Notionは、自由にテキストや図表を挿入しながらドキュメントを活用できるワークスペースであり、改行の使い方次第でより見やすい資料を作成できます。本文内での改行や、ドキュメントタイトル内での改行やショートカットを使った改行にも対応しているので活用しましょう。
今回は、Notionで便利に使える改行方法を解説します。基本操作から便利な技まで、幅広く紹介しているので参考にしてください。
Notionでの改行の基本操作
まずは、Notion内における改行の基本操作を解説します。ショートカットを使った便利で手間のかからない方法なので、最初にマスターしたい方法でもあります。
ブロック内での改行:「Shift + Enter」
同じブロック内で改行したいときは、ショートカット「Shift + Enter」を活用します。ブロックとは、文章や画像などページに追加するさまざまなコンテンツを指す言葉です。ひとまとまりの文章(または画像など)を指して「ブロック」と呼ぶことが多く、コンテンツの切り替えや文章のボリュームに合わせてブロックを分けていくのが一般的です。
Notionの場合、Wordと同じように「Enter」のみで改行しようとするとブロックが分割されてしまうので注意しましょう。ブロックとブロックの間に僅かな空白が入ってしまうため、本来同じまとまりの文章であっても分割して見えてしまいます。「Shift + Enter」を使ってブロック内で改行すれば同じひとまとまりの文章として表示でき、見た目も整います。
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テーブル内での改行方法:編集+Shift + Enter
テーブル内で改行したいときは、まず「折り返し」の設定をします。テーブルとは、 Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートのように表スタイルの表示形式のことです。1行1行を1つのページとして開けるので、自在にコンテンツを追加することができるのが大きな特徴です。
改行したいセルを選択し、「New(新規)」から「Wrap Cells(セルの折り返し)」をオンにします。その後はセル内で「Shift + Enter」すれば改行できるようになる他、セル内に長い文章を入力してもセル幅に合わせて文字が自動で折り返し表示されます。
コードブロックから抜け出す:これも「Shift + Enter」
コードブロックから抜け出したいときも、ショートカット「Shift + Enter」を使います。コードブロックとは、プログラミング言語のソースコードを記載するときのコードをひとまとまり(ブロック)にした単位のことを指します。
コードブロック内で「Enter」を使うと、コードブロック内での改行はできますがコードブロックから抜け出すことはできません。コードの記載が完了したら「Shift + Enter」で抜け出し、次のブロック制作に着手しましょう。
Notionで改行を活用する便利な使い方
Notionでは、ブロックやコードブロック以外でも改行できます。下記ではNotionで改行を活用する便利な使い方を解説します。
ページタイトルを複数行にする方法
【1】Notionのページタイトルは、通常の入力欄のなかでは改行できないので注意しましょう。改行したい場合はページ左上にある階層リンク内で編集する必要があります。
【2】改行したい位置にカーソルを合わせ、「Shift + Enter」で改行します。
【3】「Shift + Enter」を複数回使うこともできるので、3行以上のページタイトルにすることも可能です。ページタイトルを複数行にしてもサイドバーや階層リンク内では引き続き改行なしで表示されますが、改行箇所に半角スペースが入ります。
Notionデータベース内で改行を利用する方法
【1】データベース内で改行したいときも、ページ左上にある階層リンク内で編集する必要があります。フルページ表示にした状態で改行したい位置にカーソルを合わせ、「Shift + Enter」で改行します。
【2】複数行に分かれたデータベースタイトルが嵩張って邪魔になってしまう場合、タイトル右端にあるドットメニューからタイトルを非表示にすることができます。
Notion関数で改行コード挿入ツール作成
【1】「Shift + Enter」だけでなく、改行コードである「\n」を入力する改行方法も存在します。複数回改行したいときは「\n」を2回入力すれば可能です。その際、テキストひとまとまりごとにダブルクォーテーションで囲むこと、改行コードである「\n」もひとつのテキストとしてダブルクォーテーションで囲むことに注意しましょう。また、テキストとテキストの間は「+」でつなげることで、ブロックを分けずにひとまとまりの文章とすることができます。
【2】改行の数が少ない場合は手作業でひとつずつ改行コードを入力していきますが、文章量や改行の数が多い場合、改行コードを自動挿入できるツールを活用します。
まずは「改行入りテキスト」のプロパティから元となるテキストを入力し、REPLACE関数を活用します、REPLACE関数は、文字列に含まれている指定された文字を別の文字に置き換える関数です。「replaceAll(prop(“改行入りテキスト”), “\n”, “★”)」で、「改行入りテキストプロパティ内に含まれている\n(改行)を★に置き換える」という意味になります。
【3】「★」で表した改行部分を改行コードに変換するため、再度REPLACE関数を使います。
【4】改行の回数に応じて、変換する内容が異なるので注意しましょう。3回改行する部分は「”+”\n”+”\n”+”\n”+”」に、2回改行する部分は「”+”\n”+”\n”+”」に、1回改行する部分は「”+”\n”+”」に変換します。改行を表す「”\n”」に変換するだけでなく、量端に「”+」「+”」をつけることで、前後のテキストにもダブルクォーテーションをつけることができます。
【5】下記のREPLACE関数を使い、変換を完了させます。
replaceAll(replaceAll(replaceAll(replaceAll(prop(“改行入りテキスト”), “\n”, “★”), “★★★”, prop(“+”\n”+”\n”+”\n”+”)), “★★”, prop(“+”\n”+”\n”+”)), “★”, prop(“+”\n”+”))
冒頭と最後の文章にだけはダブルクォーテーションは入らないため手作業で入力します。生成されたテキストを関数プロパティに入力すれば、手作業でひとつずつ改行コードを入力しなくても改行できます。
関連記事:Notionでドキュメント管理を効率化! 作業効率の上がる方法を紹介
よくある質問
Notionの改行に関して「よくある質問」を紹介します。
Notion Databaseで改行するには?
Notion Databaseで改行したいときは、ページ左上にある階層リンク内で編集する必要があります。フルページ表示にした状態で改行したい位置にカーソルを合わせ、「Shift + Enter」で改行します。
Notionで行を変えるには?
Notionで改行し、行を変えるには同じショートカット「Shift + Enter」を活用します。Wordと同じように「Enter」のみで改行しようとするとブロックが分割されてしまうので、「Shift + Enter」で改行します。
スマートフォンで改行することはできる?
スマートフォンには「Shift」キーがないため、「Shift + Enter」を使った改行はできません。改行コードである「\n」をコピーして都度入力してする、または外付けキーボード等を使ってパソコンと同じキーボードにするなど、工夫する必要があります。
ただし、ブロック内であれば「Enter」キーのみで改行できるので、ブロック内に本文を入力してコピー&ペーストで移すことは可能です。
まとめ
Notionで「Enter」キーのみで改行しようとすると、ブロックが分割されてしまうので注意しましょう。同じブロック内で改行したいときは「Shift + Enter」を使って改行します。改行コードを使った改行や関数を使って自動で改行コードを挿入する方法もあるので、活用してみましょう。
Notion改行に関する重要用語
用語 | 意味 |
Notion | 「The all-in-one workspace」を謳う多機能ワークスペースサービス。メモ・ドキュメント・タスク管理の他、プロジェクト管理・スケジュール管理・ガントチャートなど機能が多数搭載されています。 |
Shift + Enter | Notionで改行する際のショートカットキー。ブロックやテーブル内での改行の他、コードブロックから抜け出したい時にも使える。 |
\n | 改行を表すコード。 |
REPLACE関数 | 文字列に含まれている指定された文字を別の文字に置き換える関数。 |