Excelは「.xls」または「.xlsx」の形式で保存するのが一般的です。非常に似ている「.xls」と「.xlsx」ですが、実は機能や役割が異なるので注意しましょう。

本記事では、Excelの.xlsx形式について解説します。基本から応用まで幅広く解説しているのでご活用ください。

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.xlsx形式の基本

excel xlsx

「.xlsx形式」とは、Excel2007以降のファイルのうち、マクロを含まないファイルの拡張子です。拡張子とはファイルの種類を示す文字列のことであり、テキスト・画像・音声・動画などファイル種別の他、Excel・Word・PowerPointなど使っているシステムの種別によっても異なります。

.xlsx形式の特徴

「.xlsx形式」の特徴は、以下の通りです。

  • ファイルサイズを圧縮できる
  • セキュリティを強固にできる
  • 汎用性・互換性が高い

「.xlsx形式」形式のファイルはZIP形式で圧縮されているため、大量のデータやシート数を含むExcelの保存形式として最適です。メール添付して送受信するときやストレージ上で共有するときも不必要に大きなサイズにならないため、ネットワークトラフィックの改善にもつながります。

また、「.xlsx形式」ではデータの暗号化やパスワード保護などのセキュリティ機能を活用できるため、機密性の高い情報を安全にやりとりできるのもメリットです。現在は「.xlsx形式」がExcelにおけるデフォルトのファイル形式として採用されており、Microsoftだけでなく他のアプリケーションやシステムとの互換性が高いことも支持される要因となっています。

.xls形式との違い

Excelには「.xls形式」での保存機能も存在しますが、「.xls形式」はExcel1997からExcel2003までに採用されていた形式です。現在は「.xlsx形式」の性能が良いことから、比較すると「.xls形式」のファイルサイズ制限やセキュリティ機能不足が問題視されるようになりました。

そのため、Excel2003以前のバージョンしか保有していない人にデータを共有する目的以外で、ほとんど「.xls形式」は使われなくなっているのが現状です。ビジネスシーンであれば多くの人が「.xls形式」対応のExcelを使っていることが想定されるため、基本的に「.xls形式」を使えばよいでしょう。

.xlsx形式のファイルの作成方法

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【1】「.xlsx形式」で保存したいExcelを開き、左上の「ファイル」を選択します。

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【2】「名前を付けて保存」を選択し、ファイルの保存形式を「Excelブック(.xlsx)」に指定する。

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【3】保存場所を指定するウインドウからも、ファイル形式を指定できます。この場合、「Excelブック」と記載されているものが「.xlsx形式」です。

.xlsx形式の操作

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次に、「.xlsx形式」の操作方法を解説します。「.xlsx形式のファイルが開けない」「.xlsx形式のファイルを編集したい」などの用途でご活用ください。

.xlsxファイルの開き方

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【1】Excel2007以降が既にインストールされているパソコンであれば、開きたい「.xlsx形式」ファイルをダブルクリックするだけで開けます。または、開きたい「.xlsx形式」ファイル上で右クリックし、「プログラムから開く」をクリックします。

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【2】「このファイルを開く方法を選んでください」と表示されたウインドウが開くため、「Excel」を選択します。この際、「常にこのアプリを使って.xlsxを開く」のチェックボックスを入れておくと、次回同様の設定をする手間を省けます。

.xlsxファイルが開けない理由

.xlsxファイルが開けないときは、以下いずれかの理由が考えられます。

  • Excelのバージョンが古い
  • ファイル形式が間違っている
  • ファイル拡張子が間違っている

.xlsxファイルはExcel2007以降のバージョンに対応している拡張子であり、Excel2003以前の場合は開けません。.xlsファイルに保存しなおして共有することで開けるようになりますが、100%の互換性はないためデータの位置や表の形式がズレる可能性がある点に注意しましょう。

また、ファイル形式かファイル拡張子が間違っていることも考えられます。PowerPointでExcelの.xlsxファイルを開こうとしていたり、手作業で.xlsxファイルの拡張子を変えてスペルミスしていたりする場合、.xlsxファイルを開くことはできません。

いずれの場合でも、Excelのバージョンアップまたはファイル形式・ファイル拡張子の修正で対応できます

Googleスプレッドシートでの開き方

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【1】.xlsxファイルは、Googleスプレッドシートで開くことも可能です。Googleスプレッドシートとは、Google社が提供しているオンライン上で編集可能な表計算ソフトです。スマートフォンやタブレットで閲覧・編集できるアプリが配信されている他、複数人での同時編集にも長けています。

Googleスプレッドシートで.xlsxファイルを開くときは、左上の「ファイル」タブから「インポート」をクリックします。

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【2】「ファイルをインポート」のウインドウ右端にある「アップロード」を選択し、開きたい.xlsxファイルを参照またはドラッグします。

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【3】指定した.xlsxファイル名を確認し、インポート場所を選択します。新規でGoogleスプレッドシートを作成したい場合は、「スプレッドシートを新規作成する」を選択して、「データをインポート」をクリックします。

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【4】中央に「ファイルをインポートしました」と表示されるので、「今すぐ開く」をクリックすると.xlsxファイルをGoogleスプレッドシートで開けます。

よくある質問

Excelの.xlsxファイルに関して「よくある質問」を紹介します。

.xlsxファイルが開かない場合は?

.xlsxファイルが開けないときは、以下いずれかの理由が考えられます。

  • Excelのバージョンが古い
  • ファイル形式が間違っている
  • ファイル拡張子が間違っている

ビジネスで使われるExcelのほとんどは2007以降のバージョンになっているため、なるべく早い段階でアップデートして.xlsxファイルに対応できるよう心がけましょう。開こうとしているファイルの形式や拡張子も確認し、必要に応じて修正することもポイントです。

データの復旧方法は?

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保存忘れや上書き保存ミスなどが発生し、過去のデータを復旧したいときはExcel左上の「ファイル」から「情報」→「バージョン履歴」をクリックします。バージョン履歴には作業中のファイルが定期的に自動保存されているため、1~2つ前のデータに戻して再編集できます。

関連記事:LOOKUP関数をマスターしよう!Excelでのデータ検索を効率化する方法

まとめ

Excel2007以降、もともと「.xls」であった拡張子が「.xlsx」に変更されています。「.xlsx」は圧縮ファイルのためデータ送受信時の負担が少なく、セキュリティレベルも高くできることから、昨今は「.xlsx」形式が主流となっています。

Googleスプレッドシートやその他のアプリケーションとも互換性が高いため、今後は「.xlsx」を積極的に活用していきましょう。

Excel xlsxに関する重要用語

用語説明
.xlsxExcel2007以降のファイルのうち、マクロを含まないファイルの拡張子。
.xlsExcel1997からExcel2003までに採用されていた、マクロを含まないファイルの拡張子。
拡張子ファイルの種類を示す文字列。
GoogleスプレッドシートGoogle社が提供しているオンライン上で編集可能な表計算ソフト。