Excelでは日付を入力する機会が多く、同時に曜日を表示しておくと便利に使えます。しかし手入力で曜日を入力するのは手間がかかるだけでなく、誤入力の原因にもなるため注意しましょう。
本記事では、Excelで曜日を自動入力したいときに使えるWEEKDAY関数について解説します。便利な曜日表示・計算法を習得し、業務効率化に役立てましょう。
Excelで曜日を自動入力・表示する方法
Excelには、WEEKDAY関数以外にも自動で曜日を入力・表示する機能が搭載されています。ここでは主な曜日入力法を解説します。
セルの書式設定で日付と曜日を表示する手順
【1】曜日を表示させたい日付データを用意し、書式設定したいセルを選択します。
【2】右クリックして「セルの書式設定」をクリックします。
【3】「ユーザー定義」の欄に、「yyyy”年”m”月”d”日”(aaa)」と入力することにより、「2024年1月1日(月)」と表示できます。「yyyy」はyear(年)を表し、4桁表示にしたいときは「y」を4回続けて入力します。「m」はmonth(月)を、「d」はday(日)を意味します。
「(aaa)」と入力することで、カッコつきの曜日として表示できます。
【4】「yyyy”年”m”月”d”日”aaaa」と入力すると、「2024年1月1日月曜日」と表示形式を変更できます。自分にとって見やすい表示形式になるよう調整しておきましょう。
DATE関数で曜日を表示させる方法
【1】DATE関数とは、個別に入力した年・月・日の情報を、1つのセルにまとめて年月日として算出する関数です。年・月・日が別々のセルに入力されている場合、DATE関数を使うことで任意の表示形式で日付をまとめられます。まずは「DATE関数」用の欄を用意します。
【2】DATE関数を入力します。「=DATE(A2,B2,C2)」で「A2の年、B2の月、C2の日を合わせて表示」という意味になります。
【3】DATE関数を確定させると、「2023/12/01」の形式で年月日が表示されます。同じDATE関数を他のセルにコピーしていけば、同様のことが可能です。
【4】その後は右クリック→「セルの書式設定」にある「ユーザー定義」の欄に、「yyyy”年”m”月”d”日”(aaa)」と入力することによって「2024年1月1日(月)」と表示できます。「yyyy”年”m”月”d”日”aaaa」と入力すると、「2024年1月1日月曜日」と表示形式を変更できます。
TEXT関数で日付データから曜日を抽出する方法
【1】TEXT関数とは、セルの数値を書式(表示形式)を設定して文字列として変換する関数です。「=TEXT(A1,”aaa”)」で、「A1セルの日付から曜日を算出する」という意味になり、「土」と一文字で表記されます。「土曜日」と表記したい場合は、「=TEXT(A1,”aaaa”)」と入力します。
【2】同様のTEXT関数を他のセルにもコピーすることで、全体を曜日表示できます。
曜日の表示フォーマットは短縮版と通常版の2種類
前述した通り、曜日の表示フォーマットには下記の2種類が存在します。
- 短縮版:(日)、(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)
- 通常版:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
短縮版は一文字で曜日を表せるため、簡易的な表記にしたいときや文字数を短縮したいときに便利です。カスタム数値形式や関数における第二引数は、”aaa”です。
通常版は「日曜日」などフル形式で曜日を表せるので、正式な書類を作成したいときや1つのセルに曜日情報だけを載せたいときに便利です。セルの書式設定や関数における第二引数は、”aaaa”です。
WEEKDAY関数を活用した曜日の計算方法
WEEKDAY関数とは、日付に対応する曜日を数字で表示させる関数です。ここでは、WEEKDAY関数を活用した曜日の計算方法を解説します。
【1】DATE関数等で表記した「yyyy/mm/dd」の値があればWEEKDAY関数を使えます。まずは「WEEKDAY関数」用の欄を用意します。
【2】WEEKDAY関数を入力します。「=WEEKDAY(E2,1)」で「E2の日付を種類1で表記する」という意味になります。WEEKDAY関数の種類は3つあり、それぞれ下記の通り曜日の表記手法が異なります。
種類1の場合、「日曜日を1日目」とカウントして「土曜日を7日目」とします。種類2の場合は月曜日が1日目に、種類3の場合は火曜日が1日目になります。何曜日始まりのカレンダーかイメージするような形で入力し、初日から何日経過しているのかで曜日を表します。
【3】WEEKDAY関数を確定させると、「2」の形式で年月日が表示されます。同じWEEKDAY関数を他のセルにコピーしていけば、同様のことが可能です。
今回は種類1で関数を作っているため「日曜日を1と表記する」ことになり、「2024/1/1は日曜日から2日経過した月曜日である」と判断できます。
よくある質問
Excelにおける曜日の自動入力・表示に関して「よくある質問」を紹介します。
Excelで曜日をオートフィルするには?
【1】オートフィルとは、セルに入力されているデータに応じて連続データの入力・コピーができる機能です。Excelでオートフィルしたいときは、オートフィルしたいセルの右下にある小さな四角をドラッグします。
【2】オートフィルを適用したい箇所までドラッグします。関数が入力されているセルでも簡単にコピー&ペーストできます。
日付に曜日を入れる関数は?
日付に曜日を入れる関数として、下記が挙げられます。
DATE関数 | 個別に入力した年・月・日の情報を、1つのセルにまとめて年月日として算出する関数。 |
TEXT関数 | セルの数値を書式(表示形式)を設定して文字列として変換する関数。 |
WEEKDAY関数 | 日付に対応する曜日を数字で表示させる関数。 |
年月日がそれぞれ別のセルに入力されている場合は、DATE関数やWEEKDAY関数での自動入力が便利です。反対に、ひとつのセルに年月日全ての情報が入力されている場合は、TEXT関数を使うのが近道です。
まとめ
カレンダーを参照しながらExcel上に曜日を手入力すると、ミスや業務効率の悪化原因となるので注意が必要です。TEXT関数・DATE関数・WEEKDAY関数などを使い、自動で曜日を入力・表示できるようになれば、短時間で間違いのないデータになるのでおすすめです。
Excel曜日関数に関する重要用語
用語 | 説明 |
(aaa) | 曜日の表示フォーマットを指定する第二引数のひとつ。(日)、(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)など短縮版で表記できる。 |
(aaaa) | 曜日の表示フォーマットを指定する第二引数のひとつ。日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日など通常版で表記できる。 |
セルの書式設定 | セルに入力されたデータの表示形式を変更したり、セル内の文字の配置、フォントの種類やサイズ、罫線や塗りつぶしなどの設定を確認・変更したりできる機能。 |
DATE関数 | 個別に入力した年・月・日の情報を、1つのセルにまとめて年月日として算出する関数。 |
TEXT関数 | セルの数値を書式(表示形式)を設定して文字列として変換する関数。 |
WEEKDAY関数 | 日付に対応する曜日を数字で表示させる関数。 |
オートフィル | セルに入力されているデータに応じて連続データの入力・コピーができる機能。 |