Canvaは、初心者でも直感的に使える画像編集ツールとして人気です。「画像の色を変えたい」「写真の雰囲気を変えて統一感を出したい」という時にもとても便利で、Canvaの無料プランでも画像の色調整やフィルターを使えます。
本記事では、写真やイラストの色味を変える基本的な方法から、ワンランク上の色編集テクニックまで、初心者にもわかりやすく解説します。デザインに合った色使いで、画像の印象をぐっと引き立てたい方はご活用ください。
Canvaで画像の色を変える方法
Canvaで画像の色を変えたいときは、以下の手順で進めましょう。
- 編集する素材をクリックする。
- 変更する色の [カラータイル] をクリックする。
- カラーパネルに表示されるオプションから色をクリックする。
- 別の色を選択するには、カラーパネルで [7色カラータイル] をクリックする。
- デザインから色を選ぶには、 [スポイト] をクリックして、使用するデザインの色の上にマウスを合わせる。
スポイトのカラーピッカーは、Google ChromeとEdgeのWebブラウザと、Canvaパソコンアプリでのみ使用できます。それ以外のブラウザを使うときは、カラーコードを直接指定するなどして対応しましょう。
また、ツールバーにカラータイルが表示されない場合は、素材の色を変更できません。
Canvaで画像の色を変える前に知っておきたいこと
ここでは、Canvaで画像の色を変える前に知っておきたいことを解説します。
Canvaで変更できる「画像の種類」とは?
Canvaで色変更できる画像は、基本的にベクター素材(アイコン・図形・イラスト)です。Canva内の「素材」から挿入したアイコン・図形・イラストであれば、問題なく色を変更できます。複数のカラーパーツに分かれている素材は、部分ごとに色変更できるので、一部だけ色を変えたいときにも役立ちます。同様に、背景色の変更、図形の塗りつぶしも可能です。
Canvaの写真素材はフィルターの追加や調整ができますが、細かい色の置き換えや部分的なカラー変更はできません。「服の色だけを変える」など専門的な編集はできない点に注意しましょう。
また、アップロードした画像(写真・スクリーンショットなど)も直接的な色変更はできず、フィルターの追加などに限定されます。
無料プランと有料プランの違い
機能 | 無料プラン | 有料プラン(Pro) |
ベクター素材の色変更 | ◯ | ◯ |
背景色の変更 | ◯ | ◯ |
写真の明るさ・コントラスト調整 | ◯ | ◯ |
写真の背景を削除して色加工 | ✕ | ◯(背景リムーバー) |
ブランドカラーの一括適用 | ✕ | ◯ |
色の一括置換(スタイル機能) | ✕ | ◯ |
Pro素材の色カスタマイズ | ✕(制限あり) | ◯(全対応) |
Canva Free(無料プラン)でできる色変更機能は、主に以下の通りです。
- カラーパレットから色を指定して変更
- 自由にカラーコードを指定して変更
- モノクロ、セピアなどのプリセットを使って色味を変更
- 明るさ・コントラスト・彩度などで全体の色味を調整
無料プランでも基本的な色変更は十分可能です。
一方、Canva Pro(有料プラン)で使える追加の色変更機能は、以下の通りです。
- 背景リムーバー
- カラーパレット抽出
- スタイル機能
- ドキュメント全体の色を一括統一
- 高品質素材の色変更
背景リムーバー機能が使えると、ワンクリックで画像の背景を削除し、被写体だけの色加工が可能になります。カラーパレット抽出機能では、画像から自動で配色を抽出し、他パーツに一貫して適用できるので、「他の画像のこの部分と全く同じ色にしたい」など複雑な加工も可能です。
基本操作|画像の色を変える手順
ここでは、シーン別に画像の色を変える基本操作を解説します。図形の色だけでなく背景や文字の色も変えられるのでご参考ください。
背景の色を変える方法
- 画像の編集 → 調整をクリックする
- 「領域の選択」で、ドロップダウンメニューから「背景」を選択する
- スライダーを左右に動かして、画像の背景色を変更する
- 温度、色合い、明るさ、バイブランス、シャープネスなどを調整する
「+」を押せば16進カラーコードで細かい色指定も可能です。Canva Proなら「ブランドカラー」を登録して一括適用もできるので、上手に活用しましょう。
文字の色を変更する方法
- 文字(テキストボックス)をクリックして選択する
- 画面上部に表示されるメニューから「A(文字色)」のアイコンをクリックする
- カラーパレットが表示されるので、好みの色を選択する
カスタムカラーを使いたい場合は「+」をクリックし、HEXコード(例:#FF5733)を入力しましょう。画像上の文字が見えにくい場合は、白 or 黒 or補色系で調整するのがおすすめです。見出しや重要な単語だけ色を変えると視認性がアップします。
【有料プラン】マジック加工で一部の色だけを変更する
Canva Pro(有料プラン)限定で、「マジック加工」と呼ばれるCanvaの高度な編集機能を使えます。
機能名 | 内容 |
マジックリサイズ | 作ったデザインを他のSNSサイズに一瞬で変換してレイアウトも自動調整する機能 |
マジック編集(Magic Edit) | 写真の一部をAIで塗り替える機能(例:空に雲を追加など) |
マジック消去(Magic Eraser) | 写真の不要な部分をなぞってAIで自然に削除する機能 |
マジック拡張(Magic Expand) | 写真のサイズを広げて、自動的に自然な背景を追加する機能 |
マジック書き換え(Magic Switch) | プレゼン→文章、文章→SNS投稿などフォーマットを一瞬で変換する機能 |
【1】画像の一部の色を変える場合は、先ほどと同様に色を変えたい範囲をブラシで塗りつぶします。「編集内容を記入」欄に変更したい色を入力し、「生成」をクリックすると、AIが自動でカラーを割り当てます。
【2】候補となる色味やカラーが提案されるので、イメージに近いものを選んで「完了」をクリックします。イメージに近いものがなければ、「再生成する」をクリックします。
まとめ
Canvaでは無料プランでも簡単に画像の色を調整でき、初心者でも直感的に使える操作性が魅力です。写真にフィルターをかけたり、明るさや彩度を調整したり、ベクター素材や背景の色を変更することもでき、多種多様な編集ができるので試してみましょう。
さらに、有料プラン(Canva Pro)を使えば、背景リムーバーや色の一括変更、ブランドカラーの適用など、より高度で効率的な色変更が可能になります。
Canva画像色に関する重要用語
用語 | 説明 |
Canva | オーストラリア発の、オンラインで利用できるグラフィックデザインツール。 |
Canva Free(無料プラン) | 誰でも登録なしですぐに使えるCanvaの基本プラン。完全無料で利用できる。 |
Canva Pro(有料プラン) | Canvaの上位プランで、より本格的なデザイン制作やチーム運用、業務効率化を目指す方向けに設計された有料サブスクリプションサービス。 |
マジックリサイズ | 作ったデザインを他のSNSサイズに一瞬で変換してレイアウトも自動調整する機能 |
マジック編集(Magic Edit) | 写真の一部をAIで塗り替える機能(例:空に雲を追加など) |
マジック消去(Magic Eraser) | 写真の不要な部分をなぞってAIで自然に削除する機能 |
マジック拡張(Magic Expand) | 写真のサイズを広げて、自動的に自然な背景を追加する機能 |
マジック書き換え(Magic Switch) | プレゼン→文章、文章→SNS投稿などフォーマットを一瞬で変換する機能 |