Googleスプレッドシートにはカレンダー機能が搭載されており、クリックだけで日付入力を自動化するなど便利な活用法が多数存在します。手入力する手間の削減やミスの軽減にもつながるため、上手に活用していきましょう。
今回は、Googleスプレッドシートで使えるカレンダー活用法を解説します。カスタムしたカレンダーの使い方やカレンダーから日付入力する方法にも触れるのでご活用ください。
Googleスプレッドシートでカレンダー表示を活用しよう
Googleスプレッドシートに搭載されているカレンダー機能を使うと、下記が可能になります。
- テンプレートを使ったカレンダーの自動作成
- 進捗管理用カレンダーの自動作成
- カレンダー表示から日付・曜日の自動入力
カレンダーは、縦型や横型と自由自在にアレンジできます。また既存のテンプレートを使って手軽にカレンダーを作ることもできるので、作業効率アップのため活用してみましょう。
関連記事:効率アップ必至!Googleスプレッドシート関数活用術
カレンダー表示のメリット:手間を省き効率アップ
Googleスプレッドシートでカレンダー表示するメリットは、下記の通りです。
- 日付・曜日を手入力する手間を省ける
- 入力ミスによる混乱や修正の手間を省ける
- 「10年前の同日」「5年後の4月1日」などピンポイントな日付を調べやすくなる
カレンダーを自動生成できれば、手元のカレンダーを見ながら日付・曜日を手入力する必要がありません。カレンダー作成の手間を大幅に短縮でき、入力ミスも起こりにくいので積極的に活用していきましょう。
Googleスプレッドシート内にカレンダーを作成しよう
【1】カレンダーの基礎となる曜日枠を用意します。
【2】A列からG列を選択して右クリックし、「列 A – G のサイズを変更」を選択します。
【3】「新しい列の幅をピクセル単位で入力してください」の欄に、好みの数字を入力します。(今回はデフォルトの120に設定しています)
【4】カレンダーの枠となる3~8行目を選択して右クリックし、「行 3 – 8 のサイズを変更」を選択します。
【5】「行の高さを指定する」の欄に、好みの数字を入力します。今回はカレンダーで使いやすい高さに合わせて、90ピクセルで設定しています。
【6】基準となる左上の日付欄を選択した状態で、「データ」タブ内にある「データの入力規則」をクリックします。
【7】「データの入力規則」が開くので、条件を「日付」に設定し、完了をクリックします。
【8】基準となる左上の日付欄をダブルクリックすると、カレンダーが表示されるようになりました。作成したいカレンダーの基準となる日をクリックします。今回は2024年1月のカレンダーを作成するため、2023年12月31日をクリックします。
【9】2023年12月31日をクリックしたことで、基準となる左上の日付欄に「2023/12/31」と入力されました。その右隣の欄に「=A3+1」と入力し、A3セルから1日経過後の日付を自動入力します。
【10】同じ関数を土曜日の欄までコピーすることで、1行目のカレンダーが完成します。
【11】2週目の冒頭には、「2023年12月31日」から「7日後」を意味する関数として「=A3+7」を入力します。
【12】1週目のときと同じく、「=A4+1」の関数を使って週末までの日付を入力していきます。
【13】残りの週は、2週目までの関数をコピーすることで自動作成できます。
【14】さらに見やすいカレンダーにしたい場合、「表示形式」タブ内にある「数字」から「カスタム日時」を選択します。
【15】「カスタムの日付と時刻の形式」が開くので、カレンダー上に残したい項目以外を削除します。
【16】日付だけを入力するシンプルな形式に設定します。
【17】「年」「月」などの情報が削除され、日付だけのカレンダーが完成します。
関連記事:【初心者向け】Googleスプレッドシートの使い方を簡単に解説!
Googleスプレッドシートでカスタムカレンダーを作ろう
Googleスプレッドシート上で作成したカレンダーは、自分にとって見やすいよう更にカスタマイズすることが可能です。ここでは、カレンダーのカスタマイズ方法を解説します。
罫線や色を使って見やすくカスタマイズ
カレンダーを見やすくカスタマイズしたいときは、好みに合わせて下記を調整します。
- 文字サイズ
- 文字色
- 背景色
- 罫線
- 行・列の幅
- 文字の位置
日曜日は赤に、土曜日は青に、と色分けすると曜日感覚を掴みやすくなります。印刷してカレンダーに予定を書き込みたいときは、文字(日付)の位置を上部に動かして欄の下部にスペースをつくるのがおすすめです。
何月のカレンダーか表示する
【1】カレンダー上部に何月のカレンダーか表示させたいときは、MAX関数を使います。MAX関数とは、指定された範囲における最大値を自動で取得する関数です。
何月のカレンダーか表示させたいセルを選択し、「=MAX(A3:G3)」と入力します。A3からG3の範囲における最大値を取得するため、A1には「2023/1/6」と入力されます。
【2】何月のカレンダーか表示させたいセルを選択し、「表示形式」タブ内にある「数字」から「カスタム日時」を選択します。
【3】「カスタムの日付と時刻の形式」が開くので、年月だけを残して「適用」をクリックします。
【4】カレンダー左上に「2024年1月」と表示されるようになり、何年何月のカレンダーかわかりやすくなります。
よくある質問
Googleスプレッドシートにおけるカレンダー活用法に関して「よくある質問」を紹介します。
Googleスプレッドシートにカレンダーを挿入するには?
既存のテンプレートを活用して、Googleスプレッドシート上にはカレンダーやガントチャートを挿入することも可能です。ガントチャートは、プロジェクトのタスク進捗や残り日数を可視化するのに特化したカレンダーであり、チーム全体の現状を可視化したいときに便利です。
【1】「ファイル」タブ内にある「新規作成」から、「テンプレートギャラリーから作成」を選択します。
【2】テンプレートギャラリーから、理想に近いテンプレートを選択します。
【3】既に基本のカレンダーやタスクリストの一例が載っているため、アレンジしながら活用します。
Googleスプレッドシートで日付をカレンダーから選択させる方法はありますか?
【1】「データ」タブ内にある「データの入力規則」から設定可能です。
【1】「データの入力規則」が開くので、条件を「日付」に設定し、完了をクリックします。
【8】指定したセルをダブルクリックすると、カレンダーが表示されます。指定したい日付をクリックすると、その日付がセル内に自動入力されます。
まとめ
Googleスプレッドシートにはカレンダー機能が搭載されており、カレンダーから日付を入力してミスや手間を防ぐことができます。自分にとって使いやすいカレンダーにカスタマイズすれば、翌月以降のカレンダーを作成する際も手間がかかりません。
普段手入力で日付・曜日を入力している人や、カレンダー機能を使って業務効率を改善したい人は積極的に活用してみましょう。
Googleスプレッドシートカレンダー表示に関する重要用語
用語 | 意味 |
データの入力規則 | Googleスプレッドシート上に入力する数値の形式に関するルール設定ができる機能。 |
カスタムの日付と時刻の形式 | Googleスプレッドシート上に入力する日付・時刻の形式に関するルール設定ができる機能。 |
MAX関数 | 指定された範囲における最大値を自動で取得する関数。 |