仕事だけでは支出をまかなえない、もう少しゆとりのある生活がしたいという理由などから会社員で副業を始めている人が増えています。その中でフリーランスとして働いている人も多くいます。ここでは会社員の副業フリーランスと始め方や注意点を紹介します。

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会社員の副業割合

まずここでは会社員の副業割合について紹介します。厚生労働省が令和2年に公表した「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」によると、副業をしている人の割合は、分析対象者15万9355人中9.7%でした。その中で会社員で副業をしている人は全体の中で最も少なく「5.7%」しかいないという結果になっています。

ここまで会社員の副業割合が低い理由としては勤務時間があげられます。正社員として仕事を行っている場合、基本的には1日9時間程度本業に時間を割くことになります。そのため、体力的に副業を行う余裕がない人が多いというのが一因として考えられます。

参考:

厚生労働省「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」

Yahoo! ニュース「副業をしている人はどのくらいいる? 収入は?」

副業を行う背景

副業を行う背景ですが、以下の4つが理由としてもっとも多くなっております。

理由割合(%)
収入を増やしたいから56.6
1つの仕事だけでは収入が少なすぎて、生活自体ができないから39.7
自分で活躍できる場を広げたいから19.8
時間のゆとりがあるから18.6

1番の理由は収入を増やしたいからという理由で、多くの方がよりゆとりのある生活を求めて副業を始めていることがわかります。その一方で、チャレンジ精神で活躍できる場所を広げたり、時間を有効活用するケースもあることがわかります。

副業を認めている企業数

会社員のうち5.9%しか副業をしていない状況ですが、企業の整備状況はどのようになっているのでしょうか。

企業として副業を認めている会社は副業・兼業の促進に関するガイドラインの改定案について(概要)によると、2021年の調査において副業を認めている企業は55%でした。そのうち、全面容認が23.7%、条件付き容認が31.3%となっています。2018年の調査では副業を認めている企業は51.2%、そのうち全面容認が14.4%でした。そのため、副業を推進している会社は増加していると考えられます。

副業を容認していない理由としては「社員の長時間労働や過重労働を助長する恐れがあると」というケースが多いとのことです。

参考:厚生労働省「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」

副業フリーランスの始め方

ここでは、副業フリーランスの始め方を紹介します。

就業規則を確認

まずは就業規則を確認して、副業が可能なのか確認をするようにしましょう。また、もし副業が可能だとしても、会社と同じ業界の副業はできないなど一定の条件があるケースがあります。就業規則を確認し、条件があるのかどうかを確認しましょう。

会社に申請

就業規則を確認して、副業が可能であることがわかったら、副業する旨を会社または上司に報告をした方が良いでしょう。副業を許可している会社であっても上司や会社へ報告する義務を課している会社もあります。そうでなくとも、上司に報告しておくことで、心証が良くなりますし、安心感を持って副業を行うことができるでしょう。

職種を選定

就業規則を確認して、副業の条件が決まったら、副業する職種を決めましょう。ご自身のスキルを洗い出し、自分の向いている職種を考えてみると良いでしょう。もし、スキルが固まっていないけど副業を始めたいという場合には事前に個人的に勉強する、またはスクールなどで勉強してスキルを身に着けるようにしましょう。

十分なスキルを身に着けることで高単価案件を取得できる可能性が高まります。

案件を受注

職種を選定して、仕事内容が決まったら案件を受注しましょう。案件を受注する際には以下のような方法があります。

  • クライアントから直接受注

コミュニケーションツールを活用してクライアントと直接やり取りして案件を獲得します。

  • クラウドソーシングを利用した案件の受注

クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを活用することで案件を受注します。低単価な案件が多い一方、様々な案件を選べるのが特徴です。

確定申告

案件を受注して、副業が安定したら確定申告を行うことも重要です。副業によって得られた所得が年間20万円を超えた場合には確定申告を行わなければなりません。確定申告は原則毎年2月16日~3月15日の間に申請をします。確定申告をして住民税と所得税の納付を行いましょう。

副業フリーランスの注意点

ここでは副業フリーランスとして活躍するにあっての注意点を紹介します。

本業に影響しないように配慮する

十分にスキルがある人であれば、多くの案件を受注することができ、収入アップが見込めます。しかし、案件を受けすぎてしまって、本業に影響が出てしまわないように注意をしましょう。本業に影響を与えてしまうと、昇給や昇進などに影響が出て逆に収入が減ってしまう可能性もありますし、最悪の場合、副業を本業の時間にやってしまい解雇されてしまう可能性もあります。

確定申告を行う

確定申告は必ず毎年行う必要があります。確定申告を忘れてしまうと、意図せず脱税となってしまいます。副業を始める場合には、毎年確定申告するように心にとめておきましょう。

*関連記事:フリーランスの年収はどのくらい? 職種別の実態を調査

体調に気を付ける

副業を始めると自然と労働時間が増えます。その分、時間の調整もシビアになります。特に1日9時間は本業に拘束されているサラリーマンの場合には1日体調を崩してしまうと副業の業務が終わらないような状況も発生します。体調管理には十分に注意しましょう。

副業フリーランスのメリット

ここでは、副業フリーランスのメリットを紹介します。

収入が増える

副業を始めることで収入を増やすことができます。収入を増やすことで老後の資産を貯めたり、将来に向けた自己投資ができたり、ちょっとリッチな生活が楽しめたりと様々なメリットが得られるでしょう。

スキルが向上する

本業に関連した副業を行うことができれば本業でも使えるスキルを向上させることができます。そうすることで本業での活躍も見込めますし、本業の収入アップも期待できます。

やりたい仕事ができる

副業フリーランスは会社や他の人に縛られずに好きなことをすることができます。やりたい仕事をやることで人生が充実し、本業に対してもモチベーションがあがるなど様々な効果が期待できます。

まとめ

ここまで会社員の副業フリーランスの割合や、副業フリーランスの始め方、メリットなどを紹介しました。企業の55%が副業を認めている中で実際に副業をしている人は5.9%に留まっています。やはり、本業の労働時間が長く中々副業をやる体力がないというのが現実だと言えます。その一方で、副業フリーランスには収入を増やして生活を豊かにできたり、本業との両輪でスキルを向上させたりと多くのメリットもあります。

副業を始めてみたい方は適切なコミュニケーション環境を整え、効率的に作業ができる体制を整えたうえでチャレンジしてみると良いでしょう。