ChatGPTはOpenAIが開発した、対話型の人工知能言語モデルです。自然で多様な対話が特徴で、情報提供や質問への回答を得意としています。
2023年8月には1億8000万人以上が使っているとされ、今後も増え続ける可能性が高いと言われています。
この記事では、日本語にも対応しているChatGPTの活用法と料金について、徹底解説していきます。出典:ロイター「チャットGPTアクセスが3カ月連続減少、下げ止まり兆しも」
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ChatGPTの日本語対応と料金解説
ユーザーが入力した文章に対して、人間のように理解して回答するChatGPTは、質問に答えたり小説を作ったりすることができます。ChatGPTの可能性は、使う人間の資質により影響されると言われています。
2013年に創設された「星新一賞」では、AIを斬新な発想やイノベーションを生み出すものと位置づけ、人間以外が執筆した作品も受け付けています。葦沢かもめのペンネームで活動する男性は、AIを利用した作品で2022年に初めて一般部門優秀賞を受賞しました。
ChatGPTは日本語での回答も可能で、無料版と有料版がリリースされています。ここでは、ChatGPTの日本語対応についてと料金体系について解説していきます。
出典:毎日新聞「チャットGPTは「サイボーグ」 AI利用小説が文学賞に入選」
ChatGPTとは?機能と利用方法を紹介
ChatGPTは、イーロン・マスク氏をはじめとした実業家が出資する、人工知能の研究開発機関としてOpenAIが開発されました。イーロン・マスク氏は、実業家でありエンジニアや、そして投資家です。宇宙開発企業「スペースX」、オンライン決済・送金サービス「PayPal」、電気自動車・クリーンエネルギー関連メーカー「テスラ」、ソーシャルメディア「X(旧Twitter)」などに共同設立または出資しています。2022年11月に公開されて以来、会話するような回答を得られることが話題となり、利用者が増加し続けています。
ChatGPTの特徴的な機能は、大規模な言語モデルにより人間と対話するような言語処理を可能とし、様々な質問に流暢なテキストが生成できる点です。
また過去の文脈を理解し、ユーザーとの会話を一貫性があるものとして回答します。
多様なトピックへの知識を持ち、ユーザーが質問する様々な分野に関する情報を提供できます。しかしモデルの知識は有料版で2022年1月まで、無料版で2021年9月までのものであり、現状ではそれ以降の情報は反映されていません。
ChatGPTの始め方は、以下の通りです。
- ウェブサイト上のChatGPTのサイトにアクセスし、「Try ChatGPT」からログイン画面に移行します。
- 初回は「Sign up」から必要事項を登録します。アカウント作成のためメールアドレスの登録か、GoogleかMicrosoftアカウントが必要です。
- 登録したメールアドレスにOpenAIからのメールが届くので、「Verify email address」から登録画面に移行し、ログインします。
- ログイン後に名前と生年月日の登録画面に移行するので入力します。
- 機密事項の漏洩防止などの項目に承認するかを問われる画面が表示されるため、ボタンをクリックして認証します。
- 画面下のテキストボックスにChatGPTに生成して欲しい文章の詳細を入力します。
ChatGPTは主なブラウザに対応しているため、PCやスマートフォン、タブレットから利用が可能です。
iOS版やAndroid版は、それぞれApp StoreとGoogle Playからダウンロードしインストールして使用します。アプリ版でも初期登録が必要です。
出典:経済産業省「ChatGPTのアカウント作成&ログイン方法
日本語での使い方とコツ
ChatGPTのサイトは英語で表記されますが、現在、英語、日本語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、オランダ語、中国語、韓国語、ロシア語、アラビア語などを含む、50以上の言語に対応しています。日本語の回答を求める場合は、テキストボックスに日本語で入力します。
日本語で質問するコツ
自分が望む回答を得るには、質問や要求が具体的で明確であることが大切です。例えば、あいまいな指示ではなく、日本語で具体的なシチュエーションや文章を入力すると、要求に沿った適切な回答が得られます。具体的には「日本について教えて」と質問すると、日本の文化や歴史、食文化などの大まかな情報しか得られません。これを「日本の秋田県で有名な祭りを教えて」という質問に変えると、秋田竿灯まつりの開催日程や、祭りの歴史と意味、祭りのメインイベントの様子まで、具体的な情報を教えてくれます。
