Excelのチェックボックスを活用すると、備品チェックや出欠管理などに便利です。他にも年代別アンケート上で回答の選択肢を提示したり、業務タスクの可視化や管理に役立てたり、さまざまな場面でチェックボックスは役立ちます。

この記事では、Excelのチェックボックスを削除する方法を解説します。チェックボックスが必要な箇所と不要な箇所を判断し、わかりやすいワークシートを作りましょう。マクロでチェックボックスを大量に作る方法も紹介するので、どちらも活用すれば更なる業務効率化ができるでしょう。(本記事では、Microsoft Excel 2021を利用)

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Excelのチェックボックスを活用する理由

excel チェックボックス 削除

まずは、Excelのチェックボックスを活用する理由を解説します。手入力のチェックも可能ですが、チェックボックスにする理由を探っていきましょう。

クリックするだけで選択の有無を区別できるから

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チェックボックスがあると、クリックするだけで選択の有無を区別できます。参加者名簿・持ち物リスト・タスクリストなどのチェックに便利です。

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チェックボックスがない場合、「〇」「済」「完了」などの文字をひとつずつ手入力する必要があり、手間と時間がかかります。誤入力の原因にもなるため、項目が多いときは、チェックボックスを活用しましょう。

チェック数を手軽に確認できるから

COUNTIF関数を使えば、チェックしたセルの数を手軽に確認できます。COUINTIF関数とは、条件に合致するセルの個数を自動入力する関数です。

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【1】チェックボックス上で右クリックし、「コントロールの書式設定」を選択します。

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【2】「コントロール」の値を「オン」にして、「OK」をクリックします。「リンクするセル」の部分は、チェックボックスの右隣のセル(D3)を設定します。選択されたセルは絶対参照となり、「$D$3」と表示されます。

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【3】他のセルにも同様の作業を行います。チェックボックスにチェックがあれば「TRUE」、チェックがなければ「FASLE」と自動で入力されます。

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【4】COUNTIF関数を使い、「=COUNTIF(D3:D8,TRUE)」で指定範囲における「TRUE」の数を自動でカウントします。

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【5】参加者が4人であることが一目でわかります。膨大なチェック項目があるときや、参加人数・持ち物の数などを可視化したいときに便利です。

関連記事:Excelで活用するFILTE関数とは? データ抽出のポイントも紹介

Excelのチェックボックスを削除する方法

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ここからは、Excelのチェックボックスを削除する方法を解説します。

1つずつ削除する方法

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1つずつチェックボックスを削除したいときは、削除するチェックボックス上で右クリックし、「切り取り」を選択もしくは「Delete」キーを押します。左クリックで選択しようとすると、チェックの付け外しになるため注意しましょう。

複数削除する方法

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複数削除する場合は、「Shift」キーを押しながら複数のチェックボックスを右クリックで選択します。「切り取り」を選択もしくは「Delete」キーを押すと削除できます。

全部削除する方法

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【1】ホームタブ内にある「検索と選択」から「ジャンプ」をクリックします。または「F5」キーでもジャンプ画面が開きます。

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【2】「セル選択」をクリックします。

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【3】「オブジェクト」を選択して「OK」をクリックします。

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【4】チェックボックスのあるセルが全て選択されます。右クリックして「切り取り」を選択もしくは「Delete」キーを押すと一括削除できます。

チェックボックスを編集する方法

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【1】チェックボックスの内容を編集したいときは、チェックボックス上で右クリックし、「テキストの編集」を選択します。

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【2】自由に内容を編集できます。参加者や持ち物ごとに小さくメモしておきたいときに便利です。

チェックボックスを削除する際に注意する点

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チェックボックスの削除は、チェックボックス上で右クリックして「切り取り」を選択もしくは「Delete」キーを押すことで完了します。ただし、メニューが開いている状態では「Delete」キーを押してもチェックボックスは削除できません。

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「Delete」キーでチェックボックスを削除するには、右クリックでチェックボックスをアクティブにした後、一度チェックボックスをクリックするなどしてメニューを消した状態にする必要があります。その後、「Delete」キーで削除しましょう。

チェックボックスをセルに埋め込みする方法

チェックボックスをセルに埋め込みたいときは、手作業でひとつずつセルに合わせるか、Excelの機能を使って近くのセルに埋め込むかの手法を選択します。

手動でセルに埋め込む方法

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【1】右クリックでチェックボックスをアクティブにした後、一度チェックボックスをクリックするなどしてメニューを消した状態にします。

