社内の人員が増えるほど、情報の管理や更新は難しくなります。新しい参加者を迎え入れるときのために、業務ルールやQ&Aなど情報をまとめて共有する仕組みをつくっておきたいものです。
そこでおすすめするのが「社内Wiki」です。社内Wikiの導入を検討しているものの、どのサービスやツールが自社に合うのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、本記事ではおすすめの社内Wikiツールを10種類ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
社内Wikiの概要
社内の情報をうまくまとめて共有できる社内Wiki。自社やチームに適した社内Wikiツールを用意するためにも、社内Wikiの意味や導入すべき理由、メリット、注意点などについて解説します。
社内Wikiとは
Wikiとは「不特定の利用者が書き込み・編集できるWebサイト管理システム」を意味します。
つまり、社内Wikiとはビジネス版のWikiを指し、社内の情報共有や周知などをを目的に、誰でも情報の作成や更新ができるシステムのことです。
社内Wikiを導入すべき理由
昨今、在宅ワークやテレワークが普及し、働き方は多様化しています。ただし、社内の情報共有や周知方法に対して課題を抱える企業も少なくありません。
しかし、社内Wikiがあれば業務マニュアルやQ&Aの共有が容易になり、新たな働き方に対して柔軟に対応できます。
社内Wikiのメリット
社内Wikiを導入する主なメリットは次の4つです。
- 情報を社内Wiki内で一本化できれば、効率的に仕事ができる
- 情報の共有・周知をより徹底できる
- 個人の経験から新しい知識まで、情報を収集・蓄積・更新できる
- 日報などにも利用でき、コミュニケーションツールとしても使える
いずれのメリットも企業にとって有益なものばかりです。
社内Wikiの注意点
社内Wikiを利用する際の注意点は次の4つです。
- 社員やプロジェクトチーム全員に使ってもらわないと意味がない
- 多機能のビジネスチャットなどを使用中の場合、使い分けがむずかしい
- 情報の重複・情報の乱立が起こらないよう、社内Wiki内の適切な管理・運用が必要
おすすめの社内Wikiサービス10選
さまざまな種類がある社内Wikiツール。ここでは、おすすめの社内Wikiサービスとして次の10つを紹介します。
- Stock(ストック)
- Qast(キャスト)
- Notion(ノーション)
- NotePM(ノートピーエム)
- flouu(フロー)
- Confluence(コンフルエンス)
- esa(エサ)
- Kibela(キベラ)
- Guru(グル)
- Backlog(バックログ)
多くのツールに無料のトライアルも用意されています。組織やチームに合うツール探しの参考にしてみてください。
1.Stock(ストック)
機能のシンプルさが特徴の「Stock」は、ITに不慣れなチームでも利用しやすいツールです。
ノートの機能ではテキストやファイルの保存もできます。もちろん、タスク管理やメッセージ機能によるコミュニケーションも可能です。
最安プラン「ビジネス5」は5人以下のチームで「月額1,980円」、5人なら1人当たり「月額400円」で利用できます。
- 初期費用:なし
- 無料トライアル:30日間
- 有料プラン:「ビジネス5」1,980円/月~
参考:Stock
2.Qast(キャスト)
「Qast」は社内で浸透しやすいナレッジ管理ができる社内Wikiツールです。テンプレートでの投稿に対応するほか、Q&A機能では匿名で質問可能。
検索機能にも優れ、複数のキーワードや名前による検索結果を表示できます。また、チャットツールの「Slack」や「Teams」との連携や既読機能のよる人数確認など、さまざまな機能を備える便利ツールです。
- 初期費用:なし
- 無料トライアル:10名まで無料(デモ環境)
- 有料プラン:1名600円/月~
参考:Qast
3.Notion(ノーション)
「Notion」のメイン機能は文書をまとめて管理することにあります。ただし、使い方によっては社内Wikiやプロジェクト・スケジュール管理といった幅広い用途に利用できます。
