近年、会社に縛られず働けるフリーランスという働き方が注目されています。その一方で個人事業主という言葉もあります。フリーランスと個人事業主の違いを理解していない方も多いのではないでしょうか。ここでは、フリーランスと個人事業主の違いを紹介します。

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フリーランスと個人事業主の違いは?

フリーランスと個人事業主の主な違いは、開業届を出したかどうかです。開業届を出していない場合は個人事業主とは名乗れませんので、フリーランスという立ち位置になります。

また、開業届を出すことで青色確定申告を行えます。青色確定申告は確定申告の1つの方法であり、この青色確定申告を行うことで事業所得から最大65万円まで非課税とすることができます。

働き方によるメリットやデメリットはある?

ここではフリーランスと個人事業主で仕事の仕方などにおいてどのようなメリット・デメリットがあるのか紹介します。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスのメリット・デメリットについて紹介します。フリーランスで活躍したいと考えている人は、参考にしてください。

メリット

フリーランスとして働くためには、以下のようなメリットがあります。

働く場所や時間を選べる

会社員の場合には、おおむね会社ないしは自宅で働く必要があります。フリーランスとして働く場合、週休3日や4日など時間を自分自身でコントロールすることができます。また、働く場所もクライアントとの交渉次第では自宅や他の場所など様々な場所で働くことができます。

収入UPが見込める

フリーランスになると会社員のような昇給はありません。しかし、フリーランスでは自分の実力によっては収入を上げるように交渉することができます。そのため、実力によっては会社員よりも大きく稼げるようになります。

定年がない

フリーランスには定年がありません。そのため、自分の体が持つまで働き続けることができます。会社員であれば、まだ働ける状況であっても定年後は再雇用制度などにより給料が下がってしまったり、最悪仕事をやめなければなりません。しかし、フリーランスではずっと働くことでこれまで積み重ねてきた自分のスキルや経験を長く活かすことができます。

ストレスから解放される可能性がある

会社員として働く場合には、嫌いな人や苦手な人が同じ部署にいた場合にもある程度我慢して付き合わなければなりません。また、自分の得意分野でない仕事を引き受けなければならなかったり、満員電車に乗らなければならなかったり、ストレスが掛かるでしょう。しかし、フリーランスであれば、仕事を選べるため、これらのストレスから解放される可能性があります。

*関連記事:フリーランスの年収はどのくらい? 職種別の実態を調査

デメリット

次にフリーランスのデメリットを紹介します。

収入が不安定になる

会社員であれば毎月最低限基本給を受け取ることができます。そのため、安定した生活を送ることができます。一方、フリーランスの場合には仕事を受注してこなした分が報酬となりますので、収入がすべて自己責任となります。単価が低い案件を受けた場合や長期間案件を受注できなかった場合には収入が低くなり、生活が不安定になることに注意しましょう。

社会保険料が全額負担になる

会社員の場合には健康保険、厚生年金保険、介護保険の3つについては会社が半分負担してくれます。しかし、フリーランスの場合にはこれらの保険料をすべて自分で払わなければなりません。フリーランスになってみたら意外と支出が多く収入が想定より少なかったとならないように、事前に確認しておくことが必要です。

定期的に人と話して情報収集をしなければならない

フリーランスになると個人で仕事を行うことが多いため、どうしても人とのつながりが少なくなります。そのため、効率的なコミュニケーションツールを導入する、セミナーに参加するなど情報が入ってきやすい体制を整える必要があります。

*関連記事:フリーランスで仕事の効率を上げるには? 簡単に導入できるツールを紹介

個人事業主のメリット・デメリット

個人事業主とフリーランスの違いとしては、青色確定申告を行うことができる点、扶養に入れない可能性がある点が大きな違いと言えるでしょう。

個人事業主・フリーランスの特徴まとめ

個人事業主メリットデメリット
働く場所や時間を選べる収入が不安定になる
収入UPが見込める社会保険料が全額負担になる
定年がない定期的に人と話して情報収集をしなければならない
ストレスから解放される可能性がある扶養に入れない可能性がある
青色確定申告を行える
フリーランス働く場所や時間を選べる収入が不安定になる
収入UPが見込める社会保険料が全額負担になる
定年がない定期的に人と話して情報収集をしなければならない
ストレスから解放される可能性がある

個人事業主になるためには?

フリーランスと個人事業主どちらも大きな違いはなく、扶養内で働いているなどの問題が無ければ、青色確定申告を行える個人事業主になった方が良いでしょう。ここでは個人事業主になるための手続きを紹介します。

個人事業の開業・廃業等届出書の提出

まずは個人事業の開業・廃業等届出書を提出しなければなりません。個人事業の開業・廃業等届出書はネットからダウンロードすることができますし、最寄りの税務署で受け取ることができます。この手続きを行う際にはマイナンバーが確認できる書類と身分証明書も必要となるので必要書類を取りまとめましょう。必要書類の準備が出来たら、近くの税務署に提出しましょう。

青色申告承認申請書の提出

青色確定申告を行うためには、青色申告承認申請書を提出しなければなりません。個人事業の開業・廃業等届出書の提出から2か月以内に、提出することが求められます。またこれまで白色確定申告だったものを青色確定申告に切り替える場合には、3月15日までに税務署に提出する必要があります。フォーマットは国税庁のホームページにありますので、記入をしたのち近くの税務署に提出をしましょう。

国民健康保険と国民年金保険の手続き

会社員からフリーランスになるにあたっては、これまで加入していた厚生年金から脱退して国民年金に切り替える必要があります。また、健康保険も国民健康保険に切り替える必要があります。会社を退職したら退職した証明書を持って地域の市区役所にいって手続きを行うようにしましょう。

まとめ

ここまでフリーランスと個人事業主の違いやメリット・デメリット、必要な手続きなどを紹介しました。扶養に入ってない場合には青色確定申告ができる個人事業主の方がおすすめと言えます。

また、フリーランス・個人事業主になると収入が不安定になる、情報収集が難しくなるなどデメリットも存在します。適切なコミュニケーションツールを導入し、情報収集をできるようにしつつ、安定して収入を得られるように工夫しましょう。