「Slackと外部ツールは連携できる?」

「Slackで業務効率化したい」

Slack(スラック)は社内外と繋がるコミュニケーションツールとして幅広い業種で活用されています。

しかし、Slackはコミュニケーションツールだけでなく、外部連携ツールと一緒に活用することで、更に業務が効率化されることをご存じでしょうか。

今回は、Slackと連携できるおすすめの業務効率化ツールをご紹介するので是非参考にしてください。

Slack(スラック)とは

そもそもSlackとは、社内外の様々な人々と繋がれるビジネスチャットツールです。世界150国以上、アクティブユーザー数1200万人のシェア最大を誇るビジネスチャットツールとして多くの人や企業に選ばれています。

外部アプリケーションとAPI連携できるのが大きなポイント。連携できる様々なアプリのなかで、使いたい機能をカスタマイズできる点が魅力です。

実際に筆者も現在ビジネス上で利用しており、仕事のメンバーとの情報共有やコミュニケーションに活用しています。

似たようなツールに、Chatworkがありますが、基本的な機能はほぼ同じで、ビジネスではChatworkを利用している方もいますし、Slackを利用している方もおり、社内方針によってそれぞれです。

※2014年のサービス提供開始当初から初めての価格改定とアップデートを発表。2022年9月1日以降で変更が実施される予定としています。

Slackの基本機能

  • チャット(メッセージの送受信)
  • メッセージ引用
  • 絵文字でのリアクション
  • タスク管理
  • メッセージの未読化
  • メッセージリンクの追加
  • ファイル共有
  • リマインダー設定
  • 通知設定
  • 外部ツール連携機能

タスク管理では担当者を指定した期限付きのタスクを追加したり、重要なメッセージが埋もれてしまわないように未読にする機能などが便利です。さらに、リマインダーを設定することで、タスクを忘れないように管理することもできます。

また、外部ツールとの連携が可能になっているため、タスク管理ツールやマーケティングツール、メッセージ管理アプリとの連携でさらなる業務効率化が期待できるでしょう。

Slackと外部ツールを連携するメリット

業務効率化ができる

Slackは、タスク管理機能やファイル共有、ビデオ通話機能等、内部にも便利な機能が詰まっていますが、外部ツールと連携することで、更に業務を効率化することができます。

例えば、Slackk以外にもコミュニケーションツールを使っている場合、複数のタブやアプリを開かなければなりませんが、外部ツールでまとめておくことで1つの場所で通知を確認することができます。

他のツールと同時に開く必要がない

Slackを外部ツールと連携することで、Slackさえ開けば、連携している機能全てを1つの場所で確認することができるようになります。

そのため、他のツールを同時に開いたり、管理しておいたりする必要がないので、管理の抜け漏れや確認漏れを防ぐことが可能です。

ヒューマンエラーを防ぐことができる

Slackを他のツールと連携することで、確認漏れや送信ミスの削減になり、ヒューマンエラーの防止に繋がります。

例えば、カレンダーに予定を入力していても、社外の方を含め、自分自身も予定を忘れてしまう可能性はゼロではありません。その点、Slackをカレンダーアプリと連携しておくことで、当日や指定した時間にリマインダーを設定し、忘れないようにすることができます。

Slackと連携できるおすすめツール10選

カレンダー機能と連携したい場合

カレンダー機能と連携をしたい場合は、下記のツールがおすすめです。

  • Googleカレンダー

Googleカレンダー

Chatworkと連携して、スケジュールを管理するのであればGoogleカレンダーがおすすめです。Googleカレンダーは、Google提供の、無料で使えるスケジュール共有ツールで、誰もが直感的に操作できるのが魅力です。

Slackと連携することで、予定のリマインドの通知や、会議や来客等の特定のキーワードを含む予定を通知したりすることができます。

タスク管理機能と連携したい場合

タスク管理機能と連携したい場合は下記のツールがおすすめです。

  • Trello
  • backlog
  • ToDoist
  • Asana

Trello

Trelloは無料で利用できるタスク管理ツールです。カードを移動させたり、目標期日を登録したりすることで、視覚的にタスクを管理することができます。

優先度が高い順にカードを並べておくことで、複数人が関わる作業でも、全員が同じ認識で作業を進めることが可能です。

Slackと連携することで、Trelloに追加したタスクをSlackにも通知することができるので、個人ではなく、プロジェクトやチームでタスクを進めている場合におすすめです。

backlog

backlogは、プロジェクトやチーム単位でタスクを管理したい方におすすめのツールです。

人数の増減で料金が変わるシステムではないので、メンバーが増えても安心して利用できます。

また、Slackと連携することでbacklog上で、タスクが登録された際や、登録していたタスクの進捗に変化があった場合、期限が迫っている場合などに、自動で通知を送ることが可能です。backlogを開かずとも、Slack上だけでタスクの進捗を知ることができるのが利点です。

ToDoist

Todoistは、Trelloと同様にタスクを、ボードやグラフ化して管理できるツールです。優先度を設定し、優先度の高いものから処理することもできるので、頭の中を整理することができます。