日本語で複雑な質問をする場合
また日本語で複雑な質問をする場合は、質問内容を数回に分けて送信するといいでしょう。複雑な質問とは、専門的な技術に関する質問や倫理的なジレンマに関する質問、複数の要素が絡み合う文章や、異なる分野からの情報を総合的に答える必要がある質問です。
このように一度の質問で望む回答が得られない場合は、具体的に繰り返し聞いたり、追加で質問したりすることで詳細な回答が得られます。短く簡潔な文章で質問を行うと、モデルが理解しやすくなり、適切な回答が得られます。冗長な表現や余計な情報は、遠慮なくリクエストしましょう。言葉や言い回しを変える工夫も有効です。また、質問に関する専門的な領域を指定することで回答に必要な専門性を考慮した回答が出来ます。
ChatGPTはコードにも対応しているため、要求をコードで表現したり、箇条書きや番号付きリストを使用して項目を整理したり、段落などの適切なフォーマットを用いたりすることで、より要求を理解しやすくなり、適切な回答を得ることができます。
モデルが誤った情報を提供した場合は、修正を促すこともできます。適切なフィードバックを与え、再度正しい情報を尋ねることができます。
関連記事:【初心者向け!】ChatGPTとは?日本語での表示・アカウント作成・ログイン方法を解説!
ChatGPTの無料での使用と制限
ChatGPTは無料で利用することも出来ますが、一部制限される機能があります。また、回答に要する時間も無料版では有料版よりも数秒程度長くかかる場合があります。これは、利用状況やサーバーへの負担などの条件により変動します。
無料版のChatGPTでは、一度のやり取りで処理できるトークン数が4096に制限されています。日本語の場合は漢字が2〜3トークン、ひらがな1文字が1トークンと換算されます。有料版のChatGPT Plusでは最大3万2768トークンのモデルであると公開されています。
トークン数は入力と出力の両方がカウントされ、制限を超えると処理されません。日本語のテキストを短くするか、分割して入力する必要があります。トークンとは、文章を構成する意味を持つ最小単位のかたまりに分けたもののことで、組み合わせによって文章全体の意味や文脈を把握しています。
無料版と有料版を比べると、有料版が優先的にアクセスできる設定になっています。アクセスが集中すると、無料版ではつながりにくいことやエラーメッセージが出ることがあります。
明確な数値が公表されている訳ではありませんが、無料版では処理にかかる制限時間も設定されており、制限時間内に完了できない場合、回答が切り詰められることもあります。回答にかかる時間は、利用状況やサーバーへの負荷により変動するため、有料版での優先アクセスや待ち時間削減により、迅速なサービス提供が行われています。
利用可能なリクエスト数は1分あたり最大60リクエスト、1日4000回までに制限されています。リクエスト制限を超えるとエラーメッセージが画面に表示され、1時間程度利用できないようになります。
サポートがないのも無料版の制限のひとつです。サポートが必要な場合は有料版を利用することになります。有料版には技術的な問題が発生した際に、ChatGPTのカスタマーエンゲージメントと直接連絡が取れる体制があり、個別のサポートを受けられます。
プラグインが利用できるのも有料版のみです。
出典:Zenn「OpenAI言語モデルで日本語を扱う際のトークン数推定指標」
有料版ChatGPT Plusと無料版の比較
有料版ChatGPT Plusは、月額料金が必要です。ChatGPT Plusの月額料金は20ドルです。ChatGPT Plusのユーザーは、料金を支払うことで無料版のユーザーよりも優先的にアクセスすることができ、待ち時間を短縮し迅速な回答を得ることが可能です。また、複雑なタスクや詳細な要求に応じることができます。例えば大量のデータを処理したり、多数のユーザーに向けてサービスを提供したりすることが可能です。複数のリクエストの同時処理も可能で、サーバーの負担が分散され、回答までの時間が短縮されます。有料版のパラメータは公式発表はされていないものの約100兆個とする文献もあり、無料版のパラメータの1.75兆個から約57倍に増え、回答精度も各段に上がっています。
出典:OpenAI「ChatGPT価格設定」
有料版のサポート体制
