Notionは、個人からチームまで幅広い用途で利用されている便利なノートアプリケーションです。自由に編集・削除できるのが利点ですが、誤って情報を削除してしまい、復元できなくなってしまうことがあるので注意しましょう。
この記事では、Notionの削除操作を後悔しないための復元方法や防止策についてまとめています。大切な情報が消えてしまうリスクをなくし、安心・安全にNotionを活用しましょう。
Notionでの削除の仕組み
まずは、Notionでの削除の仕組みを解説します。基本的な削除の方法を知っておきましょう。
削除の方法
Notionでページを削除したいときは、左のサイドバーの該当するページの上にカーソルを当て、「…」のドロップダウンメニューから「Delete(削除)」を選択します。既存のページからサブページを削除する場合、サブページにカーソルを当てると「Delete(削除)」が表示されるので活用しましょう。
また、ページやコンテンツブロックを、左サイドバーの下部にある「Trash(ゴミ箱)」にドラッグして削除する方法もあります。その他にも、ページブロックを選択して「Backspace」か「Delete」キーを押しても削除できるので、自分にとって使いやすい方法で削除しましょう。
削除されるとデータはどこに行くのか
削除したページは、デスクトップ版でもモバイル版でも「Trash(ゴミ箱)」に移動されます。左サイドバーの下部に「Trash(ゴミ箱)」があるのでチェックしてみましょう。
また、「Trash(ゴミ箱)」の中身はソートして検索することも可能です。例えば「最終更新者」「場所(削除前のコンテンツが格納されていたページ)」「チームスペース(削除前のコンテンツが属していたチームスペース)」で検索できるので、内容を確認して復元することも可能です。
ただし、「Trash(ゴミ箱)」内の情報は30日間しか保持されません。その後は自動で完全削除されてしまうので、残しておきたいページや復元する可能性があるページは「Trash(ゴミ箱)」内に入れないでおくことをおすすめします。
Notionで削除したデータを復元する方法
ここでは、Notionで削除したデータを復元する方法を解説します。誤ってページを削除してしまったときや、後々復元したくなったときにご参考ください。
ゴミ箱からの復元
削除してから30日間は「Trash(ゴミ箱)」にコンテンツが保存されているため、該当のページを選択して復元できます。「Trash(ゴミ箱)」を開き、該当するコンテンツを見つけたら、その右側で矢印のマーク「復元」をクリックします。ここで「完全に削除」を押すと自力では元に戻すことはできなくなりますので、ご注意ください。
ページ履歴からの復元
Notionのページ内には編集履歴を自動保存する機能が搭載されており、誤って内容を編集してしまった場合でも元のバージョンに復元できます。編集中は10分ごと、更新が停止したのを検知してから2分後に自動保存されているため、復元したいバージョンの直前を選択しましょう。
ページ右上のドットメニューからページ履歴を開くと、自動保存された日時の一覧とその時点のコンテンツ内容を確認できます。どのバージョンに戻したいか確認して、「復元」をクリックすれば完了です。
ページの更新履歴からの復元
ページ履歴は、更新履歴からも確認できます。ページ右上の更新履歴ボタン(コメントとお気に入りの間の時計アイコン)をクリックすると、自動保存された内容を確認できます。誰が、いつ、どの部分をどう編集したか閲覧できるので、もし誤りがあれば過去のバージョンに戻して再編集するとよいでしょう。
更新内容を表すコンテンツの右側にある時計ボタンをクリックすることで、その時点のページの状態を表示した画面が出ます。「復元」を選択すると内容を復活でき、チームで共有しながら編集するときに役立ちます。
Notionの削除について気をつけたいポイント
ここでは、Notionの削除について気をつけたいポイントを解説します。以下の点に気をつけないと、データが復元できなくなってしまうので注意しましょう。
「削除」と「完全削除」は違う
Notionで「削除」するとページやブロックはすぐに表示画面から消えますが、完全に消去されているわけではありません。削除したデータはNotion内の「ゴミ箱」に移動されており、後から簡単に復元できます。
ただし、 「完全削除」はデータを完全に消去する操作です。その後は一切の復元ができなくなるので、慎重に判断する必要があります。
ゴミ箱内のデータも30日で「完全削除」されてしまう
「ゴミ箱にデータが保存されているからいつでも復元できる」と思ってしまいがちですが、削除から30日が経過すると、ゴミ箱内のデータは自動的に「完全削除」されてしまいます。つまり、30日を過ぎるとゴミ箱内のデータは復元できなくなるので注意しましょう。
復元したいデータがある場合、ゴミ箱内に移動したデータは30日以内に復元しなければなりません。後々復元する可能性があるデータは、ゴミ箱ではない場所で保存しておくとよいでしょう。
重要なデータはバックアップを取っておく
Notionには自動保存のバージョン管理機能など便利なシステムがあるとはいえ、全てのデータ保存を100%保証するものではありません。作業のひとつひとつを自動保存してくれるわけではなく、任意のタイミングで保存されたバージョン履歴しか保存されないため、復元した場合でも必ずしも欲しいデータが含まれているとは限らない点に注意しましょう。
Notionではページやワークスペース全体のデータをエクスポートできるため、重要なデータはバックアップを取っておくのがおすすめです。また、ワークスペース全体をエクスポートしてバックアップとしたり、 クラウドストレージにバックアップを保存したりすればより安心です。
まとめ
Notionは手軽にデータの編集・削除ができるツールであり、チーム内で情報共有しながらの編集もできるため、思わぬタイミングで誤削除してしまうケースが出てきます。一度削除してしまっても30日以内であればゴミ箱内にデータが保存されているので、まずは落ち着いてゴミ箱からの復元を試してみましょう。
また、誤編集したときにはバージョン履歴やページの更新履歴から復元する機能が役立ちます。定期的にバックアップをして万が一のデータ消失に備えるなど、工夫することもおすすめします。
Notion削除復元に関する重要用語
用語 | 説明 |
Notion | 「The all-in-one workspace」を謳う多機能ワークスペースサービス。メモ・ドキュメント・タスク管理の他、プロジェクト管理・スケジュール管理・ガントチャートなど機能が多数搭載されています。 |
削除 | ページやデータベースなどからコンテンツを削除した状態。この時点では、削除したコンテンツはまだゴミ箱に入っています。 |
完全に削除 | コンテンツが完全に削除され、データの保存を失った状態。以降の復元はできないため注意が必要です。 |
エクスポート機能 | Notion内のページやデータベースを別のファイル形式として保存し、ローカルやクラウドにバックアップとして保管するための機能。重要なデータを簡単に取り出して保存できます。 |