Googleスプレッドシートでは、曜日を自動入力する関数が使えます、指定の形式で曜日を表記できるよう変換したり、特定の曜日だけ色を分けて表示したりできるので活用していきましょう。カレンダーごとにタスクを管理したいときや、毎回曜日を手入力せず効率化したいときに役立ちます。

この記事では、Googleスプレッドシートで使える曜日関数を紹介します。

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Googleスプレッドシートで曜日を自動入力する方法

スプレッドシート 曜日 関数

まずは、Googleスプレッドシートで曜日を自動入力する方法を解説します。年月日を入力するだけで曜日も表記されるため、手入力する手間を大幅に削減できます。

スプレッドシートで曜日を自動入力するには

スプレッドシート 曜日 関数

【1】曜日を表示したい範囲をドラッグで選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】「表示形式」タブ内にある「数字」から、「カスタム数値形式」を選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【3】カスタム数値形式のウインドウに、「m月d日(ddd)」と入力して「適用」をクリックします。

スプレッドシート 曜日 関数

【4】月・日・曜日が自動で入力されます。

スプレッドシート 曜日 関数

【5】カスタム数値形式のウインドウに「m月d日(dddd)」と入力した場合、「5月18日(月曜日)」と入力されます。

スプレッドシート 曜日 関数

【6】カスタム数値形式のウインドウに「yyyy/mm/dd(ddd)」と入力した場合、「西暦4桁/月2桁/日付2桁(曜日)」と入力されます。

DATE関数で曜日を表示させる方法

スプレッドシート 曜日 関数

【1】DATE関数とは、個別に入力した年・月・日の情報を、1つのセルにまとめて年月日として算出する関数です。年・月・日が別々のセルに入力されている場合、DATE関数を使うことで任意の表示形式で日付をまとめられます。まずは「DATE関数」用の欄を用意します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】DATE関数を入力します。「=DATE(B2,C2,D2)」で「B2の年、C2の月、D2の日を合わせて表示」という意味になります。

スプレッドシート 曜日 関数

【3】DATE関数を確定させると、「2023/12/01」の形式で年月日が表示されます。同じDATE関数を他のセルにコピーしていけば、同様のことが可能です。

スプレッドシート 曜日 関数

【4】その後は「表示形式」タブ内にある「数字」から、「カスタム数値形式」で曜日を表示していきます。カスタム数値形式のウィンドウに「m月d日(ddd)」と入力すれば「〇月〇日(曜日)」に、「m月d日(dddd)」と入力すれば「〇月〇日(〇曜日)」に、「yyyy/mm/dd(ddd)」と入力すれば、「西暦4桁/月2桁/日付2桁(曜日)」になります。

WEEKDAY関数で曜日を取得する方法

スプレッドシート 曜日 関数

【1】WEEKDAY関数とは、日付に対応する曜日を数字で表示させる関数です。DATE関数等で表記した「yyyy/mm/dd」の値があればWEEKDAY関数を使えます。まずは「WEEKDAY関数」用の欄を用意します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】WEEKDAY関数を入力します。「=WEEKDAY(E2,1)」で「E2の日付を種類1で表記する」という意味になります。WEEKDAY関数の種類は3つあり、それぞれ下記の通り曜日の表記手法が異なります。

スプレッドシート 曜日 関数

種類1の場合、「日曜日を1日目」とカウントして「土曜日を7日目」とします。種類2の場合は月曜日が1日目に、種類3の場合は火曜日が1日目になります。何曜日始まりのカレンダーかイメージするような形で入力し、初日から何日経過しているのかで曜日を表します。

スプレッドシート 曜日 関数

【3】WEEKDAY関数を確定させると、「6」の形式で年月日が表示されます。同じWEEKDAY関数を他のセルにコピーしていけば、同様のことが可能です。

今回は種類1で関数を作っているため「日曜日を1と表記する」ことになり、「2023/12/1は日曜日から6日後経過した金曜日である」と表記されます。

関連記事:スプレッドシートマクロで業務効率爆上げ!使い方&成功例

曜日の表示形式を変えて表示する方法

スプレッドシート 曜日 関数

曜日の表示形式を変える方法もあるので、下記をチェックしておきましょう。用途に合わせて使い分けることで、表の見やすさが上がります。

TEXT関数で日付から曜日を指定形式で取得

スプレッドシート 曜日 関数

【1】日付から曜日を指定形式で取得したいときや、日付のセルと曜日のセルを分けたいときは、曜日計算用の列を用意します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】日付から曜日を算出するため、TEXT関数を使います。TEXT関数とは、セルの数値を書式(表示形式)を設定して文字列として変換する関数です。