有料版のユーザーにはサポート体制が整っているため、問題発生時にサポートが受けられます。有料版のサポートは直接カスタマーエンゲージメントと連絡が取れる体制があり、個別にサポートが受けられます。有料版ユーザーからのフィードバックに対して優先的に検討されます。機能追加や改善への要求が早く適応される可能性があります。エラーの解決も優先的に受けられるので、業務への影響は最小限で済みます。
料金の支払いが発生しない無料版のChatGPTであっても、ある程度の日本語のテキストは入力可能で、誰でもアクセスできる手軽さや費用が限られている商用利用には大変価値のあるサービスです。一般的な質疑応答や対話の生成においては、無料版でも十分対応可能です。
しかし、処理できるトークン数に制限があることや、処理時間が制限されていることから、長文のリクエストの処理や多数のユーザーへの同時対応など、複雑なタスクには対応できない可能性もあります。
ChatGPTの活用ケースとサポートサービス
ChatGPTは文章生成サービスというだけでなく、さまざまな分野で活用することが可能なシステムです。例えばビジネスシーンや個人で活用したり、対話生成できる点を応用して、オリジナルのサービスに活用することもできます。
ChatGPTの活用方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
ビジネスや個人での活用方法
ChatGPTは、ビジネスシーンでも活用できます。例えば、簡単な内容を伝えるだけで自動的に日本語の文章を作成することができます。細かい設定をしなくても自然な文章を生成できるので請求書やメールマガジン、申請書のテンプレートや下書きに活用することが可能です。
またChatGPTは文章だけでなく、ウェブページの要約も行えます。有料版のChatGPT Plusに限られた機能ですが、参考にしたい商品サイトのURLを入力し、商品の概要をつかむことが可能です。メリットやデメリット、その商品の概要を効率よくつかむことができビジネスシーンで活用できます。無料版ではウェブページのテキストをコピーして、ChatGPTのテキストボックスに貼り付ける必要がありますが要約が可能です。
ビジネスシーンでの活用には、ChatGPTを利用した自動応答システムを構築し、ユーザーからの一般的な質問やサポートリクエストに対応するという方法があります。ユーザーは即座に情報を得ることができ、カスタマーサポートの負担軽減や、ユーザーの満足度向上を目指せます。
ChatGPTを活用したシステム
ChatGPTを活用して、特定の業務やタスクの自動化を実現できます。例えば予約管理、方法検索、データ入力などを自動化し、業務の効率化を行えます。
個人で活用する場合は、冷蔵庫にある食材を使った料理のレシピを聞いたり、旅行先で訪れるべきスポットを盛り込んだ、おすすめのモデルルートを提案してもらったりできます。
個人アシスタントとして、日々のタスク管理やスケジュール管理をサポートすることが可能です。例えばリマインダーの設定やToDoリストの作成、メモの取りまとめが可能です。特定のトピックに関する質疑応答を行うことで、学習の補完として活用できます。新しいトピックの理解や復習に役立ちます。
新しいプロジェクトやアイデアを考える時に、ChatGPTを利用してブレインストーミングを行うことができます。ブレインストーミングとは、問題解決やアイデア創出を目的とした、集団での発想法のことです。
ブログ記事や個人プロジェクトの文書作成において、ChatGPTはアイデアの構築や文章の編集支援を助けます。
また時間つぶしの雑談や悩み相談など、1人では解決できない問題にも、客観的な視点からアドバイスがもらえます。
質問回答や対話生成の応用例
ChatGPTの回答や対話生成を活用するには、プロンプトによる条件設定を明確にする必要があります。プロンプトとは、テキストボックスに入力する命令や質問のことです。ChatGPTは入力されたプロンプトに対して、出来る限り多くの選択肢から出力しようとする設定になっています。それを自分の要求に合わせた内容に制限をかけることで、より精度の高い回答が得られます。
機能 | 概要 |
ニュース記事の要約 | ニュース記事のURLを入力し、内容を要約させることができる。文字数制限や主要なポイントを抽出して簡潔にまとめることもできる。情報を素早く収集することができ、情報収集の時間短縮が可能となる。 |
カスタマーチャットボット | ユーザーの質問に即座に答えられるチャットボットの実装ができる。ユーザーの満足度の向上やカスタマーサポートの負担軽減につながる。 |
サービス開発前のクロスレビュー | サービスの開発前に商品のコンセプトや提案分をモデルに入力し、商品に対する複数の意見を取得することができる。開発前にフィードバックを得ることは、長く利用される商品づくりの上で重要な作業となる。 |
