能なものまで幅広くあり、機能も料金もさまざまです。
基本的には無料プランや無料期間が設けられているアプリがほとんどなので、ぜひ試しに使ってみて、ご自身にあったガントチャートアプリを見つけてみてください!
なお、当サイトではガントチャートに関するさまざまな情報を発信しています。ぜひ参考にしてみてください。