スプレッドシートの情報が見にくい、スクロールを固定したいと感じたことはありませんか?

本記事ではスプレッドシートの情報量が多い、表が縦横に長すぎて読みにくいケースに対し、行や列を固定する方法・解除する方法を解説します!

パソコンだけでなく、iPad・スマートフォン等での操作方法やショートカットキーの使い方、エラーメッセージが表示されたときの対処もご紹介。スプレッドシートを使いこなして業務効率アップを目指しましょう!

スプレッドシートの固定スクロールを設定する方法(基本)

スプレッドシートの固定スクロールを設定する方法(基本)

スプレッドシートを活用していると、どうしても情報量の多さからスクロールが必要になります。指定の行や列を固定すると、カラムやレコードを確認するとき、どのようなデータを確認しているかが一目でわかりますね。

まずはスプレッドシートの固定スクロールを設定するための、基本的な操作をご紹介します。

①1行・1列を固定する

スプレッドシートで1行、または1列を固定する手順は次のとおりです。

  1. スプレッドシートを開き、画面左上のメニューから「表示」をクリック
  2. 「固定」を選択
  3. 「1行」または「1列」を選択する。

②指定の行や列を固定する

スプレッドシートで指定の行や列を固定するときは、こちらの操作をお試しください。

  1. スプレッドシートを開き、あらかじめ行番号(1からの番号)または列番号(Aからの番号)のなかから希望の番号をクリック。※ここでは仮に「行7」を選択
  2. 画面左上のメニューから「表示」をクリックし「固定」を選択
  3. 「行7まで」の選択肢が増えているためこちらをクリック

③指定のセルを固定する

「行を固定してから、次に列も固定」といった手順で行と列の両方を固定できます。具体的な操作は以下を参考にしてください。

  1. スプレッドシートを開き、行と列を固定したい位置のセルをクリック
  2. 画面左上のメニューから「表示」をクリックし「固定」を選択
  3. 「行○まで」をクリック
  4. 再度[2.]の操作をし、「列○まで」をクリック

固定を解除する

スプレッドシートで固定した行や列を解除する操作は以下のとおりです。

  1. スプレッドシートを開き、画面左上のメニューから「表示」をクリック
  2. 「固定」を選択
  3. 「行なし」または「列なし」を選択

スプレッドシートの固定スクロールを設定する方法(応用・関連)

スプレッドシートの固定スクロールを設定する方法(応用・関連)

ここからはスプレッドシートの固定スクロールについてのかんたんな設定方法や、スマートフォンやiPadでの操作方法をお伝えします。

スマートフォンやiPadでスクロールを固定する

スプレッドシートの固定スクロールを、スマートフォンやiPadで設定する操作をお伝えします。

  1. お使いの端末にスマートフォン向けのスプレッドシートをインストールする
  2. スプレッドシートを開き、行番号(1からの番号)または列番号(Aからの番号)のなかから、希望の番号をクリックする。※ここでは仮に「行7」を選択
  3. 「行7」が選択された状態で「行7」をタップ(選択肢が表示される)
  4. 選択肢バーの右にある白い矢印マークを押し、「7行を固定」を選択

スクロールの固定位置をドラッグで追加・変更する

スプレッドシートでは行や列の位置を固定するときの操作を、ドラッグ1つでも行えます。

  1. スプレッドシートの画面左上にある「行1」と「列A」が接する部分、太めのグレーラインにマウスカーソルをあわせる(マウスカーソルのかたちが手のマークに変わる)
  2. グレーラインをドラッグして移動

行や列の位置を固定すると、スクロールの固定ラインが太めのグレーで表示されますが、このラインも上記の操作に同じくドラッグで移動・変更できます。

固定設定のショートカットキー紹介

スプレッドシートでの行や列の固定は、ショートカットキーで操作できます。操作方法をまとめますので、試してみてください。

  1. Alt+Vを押す(メニューの「表示」選択される) ※Macの場合はctrl+option+V
  2. Rを押す(「固定」が選択される)
  3. 希望に合わせて以下のキーで操作を選択
【行の固定】行なし→R、1行→O、2行→W、行○まで→U
【列の固定】列なし→C、1列→L、2列→M、列○まで→P

次のページでは、固定設定以外のGoogleスプレッドシートのショートカットキーを一覧にして紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

作業効率UP!Googleスプレッドシートのショートカットキー一覧

スプレッドシートの固定でよくある質問

スプレッドシートで行や列の位置を固定する操作について、よくある質問をまとめました。

固定したらスクロールできなくなった

スプレッドシートの行や列の位置を固定したあと、スクロールができなくなることがあります。

原因の多くは表示しているウィンドウが小さすぎること。ブラウザのサイズを最大化して改善するか試してみてください。

「このシートを正しく表示できません」のエラーが表示される

サイドパネルから「現在のウィンドウは小さすぎて、このシートを正しく表示できません。」のメッセージが表示されることがあります。

このメッセージは、現在表示しているブラウザウィンドウ(画面の大きさ)におさまらない位置に、固定した行や列が存在するとき表示されます。

ブラウザウィンドウの画面内に、固定した行や列が見える状態であれば、メッセージは表示させません。このようなときはたとえば次の操作を試し、その後の動作を確かめてください。

  • ブラウザのサイズを最大化する
  • 固定した行や列を1~2行(列)にする、解除する

スクロールバーを追加できるか

指定の列や行を固定したとき、画面を二つに分けるようなイメージでスクロールを行いたいケースもあるでしょう。このような場合、任意にスクロールバーを追加したいと考えるかもしれません。

しかし、あいにく現在のスプレッドシートでは、エクセルのようにスクロールバーを追加する手段はありません。

セル内の文章が多いとき、セル内でスクロールできないのか?

アンケートの集計など、1つのセル内に1,000文字など多くの文章が入力されるケースもあるでしょう。このような場合、セルの大きさを固定して、スクロールバーを使えればと考えるかもしれません。

しかし、あいにくスプレッドシートでは、セルに対してスクロールバーを設定する機能はありません。セルの大きさを固定することはできますが、長い文章が他のセルにはみ出してしまうなど、希望の表示・操作にはならないのです。

長文は分割してセルを使用するか、Wordなどで扱うようにしてください。

情報量が多いシートのスクロールを固定して効率を上げる

情報量が多いシートのスクロールを固定して効率を上げる

スプレッドシートは表計算の機能をメインに使用するため、データ量が極端に増えやすいものです。

列や行を固定しなければいずれ、一番上や一番端に作成した項目の名称が、スクロールした際に見えなくなってしまいます。

見間違えることなくカラムやレコードを確認し、ミスを防いで効率的に作業を進められるよう、固定スクロールの機能を使いこなしていきましょう!

また当サイトでは、スプレッドシートに関する他のお役立ち記事も公開しています。複数人で共同編集する際に知っておきたい「編集権限」についてはこちらの記事で解説しています。

便利な関数「if式」はこちらで解説しています。