文章の炎上リスク確認 | メールマガジンやウェブ上に発信する文章について、予め炎上リスクを確認させることができる。問題のある表現やトーンを修正し、業務を効率化できる。 |
教育用質問回答ツール | 教育アシスタントとして、学生が質問を投げかけ教材に関する補足情報や説明を行う、教育用質問回答ツールとして利用ができる。 |
プログラムのバグ発見 | プログラミング支援としての利用が可能で、プログラムのバグに関する質問や説明をモデルに投げることで、バグの原因や解決策に関するヒントを得ることができる。 |
OpenAIによる公式サポートとフォーラム
ChatGPT Plusには、技術的な問題や質問に対してサポート体制が提供されています。有料ユーザーでなくても一般的な問い合わせに対しては、OpenAIの公式ウェブサイトに設置されている問い合わせフォームから、問い合わせることが可能です。
また、OpenAIはOpenAI公式フォーラムを提供しています。ユーザー間の交流と情報共有のためにコミュニティフォーラムが設けられ、情報を共有したり、質問やディスカッションをしたりすることができます。フォーラムにはさまざまなトピックのスレッドが用意され、OpenAIのチームも積極的にディスカッションに参加しています。
バグ報告や機能へのリクエストが行えるサービスも提供され、直接開発者とやり取りすることも可能です。
これらのサービスを活用し、OpenAIの製品やサービスに関する様々な情報にアクセスでき、問い合わせに対する回答が得られ、問題に対する情報を得るといったサポートを受けられます。サポートセンターには、具体的な問題に対する答えや解決策が提供されています。
OpenAIでは、ChatGPTを使用する際の情報収集やサポートのため、資料を提供しています。最新の情報は、OpenAI公式ウェブサイトやフォーラムで確認できます。
開発者向けAPIとアプリ連携
ChatGPTの開発者向けAPIを使うことで、アプリやサービスにChatGPTの言語生成機能を搭載することが可能です。ChatGPT APIを利用する方法は以下の通りです。
- OpenAIの公式ウェブサイトでアカウントを作成します。
- ログイン後、右上の「Personal」から「View API keys」をクリックします。
- 左側のリスト「API keys」から「+Create new secret keys」をクリックします。
- 作成するAPIキーに任意の名前を設定し「Create secret key」をクリックします。
- OpenAIからAPIキーを取得します。コピーし安全な場所に保管します。
- ChatGPT APIは特定のエンドポイントを使用します。APIキーとともに、APIエンドポイントをアプリに組み込む必要があります。
- アプリ内でChatGPT APIに対してリクエストを作成し、ChatGPTはリクエストに基づいて応答し、文章を生成します。
ChatGPT APIを利用することにより、ChatGPTの言語処理機能を活かした様々なシステムやアプリが作成可能となります。例えば、自動応答システムです。ChatGPTを利用して自動応答システムを自社アプリやウェブサイトに導入し、ユーザーからの問い合わせを自動で解析し、適切な回答を出すことが可能です。カスタマーサポートの負担軽減だけでなく、ユーザーにとっても回答が即座に得られるメリットがあり、顧客満足度の向上につながります。
また、ChatGPT APIを利用を利用した質問応答システムを社内向けに導入すると、ユーザーからの問い合わせに対して、社内システムに有するデータベースから必要な情報を迅速に提供することが可能です。このようなシステムを利用することで、社内で知識の共有の促進が期待できます。
ChatGPT APIを使うことで、AIの開発に必要な膨大な時間と人材を大幅に削減できます。開発者はより多くの時間をアプリの機能の開発や改善に費やすことができるメリットがあります。
関連記事:成功するChatGPT API利用の極意! 節約&最適化のコツ
ChatGPTの技術的背景と仕組み
ChatGPTとはOpenAIが開発した「Generative Pre-trained Transformer」の略で、大規模言語モデルを指します。AIが大量のテキストデータを学習し、文章の生成や言語理解の能力を身につけることで、次の予測が可能になっています。ChatGPTの技術は、次世代型言語モデルと言われています。