個人向け無料プランでは、無制限のページ・ブロックが利用でき、5人までのゲストに共有可能です。
ただし、その他のメンバーを参加させたい場合は有料の「Team」プランにする必要があります。なお、Notionはこれまで英語版のみが公開されていましたが、2021年10月に日本語化されています。
- 初期費用:なし
- 無料トライアル:コンテンツの上限1,000ブロックに達するまで
- 有料プラン:「Team」1名8ドル/月(年契約)~
参考:Notion: タスクも、メモも、ナレッジも、すべてをひとつにする All-in-one workspace
4.NotePM(ノートピーエム)
「NotePM」は、自由度の高いドキュメント編集機能が特徴です。また、各種テンプレートも豊富に用意されています。
また、これまで作成してきた各種ファイルの共有もでき、アクセス管理についても柔軟に対応可能です。
強力な検索機能では、WordやExcel、PDFといったファイル内も全文検索可能。変更履歴がマークされる仕様であとから変更点を見直しやすいのも特徴です。
- 初期費用:なし
- 無料トライアル:30日間
- 有料プラン:「プラン8」4,800円/月~
参考:NotePM
5.flouu(フロー)
「flouu」は、リアルタイムにドキュメントの同時編集・共有などが行え、スピーディな作業を実現するWikiサービスです。
flouu内のチャットや添付ファイル、ドキュメント等からまとめて検索ができます。また「Slack」や「Chatwork」との連携もでき、メッセージなどの通知も表示可能です。
1人550円/30日でオプションを追加すれば、セキュリティの対策を向上できます。
- 初期費用:なし
- 無料トライアル:14日間
- 有料プラン(基本料金):1人550円/30日~
参考:flouu(フロー)
6.Confluence(コンフルエンス)
「Confluence」は社内Wikiとしての基本的なドキュメントの作成・共有機能のほか、コメントや絵文字を追加できます。
「Slack」や「Teams」といった多数のアプリと連携できる点も特徴です。フリープランでは10名まで無料で使用できます。
- 最安プラン:スタンダード 1名/660円
参考:Confluence
7.esa(エサ)
「esa」はシンプルなUIが特徴的なWikiサービスです。無料トライアル期間が2か月もあるため「仕様や機能について確認したい」や「操作性を試したい」といった方にもおすすめします。
- 有料プラン:1名/500円
参考:esa(エサ)
8.Kibela(キベラ)
「Kibela」は社内Wikiとしてだけでなく、Blog形式で投稿もできます。ツールの使用方法がむずかしいと感じる場合にも、より感覚的に利用できます。コミュニティープランでは、5名・4グループまで無料で使用可能。
- 最安プラン:スタンダード 1名/550円
参考:Kibela
9.Guru(グル)
「Guru」はアメリカの社内Wikiサービスで、AI機能が搭載しています。投稿内容に注意点が見つかった場合、アラートやタグなどによる提案をしてくれる点も特徴です。
SlackなどのアプリやGoogleドキュメント、Dropboxとの外部サービスとも連携もできます。
- 最安プラン:スタンダード 1名5ドル/月
参考:GetGuru
10.Backlog(バックログ)
「Backlog」は直感的に操作が特徴のプロジェクト管理に特化したツールです。
基本的な投稿やファイル共有、タスク管理機能のほか、メンバーのタスク管理にスケジュールを設定したり、優先順位を設けたりすることもできます。
- 最安プラン:スタータープラン 2,640円/月
参考:Backlog
社内Wikiで効率よく情報を共有しよう
デジタル化が急激に進む中、現在でも紙ベースの資料が多かったり、ネットワーク上での情報共有や更新がままならなったりといった企業も少なくありません。
しかし、社内Wikiをはじめとした情報管理ツールを導入すれば全体の作業コストを下げ、業務の効率化も期待できます。社内Wikiツールの無料トライアルなどを活用し、業務の生産性向上や効率化に向けてトライしてみてください。
なお、当サイトでは社内Wikiサービス以外にも、さまざまなSaaSサービスを比較しています。ぜひ参考にしてみてください。