ChatGPTは2022年11月にリリースされた会話形式のAIチャットサービスであり、さまざまな質問や要望に対して自動で回答を作成してくれます。文章の要約やレポート文面の作成にも活用できるため、大量の文章を生成したい人も多いでしょう。

しかし、ChatGPTには文字数制限があるため注意が必要です。今回はChatGPTにおける文字数制限と注意点、効率的な活用法について解説します。

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ChatGPT文字数制限解消!効率的活用法とは?

chatgpt 文字数制限

ChatGPTの文字数制限は、無料版の場合約2.048文字まで(日本語の場合)です。厳密には文字数ではなく、トークン数で計算されるため注意しましょう。

トークンとはChatGPTでテキストを処理する際の基本単位を指す言葉であり、トークンが多ければ多いほど文字数も増える傾向にあります。例えば英語の場合、「apple」は5文字ですが1トークンとして計算されます。AIが理解できる形式に分割した単位がトークンであり、ChatGPTはトークン単位で制限がかけられているのです。

日本語の場合、ひらがな・カタカナ・漢字など表記方法次第で使用するトークン数が変動します。無料版の文字数は「約」2,048文字とされており、確定での上限文字数は公開されていません。

なぜ文字数制限が存在するのか

ChatGPTが文字数制限を設ける理由として、主に下記が挙げられます。

  • コンテキストの維持
  • リソースの分配
  • 対話の質向上

コンテキストとは、文脈の前後関係を表す言葉です。ChatGPTは長い文章の生成・要約にも活用できますが、あまりにも長すぎるとChatGPTが過去のコンテキストを参照しにくくなります。前後の脈絡を考慮した文章を生成できなくなり、応答のクオリティに影響するため、文字数制限を設けていると考えられます。

また、長文生成に伴うサーバーコストの上昇により、他のユーザーが生成完了まで長時間またされたり使いづらくなったりする事象が起こります。リソースを最適に分配し、対話の質を向上させるためにも、ある程度の文字数制限は仕方ないと言えます。

無料版と有料版の違いと制限内容

ChatGPTには無料版と有料版とがあり、一度に使用できる文字数などが異なります。下記では、無料版と有料版の機能差を一覧でまとめています。

無料版有料版
料金無料月額20ドル(※2024年2月換算約3,000円)
質問1回あたりのワード数2,500語2万5,000語
最大応答ワード数1,024語2,048語
文字数約2,048文字約2万5,000文字
回数制限1分あたり最大60回1分あたり最大600回
画像対応非対応対応
参照データ2021年9月までのデータを参照最新データを参照
モデルの更新頻度3ヶ月ごと1ヶ月ごと

有料版は無料版より機能が拡大されており、利便性が高いとわかります。その分月額20ドルのコストがかかるため、ChatGPTにかけてよい費用と照らし合わせながら加入を検討しましょう。

出典:ChatGPT「Upgrade your plan」

文字数制限対応の方法と手順

ChatGPTを使っていて文字数制限の壁にぶつかった場合、下記の方法で効率よく文章を生成するよう意識してみましょう。

  • テキストを分割して送信する
  • テキストを短く簡潔にまとめる
  • 特に言いたい部分を強調して伝える
  • 直近の対話内容を参照させる

まずはChatGPTに入力する文字数を可能な限り短くして、必要トークン数を削りましょう。別の要約ツールを使ってテキストを短く簡潔にまとめたり、テキストを分割して送信したりするのもひとつの手法です。

また、「特に以下の部分が強調されるような文章で」「特に下記に注意して」などポイントを支持することで生成文章のクオリティが上がり、効率よくChatGPTを使いこなせるようになります。

送信文字数を分割・要約する方法

chatgpt 文字数制限

【1】文字数制限を突破するため何回かに分けてテキストを送信する場合、複数回に分けて送信することや前回の会話内容を引き継いでほしいことをChatGPTに学習させます。例えば上記のように、「これから複数回に分けてプロンプトを入力します。私が『入力完了』というまでの間は『了解』とだけ応答してください。」などの指示も可能です。

chatgpt 文字数制限

【2】テキストを分割しながら入力します。

chatgpt 文字数制限

【3】最初に提示した入力終了を意味する単語(今回は「入力完了」)を入れ、回答を得ます。「それはなぜ?」など、前回の内容を引き継いで追加の質問をすることも可能です。

よくある質問

chatgpt 文字数制限

ChatGPTの文字数制限に関して「よくある質問」を紹介します。

ChatGPTの無料版の文字数制限は?

ChatGPT無料版の文字数制限は、約2,048文字です。厳密にはトークン数で判断されるため、入力する単語や書式次第では2,048文字に届かない、または2,048文字以上入力できることもあります。

ChatGPTで長文書けないのはなぜ?

chatgpt 文字数制限

ChatGPTでは、多くの時間と計算リソースを使用することを理由に、長文生成ができないようになっています。ただし、「続きを教えて」と問いかけることで引き続き文章を生成してくれることがあります。

日本語だと使える文字数が減ってしまうの?

日本語版でも英語版でも文字数の上限は同一ですが、一単語あたりの使用トークンが異なるため、日本語の方が「文字数上限が低い」と感じる場合があります。

例えば英語の「Hello」は1トークンで処理できますが、日本語の「こんにちは」は5トークン必要です。英語は原則ひとつのキーワードごとに1トークンである一方、日本語のひらがなやカタカナは1文字1トークン、漢字は1文字2~3トークンで換算されます。そのため、日本語は英語よりトークンを消費しやすく、その分文字数上限に到達しやすくなるので注意しましょう。

ChatGPTに文字数制限以上のテキストを読み込ませたらどうなる?

ChatGPTに文字数制限以上のテキストを読み込ませた場合、その分回答も長くなりますが上限数以上のテキストは表示されません。回答が生成されたとしても、上限までの文字数分を読み取って内容が生成されるので、求めている答えにならない場合もあります。

また、エラーメッセージが表示されて一切の回答が得られないこともあるので注意しましょう。リトライを繰り返しても回答がない場合、テキストの分割や短縮を検討する必要があります。

まとめ

ChatGPTは便利なAIツールですが、文字数制限に注意しながら使う必要があります。特に1度の入力で2,000文字を超えるような文章を入力した場合、エラーになったり回答のクオリティが下がったりすることがあります。有料版に切り替えて上限文字数を増やすか、可能な限り短文での入力を意識するなどして対策しましょう。

その他、複数回にテキストを分けて送信するなど、工夫して乗り切る方法もあります。ChatGPT自体は非常に使い勝手の良いツールなので、自分のニーズに合わせて使いやすい方法を模索していくことが大切です。

ChatGPT文字数制限に関する重要用語

用語説明
ChatGPT2022年11月にリリースされた会話形式のAIチャットサービス。さまざまな質問や要望に対して回答の自動作成・文章要約・アイディアの提案ができるツール。
トークンChatGPTでテキストを処理する際の基本単位。
コンテキスト文脈の前後関係を表す言葉。ChatGPTは過去のコンテキストを参照して文章を生成する。