Canvaを使ってデザインを作成する際、「図形のサイズをピクセル単位で正確に指定したい」と感じたことはありませんか?
ドラッグ操作では細かな調整が難しく、特にバナーやアイコンのようにピクセル単位での正確さが求められる場面では悩ましいものです。

本記事では、Canvaを使って図形のサイズを数値で設定する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

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Canvaで図形サイズを指定する必要性とは?

Canvaは直感的に操作できる便利なデザインツールですが、デザインの正確性や整合性を保つためには、図形サイズの調整が重要になります。
たとえば、バナー広告やSNS投稿など、決められたサイズや比率が必要な場合、図形の大きさを正確に設定しなければ、仕上がりにズレが生じてしまいます。

また、複数の図形や要素を整然と配置する際にも、サイズがバラバラだとデザイン全体がちぐはぐに見えてしまいます。
ドラッグでサイズ変更をするだけでは微妙なズレが起きやすいため、数値で指定することで見た目も整い、デザイン全体の品質が向上します。

このように、図形のサイズをしっかり指定することは、見やすく美しいデザインを作るうえで欠かせない工程です。

Canvaで図形サイズを指定する方法

Canvaで図形サイズを指定するには、編集画面の右上または図形を選択した際に表示される数値入力欄を活用します。

操作は非常にシンプルで、対象の図形を選択するだけでサイズ入力のパネルが表示されます。

長方形や円のサイズ変更手順

Canvaで長方形や円などの図形サイズを変更するには、ドラッグ操作が基本の方法です。
以下の手順で直感的に調整できます。

  • 図形をクリックすると、四隅と各辺に白い丸いハンドルが表示されます
  • これらのハンドルをドラッグすることで、サイズを自由に拡大・縮小できます
  • 角のハンドルでは縦横比を保ちながら調整が可能です
  • 辺の中央のハンドルを使えば、縦または横方向のサイズのみ変更できます

また、Shiftキーを押しながらドラッグすると比率を固定したまま操作できるため、正確な形状を保ちたいときに便利です。
ただし、この方法ではピクセルなどの数値指定ができないため、正確なサイズ調整が必要な場合は数値入力機能を併用するのがおすすめです。

用途に応じて操作方法を使い分けることで、より思い通りのデザインが作成できます。

ドラッグではなく数値でサイズ調整する方法

Canvaでは図形をドラッグで拡大・縮小できますが、細かなサイズ調整が必要な場合には不向きです。
数値での入力によって、ピクセル単位での正確なサイズ設定が可能になります。

以下の手順で数値を使って図形サイズを調整できます。

  1. サイズを変更したい図形をクリックして選択
  2. 上部ツールバーに表示される「W(幅)」「H(高さ)」の数値フィールドを確認
  3. 各フィールドに直接希望の数値を入力
  4. Enterキーを押すと即座にサイズが変更される

この方法なら、誤ってサイズを微妙にズラしてしまうリスクがありません。
また、複数の図形に同じ数値を設定することで、統一感のあるデザインに仕上がります。

デザインの精度を上げたい方や業務で利用する方には、数値での調整が非常におすすめです。

ピクセル単位でのサイズ指定は可能?

Canvaではピクセル(px)単位でのサイズ指定が可能です。
特にWeb用途のデザインでは、ピクセル単位の調整が必要不可欠なケースが多く、Canvaでもそのニーズに対応しています。

デフォルトでは、図形の幅と高さの数値はピクセル単位で表示されます。
具体的には、図形を選択すると「W: 300」「H: 150」といった形で数値が表示され、ここに直接入力することでサイズ変更ができます。

注意点としては、印刷用デザイン(名刺やチラシなど)を作成する際には、単位がcmやmmに切り替わっていることがあります。
その場合でも、設定を変更することでピクセル単位に戻すことが可能です。

SNS投稿やバナー広告など、ピクセル単位で正確なサイズ指定が求められる場面では、この機能が非常に役立ちます。

Canva無料プラン/Proプランでの違い

Canvaの無料プランとProプランでは、図形サイズの指定に関する基本機能に大きな差はありません。
どちらのプランでも、図形のサイズを数値で指定することが可能です。

ただし、Proプランには以下のような関連機能の拡張があります。

  • グリッド線やガイドの表示機能(配置の精度が向上)
  • サイズの一括変更(複数要素への反映)
  • デザインのリサイズ(異なるフォーマットへの自動変換)

無料プランでも基本的なサイズ変更やピクセル指定は問題なく使えますが、複雑なデザインや業務用として使う場合は、Proプランの追加機能が便利です。

特に、複数フォーマットを同時に作成・調整する場合には、Proプランの「マジックリサイズ」機能が非常に効率的です。

単位の初期設定と変更方法(ピクセル・cm・mm)

Canvaでは、使用するテンプレートや用途によって、単位が自動で設定されます。
たとえば、Web用途のテンプレートではピクセル(px)、印刷物用のテンプレートではセンチメートル(cm)やミリメートル(mm)になることがあります。