Slackと連携することで、Slackから直接タスクを設定したり、メンバーをアサインしたり、進捗を登録したりすることが可能です。

Asana

Asanaは、豊富な機能や見やすい進捗状況が人気のプロジェクト管理ツールです。

ボード形式やリスト形式、かんばん方式やガントチャートなど、複数の方法でタスクの進捗状況が確認できるようになっている点が魅力です。

Slackと連携することで、Asanaのタスクに関連した通知を受け取ることが可能になり、すぐに進捗や進展に気づくことが可能です。

コミュニケーションツールを一括管理したい場合

複数のツールを使いがちなコミュニケーションツールをひとまとめにしたい場合は、下記のツールがおすすめです。

  • OneChat
  • Biscuit
  • Franz
  • Rambpx
  • Station

OneChat

OneChatは、Slackだけでなくメールアプリやチャットツールをはじめ、SNSのDM機能まで、複数のメッセージアプリを、1つのツールで管理することができるアプリです。

カレンダー機能やメモ機能もついているので、ツールの管理と合わせて、自分の頭の整理にも利用することができます。

連携できるアプリは今後も追加される予定なので、まずは、最低限のアプリからでもよいので利用してみたいという方におすすめです!

Biscuit

Biscuitは、Slackをはじめ趣味のアカウントと仕事のアカウントを別々に分けて管理ができる、個人事業主におすすめの、Webアプリ一括管理ツールです。

アプリごとにセッションを共有せず、隔離されているので、セキュリティ的にも安全に利用することができます。

Franz

Franzとは、Slackなど複数のチャットツールやメッセージアプリを一括管理できるツールです。

仕事で利用するコミュニケーションツールを、ひとまとめにしておくことで、効率アップやお客様対応漏れによるクレームなどのリスク削減にも役立てられます。

Franzは誰でも無料で利用できるため、現状複数のチャットツールを利用しているという方におすすめです。

Rambox

Ramboxは、アカウント登録をせずにかんたんに始められる一括管理ツールです。

他の管理ツールとは違い、ブラウザのようにアプリごとのタブがあるのが特徴です。そのため、タブで管理するのは向いていないという方には、おすすめ出来ません。

ただ、アカウントが必要ないので、まずは使ってみたいという方や初心者にはおすすめと言えるでしょう。

Station

Stationは、MacやiPadなどの、Apple製品を使って仕事をしている方におすすめです。

対応サービスは600種類以上あり、複数アカウントを管理することもできます。ただ、ビジネス利用の多いスラックが利用できなくなったり、Gmail認証がされず使えなくなったという口コミもあるようなので、現状スラックやGmailを利用している方は注意が必要です。

雑談ツールと連携したい場合

Slackを使って、更にメンバーとのコミュニケーションを深めたい場合は、下記のツールと連携してみましょう。

  • Colla

Colla

Collaは、チームのメンバーに自動で質問をし、Slackのグループチャットにランダムで回答内容を流してくれる、コミュニケーションサポートツールです。

リモートワークになって、メンバーとの会話が減った、人となりが分からないという場合にも、チーム文化を醸成し、意外な一面を知るきっかけを作ったり、雑談のタネを作ったりします。

オンライン会議ツールと連携したい場合

以下のオンライン会議ツールと連携することで、招待や連絡を効率化できます。

  • Zoom
  • Microsoft Teams

Zoom

Zoomは、定番のオンライン会議システムです。Zoomさえあれば、定例会議も取引先との打ち合わせもスムーズで快適におこなえるでしょう。

Slackとの連携でコマンドボタンひとつでzoomへの招待通知を送れるため、URLのコピーや共有が不要になります。

Microsoft Teams

Microsoft Teamsは、Microsoft のオフィス365を使う方が多く利用するオンライン会議システムです。

Microsoft のオフィス365を利用している場合、Microsoft Teamsをオンライン会議ツールとして利用する企業やユーザーが多いため、Slackとの連携でより便利になるでしょう。

