ChatGPTのAPIが2023年3月2日に一般公開されました。プログラム経由でChatGPTを利用できるようになり、AIを活用したサービスやアプリの開発、もしくはすでに運用しているアプリにChatGPTの組み込みが可能になったのです。
この記事では、ChatGPTの特徴や料金、利用手順などを詳しく説明していきます。
ChatGPTのAPIとは?
ChatGPTのAIが2023年3月2日にOpenAIによって公開されました。APIを使うことによって、さまざまなアプリケーションでChatGPTを利用できるようになったのです。
文章の作成のほか、要約や 添削、プログラミングコードの作成、チャットボットの活用などさまざまなことができるAIの実装が可能です。
そもそもChatGPTとは?
ChatGPTとは、ユーザーが質問を入力した内容に対して的確な答えを自動で表示できるチャットサービスです。日本語でも入力できる点も特徴であり、文章作成をしたりテキストの翻訳や要約ができたりするなど、幅広い活用方法をとれることから短期間で一気にユーザーが増えました。
情報は正確でない場合がありますが、情報を確認することによってビジネスでも利用するケースが増加中です。
GPT-3のAPIとの違い
OpenAI社では、ChatGPTを発表する前に、ChatGPTの基となっている大規模言語処理用のAIモデルであるGPT-3を発表していました。GPT-3においてもAPIを提供していたのですが、性能と価格といった2点で大きな違いがあったため、ChatGPTが大きな話題となっているのです。
ChatGPTは、GPT-3.5-turboを搭載しておりGPT-3と比較しておよそ2倍に3,550億のパラメーターを搭載しています。さらに、価格が約1/10となったことからChatGPTの利用者が一気に増えました。
ChatGPT APIの料金
ChatGPT APIでは無料トライアルを用意していますが、基本的に有料のAPIです。ChatGPTは、1,000トークンあたり0.002ドルです。2023年3月時点で約0.27円と決して高いわけではありません。文字以外に句読点などの記号も1トークンとして数えます。
日本語でも入力可能ですが、ひらがなは1トークン、漢字は2〜3トークンと数えられるため英語に変換して利用するとコスト削減が可能です。
ChatGPT APIの利用手順
ChatGPT APIはOpenAIが運営しているため、OpenAIのアカウントが必要です。アカウントを取得したあと、APIキーを取得してプログラミング言語にAPIを利用する流れが一般的です。
ChatGPT APIの利用手順は次のようになります。
- OpenAIのアカウントを開設する
- APIキーを取得する
- プログラミング言語にAPIを利用する
1.OpenAIのアカウントを開設する
ChatGPT APIを利用するためには、まずOpenAIのアカウントを解説する必要があります。
公式サイト:Introducing ChatGPT
OpenAIの公式サイトを開いたら、「TRY CHATGPT」と表示されている部分をクリックしてください。
クリックすると次のように「Welcome to ChatGPT」と表示された画面になります。今回はアカウントを作成するので「Sign Up」をクリックしましょう。
Chat GPTを利用するためにはアカウントを設定する必要があります。メールアドレスを入力して、「Continue」をクリックします。入力したメールアドレスに、確認のためのメールを受信するため、指定されたURLをクリックしたあと電話番号を入力しましょう。
次は電話番号を確認する必要があるためショートメッセージが届きます。ショートメッセージに記載されたコードと名前を入力することで登録完了です。
2.APIキーを取得する
OpenAIのアカウントを取得できたらOpenAIーkeysのサイトを開いて「+ Create new secret Key」をクリックしましょう。
すると次のようにAPIキーが発行されるので、保存をしましょう。
3.プログラミング言語にAPIを利用する
APIキーを発行したら、最後にプログラミング言語で実行をします。ここでは、Pythonにおいての利用方法を紹介します。
まずPythonで使うためのライブラリをインストールする必要があります。コマンドラインにおいて、WIndowsの場合はpip install openai、Macの場合はpip3 install openaiと入力しましょう。
このようにさまざまな言語においてAPIを利用することが可能です。
ChatGPT APIに関するよくある質問
ChatGPT APIはAIを活用してさまざまなことができることから、世界中が注目しています。そのため、興味を持っている人は多いのではないでしょうか。そこで、ChatGPT APIに関する次のよくある質問を2つ紹介します。
- ChatGPT APIを提供しているOpenAIとはどんな団体ですか?
- ChatGPTのAPI利用でトークン使用量を抑える方法はありますか?
質問1.ChatGPT APIを提供しているOpenAIとはどんな団体ですか?
.ChatGPT APIを提供しているOpenAIは、人工知能の研究・開発を行う非営利団体です。2015年にElon Musk氏やSam Altman氏をはじめとした投資家や起業家が最先端のAIを研究するために設立しました。
さらに、AIを普及することにより社会的な貢献、一般の人達に対する利便性の向上などを目的としています。これまでにもさまざまなツールを発表していましたが、2020年に発表した言語処理モデルであるGPT-3や2022年にChat GPTを発表したことで注目をより集めたのです。
質問2.ChatGPTのAPI利用でトークン使用量を抑える方法はありますか?
ChatGPTのAPI利用でトークン使用量を抑えるためには、過去のやり取りとしてAPIのmessagesに含める回数を制限することが重要です。パラメータにすべてトークンを追加すると、入力トークンが膨大な数になる場合があるので注意しましょう。
このほかに、APIのmax_tokensのパラメータ上限を設定することが重要です。また、日本語でリクエストすると英語と比べて必要なトークン数が増えます。そこで、英語に変換してから送ることをおすすめします。
まとめ
ChatGPTでは2023年3月より日本語でもAPI利用をできるようになりました。ChatGPTはAiの研究をしているOpenAIが運用しているため、OpenAIのアカウントが必要です。
無料トライアルはありますが、ChatGPTは有料ツールです。使ったトークンに対しての従量課金制のため、使い方に十分気を付ける必要jがあります。
なお、当サイトではOpenAIに関するさまざまな情報を発信しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。