ChatGPTの仕組みでは、それぞれの単語が他の単語とどのように関連しているかを計算します。その計算に基づいて関連する情報を集めます。そして、膨大なテキストデータを自動で学習し、言語理解や文章の生成を行っているのです。
ChatGPT技術の基本原理と進化
このChatGPTという技術のベースとなっているのは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)の「Transformer」にあたる部分です。
Transformerとは、人間の脳の働きをモデルにしたAIのことで、処理や制度が速く、汎用性も高いことからさまざまな技術に応用できる技術です。昨今のAI進化のベースとなっているモデルです。
汎用性が高いため、数多くの最新モデルに搭載されています。従来モデルの、長期記憶が苦手で並列処理ができず、学習スピードが遅く大規模データを使用出来ないという問題を解決することに成功しました。
ChatGPTでは、違和感ない文章を生成するために言語の使い方の例を大規模に収集し、コンピュータで検索できるよう整理されたデータベースを用いて事前に学習しています。言語の構造や文脈を理解し、豊富な知識を獲得するのに成功しています。
このように事前学習したモデルは、会話型AIとしての応用を想定して微調整を繰り返します。ユーザーがモデルに対して与えるプロンプトの選択や工夫が、モデルの応答の質を向上させる鍵となっています。
OpenAIでは、2018年に発表したGPT以降、複数の大規模言語モデルを開発しています。ChatGPTも大規模言語モデルを使用し、パラメータ数は初代GPTが1.1億、2019年のGPT-2が1.5億となっています。現行の無料版ChatGPT-3.5は1.75兆、有料版ChatGPT-4は非公開ながら、パラメータ数は格段に増加しており生成する情報の正確性も進化しています。また、処理できるトークン数はGPT-3.5の4kに比べGPT-4は最大32kに増加し、進化を続けています。
出典:
デジタル庁「ChatGPTを業務に組み込むためのハンズオン」
日経BizGate「チャットGPT、登場から5年で進化 大規模言語モデル」
OpenAIによる言語モデル開発のポリシー
OpenAIでは、技術の進展を促進しつつ、公平で安全なAIの展開を目指しています。具体的には、セキュリティの向上とユーザーのプライバシーを保護することを重視しています。
以下では、OpenAIが実際公表しているプライバシーポリシーについて紹介します。
以下引用箇所
OpenAIプライバシーポリシー:「OpenAI」 は、お客様のプライバシーを尊重し、お客様から取得した情報またはお客様に関する情報を安全に保つことに強く取り組んでいます。このプライバシー ポリシーは、お客様が当社の Web サイト、アプリケーション、およびサービス (総称して「サービス」) を使用する際に、当社がお客様から収集する、またはお客様について収集する個人情報に関する当社の慣行について説明します。このプライバシー ポリシーは、API などの当社のビジネス製品の顧客に代わって当社が処理するコンテンツには適用されません。そのデータの使用は、それらのサービスへのアクセスと使用を対象とする顧客契約によって規定されます。
上記引用箇所
AI技術の進展を推進し、大規模な言語モデルの構築に注力しています。モデルのパラメータ数や学習データの規模を拡大させ、高い機能と多様なタスクへの対応可能なモデルの構築を目指しています。このような言語モデルを広く共有することを目指し、研究結果の公開やコミュニティでの協力を行っています。
OpenAIの目標は、汎用的で多目的な言語モデルの開発です。テキストだけでなく、画像や他の形式のデータを含む処理の能力向上を目指しています。
そして公共の利益を優先して、ユーザーとの信頼関係を構築し、世界中のさまざまな人にアクセスする機会を提供するため、無償または低価格でのサービスの提供を行っています。
また、OpenAIでは、誰もがツールを安全に責任を持って使えるように、OpenAIのモデル、ツール、サービスのすべてのユーザーに適用される、利用規約を作成しています。
具体的な禁止事項には、違法行為、児童の性的虐待や搾取、危害を加えるコンテンツの生成、差別的や暴力的なコンテンツ、マルウェアの生成、身体的な危害や経済的リスクを負うコンテンツ、詐欺的や性的なコンテンツ、政治的活動、プライバシー侵害、法律や財政、病気の診断が明記され、このような使用は禁止となっています。
データセキュリティとプライバシー対策
OpenAIでは、安全なサービスの利用のため、以下のような対策を講じています。