Slackとの連携で、Slack上でオンライン会議の設定などが可能になります。

アンケートツールと連携したい場合

以下のアンケートツールを連携することで、Slack上で簡単なアンケートへの回答を募ることができるようになります。

  • SimplePoll
  • Polly

SimplePoll

SimplePollは、Slackのbot機能としてアンケートを作成できるものです。

Slack上でアンケートを簡単に作成できるため、組織や部署間の意見を集めたいという場合にも活用できます。

Polly

Pollyは、相手に投票をしてもらうことのできるアンケートツールです。イベントや飲み会などの出欠確認などにも活用でき、集計作業などの効率化できます。

Slackとの連携では、コマンドで簡単にアンケートを作成可能。アンケートをもらった相手も、ボタンひとつで簡単に答えることができます。

マーケティングツールと連携したい場合

以下のマーケティングツールを連携することで、通知や検索もできるようになるため、更新された情報にいちはやく気づくことができます。

  • Marketo
  • Salesforce

Marketo

Marketoは、世界6000社で利用されているマーケティングオートメーションツールです。

マーケティング活動の一部自動化や見込み客の育成、営業支援ツールとの連携もできるようになっています。

Slackとの連携により、Marketoからの通知をリアルタイムで受け取れるようになります。

Salesforce

Salesforceは、様々な機能を搭載した営業支援ツールとして多くの企業が導入しています。

商談状況やリスト管理、分析などができるため、営業やマーケティングなどの関連部署との情報共有にも役立ちます。

Slack上で、Salesforceのレコードを検索したり、更新を通知することなどができるようになります。

ファイルストレージツールと連携したい場合

以下のファイルストレージツールを連携すれば、Slack上でファイルを共有できたり通知を受けることができます。

  • Dropbox
  • Google Drive

Dropbox

Dropboxは、世界6億ユーザーが利用するストレージツールです。シンプルな作りで、直感的な操作が可能な設計になっているため、使いやすいサービスです。

あらゆるファイルをクラウド保存できるので、管理が簡単でありんがらセキュリティも安心です。他社との共有もリンク形式でおこなえるため、スムーズにおこなえるでしょう。

Slackとの連携により、SlackからDropboxにあるファイルを共有できるようになります。

Google Drive

ビジネスや仕事をするうえで欠かせないツールのひとつがGoogle Driveです。

Google Driveは、15GBまで無料で使えるようになっているためDropbox(2GBまで無料)よりも多くの容量を使うという場合にはこちらを使うと安心ですね。

SlackとGoogleDriveの連携で、簡単にGoogle Drive上にあるファイルを共有できるようになります。また、Google Drive上のファイルに関する通知を受け取ることも可能です。

サポートツールと連携したい場合

以下のサポートツールと連携することで、顧客からの問い合わせの管理をさらに効率化することに役立つでしょう。

Zendesk

Zendeskは、問い合わせを一元管理するツールです。電話やメール、チャットなどに集まった問い合わせをまとめて管理することで、担当者の負担軽減や業務効率化に役立ちます。

Slackとの連携では、Zendeskのステータス変更通知を受信できるようになるため、問い合わせに関連した部署などとの連携にも役立ちます。

Slackと外部ツールを連携するときの注意点

連携ツールのセキュリティレベルが高いか

Slackと連携サービスを繋いで、1つの場所で管理したり、タスクを可視化したりするのは業務効率化にもつながり、便利ですが、連携ツールのセキュリティレベルが高いかどうかは確認しておく必要があります。

仮に、セキュリティレベルが低い場合、内部の情報が漏れてしまったりして損害に繋がる可能性もあります。出来れば日本語のツールで、しっかりとサービスの内容や説明が読み取れるものを利用するのが無難です。

費用は予算内か

連携ツールは、無料で利用できるものが殆どですが、なかには、費用が発生するツールもあります。月額料金はかからないけれど、特定のオプション機能を利用する場合は、費用が発生するなど、ツールによって料金形態が変わってくるので、予算内の費用で納められそうか、相見積もりをとるのがおすすめです。

また、最低限必要な機能は事前にピックアップしておくと良いでしょう。

他に連携したいツールがあるか

Slackのほかに、連携したいツールがある場合は、その他のツールも対応しているかどうかを確かめるのも重要なポイントになります。

Slackだけを基準にするのではなく、会社全体の業務を効率化するためにも、効率化できるポイントや、負担がかかっている場所を事前に洗い出し、1つの場所にまとめるのが理想です。

コミュニケーションツールは1つにまとめておこう

ビジネスでは、Slackだけでなく、その他のビジネスチャットを利用している方も多いです。ChatworkやMessenger等、取引先や、部署によっては主に使っているツールがそれぞれで違うということはよくあるでしょう。

しかし、複数のチャットツールを別々のタブで開いて管理をしていると、重要なメッセージに気が付くのが遅れたり、そもそもタブを開き忘れる、アプリを起動し忘れるということもあるかもしれません。取引先のメッセージに気が付かなかった場合は、最悪の場合今後の取引に影響を与える可能性もあるのです。

そのため、複数のコミュニケーションツールを利用している場合は、1つの場所に管理して、通知を見やすく管理しておくようにしましょう。

Slackとの連携で業務を効率化するならOneChat

Slackは、単なるコミュニケーションツールとして利用することもできますが、様々な外部ツールと連携することで、更に業務を楽しくしたり、効率化したりすることができます。

しかし、社内外でのやり取りが盛んな企業や、部署によって利用しているコミュニケーションツールが違う場合等、ツールが増えてしまって大変という方も多いはずです。そんな中、Slackとの外部連携ツールも増やして、他のツールでも連携ツールを増やして・・のようにしてしまうと、何がどこで管理されているのか分からなくなります。

そうした状況をふせぐためにも、OneChatなどの一元管理ツールを使って、情報を整理した上で、応用として他の連携機能を使うようにしましょう。