「=TEXT(B3,”ddd”)」で、「B3セルの日付から曜日を算出する」という意味になり、「土」と一文字で表記されます。「土曜日」と表記したい場合は、「=TEXT(B3,”dddd”)」と入力します。

スプレッドシート 曜日 関数

【3】TEXT関数を他のセルにもコピーすることで、全体を曜日表示できます。

曜日の表示フォーマットは短縮版と通常版の2種類

「カスタム数値形式」や「TEXT関数」でも解説した通り、曜日の表示フォーマットには下記の2種類が存在します。

  • 短縮版:(日)、(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)
  • 通常版:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日

短縮版は一文字で曜日を表せるため、簡易的な表記にしたいときや文字数を短縮したいときに便利です。カスタム数値形式や関数における第二引数は、”ddd”です。

通常版は「日曜日」などフル形式で曜日を表せるので、正式な書類を作成したいときや1つのセルに曜日情報だけを載せたいときに便利です。カスタム数値形式や関数における第二引数は、”dddd”です。

特定の曜日に色をつける方法

スプレッドシート 曜日 関数

【1】「土曜日を青に、日曜日を赤に色分けする」という表記も可能です。まずは色分けしたい範囲をドラッグで選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】「表示形式」タブ内にある「条件付き書式」を選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【3】「範囲に適用」欄には、あらかじめドラッグしておいた範囲が入力されています。「セルの書式設定の条件」にて「次を含むテキスト」と指定し、「日」と入力して塗りつぶしの色(今回は赤)を選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【4】「完了」をクリックすると、「日」の文字が入ったセルのみ赤く塗りつぶされます。同様に「土」の文字が入ったセルを青く塗りつぶしたり、「祝」の文字が入ったセルの色を変えたりすることも可能です。

関連記事:Googleスプレッドシートのシート名をセルに表示する自動連携で効率アップする方法

よくある質問

Googleスプレッドシートで使える曜日関数に関して「よくある質問」を紹介します。

スプレッドシートで曜日を設定すると英語になるのですが日本語の設定はどうすれば良いでしょうか。

スプレッドシート 曜日 関数

【1】スプレッドシートで英語と日本語表記を変えたいときは、「ファイル」タブ内にある「設定」を選択します。

スプレッドシート 曜日 関数

【2】「言語と地域」の部分を「日本」に変えれば、曜日も日本語表記されます。反対に英語表記にしたいときは「言語と地域」の部分をアメリカ等英語圏の国に変更し、「Monday(Mon, )」「Tuesday(Tue,)」「Wednesday(Wed,)」「Thursday(Thu,)」「Friday(Fri, )」「Saturday(Sat,)」「Sunday(Sun,)」表記に切り替えます。

曜日の自動入力が上手くいかないのはなぜですか?

曜日の自動入力が上手くいかないときは、全角と半角の違いに着目してみましょう。例えば、「12月12日」のように全角で日付を入力している場合、数値として正しく認識されないことがあります。特に全角と半角が入り混じっていると、関数を使ったときにエラーが多くなります。

曜日の自動入力に限らず、他の自動入力機能や関数機能についても同様のことが言えるため、特別な事情がない限り半角で統一しながら入力しましょう。

まとめ

Googleスプレッドシートでは、曜日の自動入力に役立つ関数が使えます。曜日ごとに色をつけるなど工夫すれば、デザイン性も重視しながら効率的な作業が可能です。曜日を手入力する手間をかけたくないときや、カレンダーの確認ミスで曜日がズレてしまうトラブルを避けたいときも便利です。表示形式も自由に設定できるので、用途ごとに使い分けましょう。

スプレッドシート曜日関数に関する重要用語

用語意味
カスタム数値形式機能セルの数値の表示形式を設定する機能。
DATE関数個別に入力した年・月・日の情報を、1つのセルにまとめて年月日として算出する関数。
WEEKDAY関数日付に対応する曜日を数字で表示させる関数。
TEXT関数セルの数値を書式(表示形式)を設定して文字列として変換する関数。
(dddd)曜日の表示フォーマットを指定する第二引数のひとつ。日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日など通常版で表記できる。
(ddd)曜日の表示フォーマットを指定する第二引数のひとつ。(日)、(月)、(火)、(水)、(木)、(金)、(土)など短縮版で表記できる。