OpenAIは、データセキュリティに対して最善の方法を採用し、データの暗号化やアクセス制御などのセキュリティ対策を実施しています。ユーザーデータは、適切なセキュリティ手段により保護されています。
ユーザーから収集したデータをOpenAIでは適切に管理し、利用者から提供されたデータや情報を機密事項として扱います。第三者との共有といった利用目的に関しては、厳格に基準を設定しています。
また、ユーザーには、自分のデータに関するアクセスや削除、訂正の権利が認められています。OpenAIは、ユーザーデータをシステムの改善やサービス向上のために利用しますが、個人を特定できる情報は適切に匿名化されます。このシステムにより、モデルの学習に使用されるデータが、特定の個人や団体に関連付けられることを防いでいます。
ChatGPTのセキュリティ対策は、継続的に改善され、セキュリティの専門家と連携し、最新のセキュリティ技術や手法を取り入れています。また、定期的なセキュリティ監査や脆弱性評価を行い、システムの安全性を維持・向上させる努力を続けています。
よくある質問
ここまで、ChatGPTの利用方法から日本語での利用のコツ、有料版と無料版の費用の違いなどを解説してきました。開発者向けAPIやChatGPTの技術的背景なども紹介しました。
ここからは、ChatGPTについてのよくある質問をご紹介します。
ChatGPTの有料版は日本円でいくらですか?
ChatGPT Plusの料金プランは月額20ドルで、日本円に換算するとおよそ3000円(2024年1月19日現在)です。有料版に、無料トライアル期間は設定されていないので、ChatGPT Plusを利用するとすぐに料金の支払いが開始されます。支払い方法はクレジットカード決済のみの対応です。
また、有料版のChatGPTにはChatGPT Enterpriseもありますが、企業用としての大規模利用を想定されており、料金は要問合せとなっています。
ChatGPTの有料と無料の違いは何ですか?
まず、月額料金の違いがあります。有料版ChatGPT Plusの料金プランは月額20ドルです。そして有料版では、ユーザーは一般のユーザーよりも優先的にアクセスでき、回答の待ち時間が短縮されます。また、無料版に比べてより多くのトークン数を処理できるため、複雑な要求に回答することができ、タスク処理の時間短縮が可能です。問題が発生した際のユーザーサポートも有料版のみの特典です。
ChatGPTの最新の料金はいくらですか?
2024年1月19日時点で、ChatGPT Plusの月額料金は20ドルと設定されています。当日のレートで2973.08円となっています。
まとめ
本記事では、対話型人工知能AIとも言われるChatGPTの日本語対応と活用方法や料金について説明してきました。
ChatGPTには有料版もありますが、試しに使いたい場合や、そこまで複雑なテキストを入力するのではない場合は、無料版でも十分に活用できるサービスです。ChatGPTには無限の可能性があると言われています。
技術の進歩により、AIを活用して日常のタスクの軽減や、情報収集に要する時間の削減も可能となりました。柔軟で多岐にわたる利用価値を持つChatGPTと対話して、仕事の効率化や新たな知識の習得を目指せます。
ChatGPT日本語料金に関する重要用語
用語 | 説明 |
ChatGPT Plus | 有料版のChatGPT。月額サブスクリプション制で提供され、有料ユーザーには優先アクセス権や一度のリクエストで処理できるトークン数が増加するといった一定の特典がつく。価格は月額20ドル。(2024年1月時点) |
API | Application Programming Interface(アプリケーション プログラミングインタフェース)の略で、プログラムやサービスが相互に通信するために必要となる。ChatGPT APIは、ChatGPTのプログラムから、システムとして利用するために必要。 |
トークン | テキストデータを最小の単位に分割したまとまりのこと。ChatGPT APIを利用する際は、入力と出力のトークン数によって計算される。 |
リクエスト | ChatGPTを使用して行う、処理の要求のこと。リクエストはテキストの入力で行われ、ChatGPTはリクエストに対して応答を生成する。 |
制限 | ChatGPTの利用にはいくつかの制限がある。リクエストあたりのトークン数の上限やAPIの使用頻度の制約などが含まれる。また、規約に記された禁止事項がある。 |
サブスクリプション | ChatGPT Plusは月額で一定の料金を支払い、特定のサービスを受けることが出来る。定期的な支払いを行い、サービスの利用や特典を受けられる取引方法のこと。 |