単位の変更は直接的にはできませんが、次の方法で希望の単位に切り替えることが可能です。

  1. 新しいデザインを作成する際に「カスタムサイズ」を選択
  2. 単位のドロップダウンから「px」「cm」「mm」のいずれかを選択
  3. 希望の数値を入力して作成を開始

作成後は、その単位がデザイン内で引き継がれるため、図形サイズの入力や調整も同じ単位で行えます。

なお、既存デザインの単位を変更することはできないため、最初の作成時に単位を慎重に選ぶことが重要です。
用途に応じて適切な単位を選ぶことで、後の調整作業がスムーズになります。

カスタムサイズの図形を作る裏ワザ

Canvaでは図形のサイズを直接指定できますが、実はより自由にカスタムサイズの図形を作るための裏ワザ的な方法も存在します。

これは、既存の図形を活用することで、テンプレートに縛られず自由なサイズ設計を可能にする方法です。

四角形のカスタムサイズ入力法

Canvaで四角形のサイズを自由に調整したい場合、数値入力によるカスタム設定が便利です。
手順は簡単で、初心者でもスムーズに操作できます。

以下の手順でカスタムサイズの入力が可能です。

  1. 左のメニューから「図形」を選択し、四角形を追加
  2. 画面上部、もしくは図形の枠線付近に表示される「幅(W)」と「高さ(H)」の欄を確認
  3. それぞれの欄にピクセル数を直接入力
  4. Enterキーを押すと指定したサイズに変更される

サイズを指定する際は、以下の点にも注意すると正確に設定できます。

  • 幅と高さの比率を保ちたい場合は「比率固定」をオフにしない
  • 他の図形と揃えるなら、コピー&ペーストで複製して数値を合わせる

この方法なら、ドラッグによる曖昧な調整ではなく、正確な数値ベースでのサイズ指定が可能になります。

ガイド・グリッド線を使った正確な配置方法

Canvaで図形サイズを指定した後、正確に配置するためには「ガイド」や「グリッド線」の活用が非常に効果的です。
特に複数の図形を整列させたい場合や、対称性のあるデザインを作成する場合に役立ちます。

主な使い方は以下のとおりです。

  • ガイド:
    ドラッグ時に表示される紫のライン。図形の中心や端を自動でそろえる補助線として機能
  • グリッド線:
    表示メニューからONにすることで、画面全体に等間隔のラインを表示し、手動での整列に役立つ

手順:

  1. 上部メニューの「表示」または「ファイル」から「ガイド」「グリッド」を有効化
  2. 図形をドラッグすると自動でスナップ(吸着)される
  3. 必要に応じて図形の位置やサイズを微調整する

この機能を使えば、見た目が揃った整然としたデザインに仕上がり、作業効率もアップします。

モバイル版Canvaで図形サイズは指定できる?

モバイル版のCanvaでも図形サイズを調整することは可能ですが、PC版に比べると操作に制限があります。
特に数値を直接入力してピクセル単位で指定する機能は、一部の端末やアプリバージョンでは非対応となっています。

具体的な制約と対応方法は以下のとおりです。

  • ドラッグ操作:指で図形の端をスワイプすることでサイズ変更が可能。ただし正確な数値指定は難しい
  • 属性編集パネル:図形を選択後、下部のメニューに「サイズ」オプションが表示されることもあり、ここから幅・高さの数値を入力できる場合もある
  • Proプランユーザー:一部の高度機能(グリッドや詳細サイズ設定)はProでのみ利用可能

正確なサイズ指定が必要な場合は、PC版での作業をおすすめします。
モバイルではおおまかな編集を行い、仕上げはPCで調整するという使い分けが効果的です。

関連記事:【2025年最新版】Canvaアプリおすすめランキング|初心者からプロまで使える編集アプリを厳選紹介!

まとめ

Canvaでは、初心者でも簡単に図形のサイズを数値で指定することができ、デザインの精度や完成度を大きく向上させることができます。
ドラッグ操作では限界のある微調整も、ピクセル単位で設定することで正確に管理できる点が魅力です。

本記事で紹介した内容をおさらいすると、以下のようになります。

  • 図形のサイズ指定は数値入力で可能
  • ピクセル・cm・mmなどの単位も用途に応じて選べる
  • グリッドやガイドを使えば、配置のズレも防げる
  • モバイル版でも基本的な編集は可能だが、詳細設定には制限がある

Canvaの図形サイズ調整機能をしっかり使いこなせば、よりプロフェッショナルで美しいデザインが作成できます。

Canvaの図形サイズ指定に関する重要用語

用語概要
ピクセル(px)Webデザインに使われる最小単位のこと。正確なサイズ指定に必須です。
W(幅)/H(高さ)図形の横幅と縦の長さを示すパラメータのこと。
グリッド等間隔に引かれた補助線のこと。図形の整列に役立ちます。