「かんたんに表を作成したい」や「情報をまとめてテーブル化したい」といったお悩みではありませんか。あいにくスプレッドシートには、Excelでいうテーブル機能はありません。

しかし、スプレッドシートに搭載されている各種機能を用いて、テーブルに近い表を作成することはできます。本記事ではスプレッドシートの基本操作をお伝えする総集編として、「データ管理表のつくり方」を解説します!

作成した表を見やすくするヒントが欲しい方、データの自動入力をしたい方もご覧ください。

スプレッドシートで見やすい表を作成する

スプレッドシートで見やすい表を作成する

スプレッドシートで見やすい表を作成するために、どのような機能・関数が使用できればよいかをまとめました。まずは、こちらをお確かめください。

作成するデータ管理表のイメージ

機能説明の前に、見やすい表のかんたんなイメージ画像を用意しました。以下の「作成するデータ管理表のイメージ」画像では、この記事で説明するスプレッドシートの機能を使用しています。

以降はこちらの表を作成することを前提に、スプレッドシートでどのような機能・関数を使用するかを説明します。

▲作成するデータ管理表のイメージ

表の作成に使用する基本的な機能

スプレッドシートで最低限使用できるとよい、基本的な機能を抜粋します。

  • 連番を入力する
  • セルを塗りつぶす
  • 斜線を引く
  • 枠線を引く
  • 交互の背景色を使う

計算に使用する数式・関数

スプレッドシートで最低限使えるとよい数式・関数は、四則計算・SUM・AVERAGEなど。機能の詳細は以下のとおりです。

  • 四則計算:足し算・引き算など
  • SUM(サム)関数:合計値を求める
  • AVERAGE(アベレージ)関数:平均値を求める

スプレッドシートの各種機能を使った表の作成方法

スプレッドシートの各種機能を使った表の作成方法

それではさっそくスプレッドシートの機能を使って、表を作成していきましょう。

データ管理表の元データを準備する

はじめにデータ管理表のもとになる土台を作成します。見出しや項目名、数値を入力してください。

もちろん表のつくりはいくらでも調整できますので、完成形をイメージしながら作業をすすめていきましょう。

「連番」でかんたんに数値やパターンを入力する

データ入力時に、連続した番号などを入力したいときがあるでしょう。

個々のセルにデータを入力するのは大変な手間ですが、オートフィル機能や関数を使えば、かんたんに多くの連続したパターンを入力できます。
詳細はこちらの記事でご案内しています。

Googleスプレッドシートで連番を振る方法について徹底解説– OneChat Blog

「セルを塗りつぶす」機能で見出しに色を付ける

真っ白なセルにただデータを入力したままでは、表のどこが見出しかわかりません。

見にくい表を作成することのないよう、セルの背景色を塗りつぶす機能を使用してください。操作方法は次のとおりです。

  1. スプレッドシートで背景色を塗りつぶしたいセルを選択する。
  2. 画面上ツールバーのなかから「バケツマーク(塗りつぶしの色)」をクリックする。
  3. 希望の色を選択する。

「枠線」や「斜線」でデータ管理表を見やすくする

データ管理表の各種項目を枠線で区切り、表をさらに見やすくしましょう。

スプレッドシートでは、Excelでいう罫線を引くことができます。枠線はスプレッドシート画面上の「田(枠線)のマーク」で使用できます。

また「斜線」は枠線機能で作成することはできないため、図や関数で生成することになりますが、これらの機能をあわせて以下の記事をお確かめください。

【簡単】Googleスプレッドシートでセルに斜線を入れる方法 – OneChat Blog

「交互の背景色」で表を見やすくする

情報量の多い表を作成すると、どの行を見ているかわかりにくくなることがあります。

このような場合、スプレッドシートの「交互の背景色」機能を使用すると便利です。交互の背景色を実行すると、初期設定では背景色が「グレー」と「白」の行で交互に表示されます。

  • 背景色を交互にしたいセル範囲を選択し、スプレッドシート画面上の「表示形式」メニューから、「交互の背景色」をクリックする。

数式や関数を使って自動計算を設定する

数式や関数を使って自動計算を設定する

スプレッドシートで数式や関数を使い、自動計算を設定しましょう。

四則計算

スプレッドシートでは値を割り出す数式を入力できます。四則計算とは、足し算(+)・引き算(-)・掛け算(*)・割り算(/)のことで、セルに次の内容を入力すると、値が導き出されます。

  • 足し算:=○○+○○
  • 引き算:=○○-○○
  • 掛け算:=○○*○○
  • 割り算:=○○/○○

関数

スプレッドシートでは、Excelと同じイメージで関数を使用できます。ここではよく使うSUM関数・AVERAGE関数について説明します。

SUM

SUM関数は、選択した範囲の合計値を求める数式です。たとえば、次のように記述します。

  • SUM(E3:E13)

AVERAGE

AVERAGE関数は、選択した範囲の平均値を割り出す数式です。記述例はこちらを参考にしてください。

  • =AVERAGE(H3:H5)

表の作成で知っておくと便利な機能

表の作成で知っておくと便利な機能

ここからは、スプレッドシートで使うとより便利な機能をご紹介します。

ショートカットキー

スプレッドシートではたくさんのショートカットキーが使用できます。よく使う機能はショートカットを使い、時短を心がけましょう。

当サイトではスプレッドシートのショートカットキーを一覧にまとめていますので、こちらもご確認ください。

Googleスプレッドシートのショートカットキー一覧 – OneChat Blog

転置して貼り付け

スプレッドシートでは、たとえば列に入力した項目をコピーして、行に貼り付け直すことができます。この操作を行うときは、以下の手順をお試しください。

  • 元データのセル範囲を1列、または1行選択し、コピーする。貼り付けるセルを右クリックで選択し、「特殊貼り付け」「転置して貼り付け」の順にクリックする。

フィルター

スプレッドシートには一部の条件でデータを抽出する「フィルター機能」もあります。こちらの機能は内容が複雑なため、詳細を解説した記事をご覧ください。

Googleスプレッドシート FILTER関数の使い方 – OneChat Blog

列や行の非表示

たくさんのデータを管理していると、情報が整理できないことがあります。スプレッドシートでは、一次的に一部の列・行を非表示にする機能があります。

列や行の非表示を試したい方は、次の操作をお試しください。

  • スプレッドシートの非表示にしたい列・行を右クリックし、「列を非表示」または「行を非表示」をクリックする。

条件付き書式

スプレッドシートでは「特定の条件に合致する場合、書式を●●にする」という条件付き書式の設定が可能です。

条件付き書式については、機能にやや複雑なところがあるかもしれませんが、当サイトの記事で詳しく解説しています。条件付き書式の設定を使ってみたいと思われる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

スプレッドシートの条件付き書式で要素に色付けする方法 – OneChat Blog

チェックボックス

データ管理だけでなくタスク管理などを行いたい場合、チェックボックスがあると便利です。操作方法と参考記事は以下をお確かめください。

  • チェックボックスを入れたいセルを選択し、スプレッドシート画面上の「挿入」メニューから、「チェックボックス」をクリックする。

チェックボックスの作成方法 | Googleスプレッドシートの使い方 – OneChat Blog

プルダウン

担当者の名前や商品名など、何度も同じ内容を入力するのは手間ですね。

こういったケースでは、プルダウン機能を使って項目を選択できるとよいでしょう。プルダウンを設定したいときは、次の記事の内容をお試しください。

プルダウンメニューの作成方法 | Googleスプレッドシートの使い方 – OneChat Blog