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【2】ドラック&ドロップで移動できるようになるので、1つずつのセル上に配置します。

セルの枠線に合わせて配置する方法

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【1】チェックボックスを、埋め込みたいセル上に配置します。チェックボックスは、どこに配置しても問題ありません。

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【2】埋め込みたいチェックボックスを全て選択し、図形の書式タブから「配置」→「枠線に合わせる」を選択します。

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【3】セルの枠線に沿って、中央に配置されます。見栄えよくチェックボックスを配置したいときは、手作業にするより「枠線に合わせる」機能を活用するのがおすすめです。

チェックボックスと連動して色付けする方法

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【1】色付けしたい範囲のセルを選択し、ホームタブ内にある「条件付き書式設定」から「新しいルール」をクリックします。

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【2】ルールの種類を「数式を使用して、書式設定するセルを決定」にします。値の書式設定は「=$D3=TRUE」とし、「D3セルにTRUEと入力されている部分」と指定します。

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【3】書式から塗りつぶしの色を選択できるので、自由に選びます。今回は背景色を青にしています。

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【4】選択されてTRUEとなっているチェックボックスの部分だけが、青色に変わります。一目でチェックの有無を確認したいときに便利です。

チェックボックスを自動で作成するマクロ

チェックボックスを自動で大量に作成したいときは、下記のマクロが便利です。文字が入力されているA列の隣(B列)にチェックボックスを作る場合のサンプルを載せているため、アレンジしながら活用してみましょう。

Sub チェックボックスをたくさん作成()

Dim StartX As Single

Dim StartY As Single

Dim EndX As Single

Dim EndY As Single

Dim i As Long

Dim LastRow As Long

    ‘A列の最終行を取得

    LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    ‘B列にチェックボックスを作成する

    For i = 2 To LastRow

        With Cells(i, 2)

            ‘セルの左端

            StartX = .Left

            ‘セルの上端

            StartY = .Top

            ‘セルの横幅

            EndX = .Offset(0, 1).Left – .Left

            ‘セルの高さ

            EndY = .Height

            ‘チェックボックスを作る

            ActiveSheet.CheckBoxes.Add(StartX, StartY, EndX, EndY).Select

            ‘チェックボックスのテキストを指定

            Selection.Text = “”

            ‘セルに合わせて移動やサイズを変更する

            Selection.Placement = xlMoveAndSize

        End With

    Next i

End Sub

よくある質問

最後に、Excelのチェックボックス削除に関して「よくある質問」を紹介します。

チェックボックスが削除出来ないのですがどのようにしたらよいですか?

チェックボックスが削除できない場合、チェックボックスの選択に誤りがある可能性があります。チェックボックス上で左クリックした場合、チェックの付け外しができるだけで、チェックボックス自体を選択することができません。

削除したいチェックボックス上で右クリックし、「切り取り」を選択もしくは「Delete」キーを押すことで削除できるようになります。チェックボックスの周りを選択して削除したいがチェックが入ってしまう、という時にも有効です。

スプレッドシートでのチェックボックス削除方法を知りたいです。

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Googleスプレッドシートの場合、削除したいチェックボックスがあるセルを選択し、「Delete」キーを押すことで削除できます。

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ドラックで範囲選択し、その中に含まれるチェックボックスを一括で削除することも可能です。

まとめ

Excelでチェックボックスを活用すれば、備品管理・出欠席管理・タスクリスト管理などあらゆるシーンで役立ちます。手入力で「〇」「済」「完了」などの文字を入力する必要がなくなるので、業務効率化とも相性が良いでしょう。また、セル内にチェックボックスを埋め込むなど工夫すれば、見栄えもよくなります。

チェックボックスを削除したいときは、選択方法が合っているか必ず確認しましょう。本記事で紹介した内容をもとに右クリックでチェックボックスを選択できれば、削除や移動も簡単に実行できます。

Excelチェックボックスに関する重要用語

用語意味
チェックボックス主に四角形で示される設定項目の選択部分。特定の条件に伴うオンオフの切り替えやチェックに使われる。
COUINTIF関数条件に合致するセルの個数を入力する関数。
ジャンプ条件に合致するセルへ移動したり、セルを選択したりできる機能です。ハイパーリンクが存在するセルや、チェックボックスが存在するセルをまとめて選択したいときに便利です。