すでにフリーランスとして働いており、より高い年収を実現したいと考えている方は多いでしょう。規模が年々拡大しているフリーランスは競争力も上がっているため、仕事やコミュニケーションの効率を上げることは必要不可欠です。この記事では、フリーランスという職業についての基本的な情報や傾向や、多くのクライアントから求められる能力・スキルについて紹介します。またクライアントと仕事をする際に、無駄のないコミュニケーションを取るために活用できるおすすめのツールについて詳しく解説していきます。
フリーランスとは?
フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せず、自らの知識やスキルを元に個人(自営業)で仕事を行っている人のことで、フリーランサーと呼ばれることもあります。まずはそのフリーランスについて、具体的な仕事内容や収入について解説していきます。
仕事内容
フリーランスは、個人や企業といった「クライアント」が仕事相手となり、様々な仕事を受注することで報酬を得ます。クライアントは特定の単純業務や専門性の高い業務をフリーランスに外注(アウトソーシング)することで、効率化やコストカットを実現できます。
フリーランスは「自分が具体的にできること・裏付けとなる資格」や「クライアントが仕事を発注することで得られるメリット」を売り出せるかどうかが、安定した報酬を得るためのカギとなります。
フリーランスの割合
クラウドソーシングの大手プラットフォームであるランサーズの「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、2021年時点での国内におけるフリーランス人口は「1,577万人」です。これは日本人口の約12%であり、労働人口なら約22%を占めていることになります。
フリーランス人口が増えた背景には、個人が理想とする働き方の変化や、感染症の蔓延による自宅勤務の増加が挙げられます。フリーランスは28兆円の経済規模を記録しており、今後も人口・規模ともにさらに拡大していくものと予測されます。
フリーランスの平均年収
フリーランス協会が公表している「フリーランス白書2020」によると、フリーランスの年収で最も割合が高いのは「200~400万円未満(22.9%)」であり、「200万円未満(22.5%)」がそれに続きます。割合で見れば年収200万円以下のフリーランスは多いものの、会社員の平均年収以上に稼いでいる人も同様に多く、決して「稼げない仕事」ではないことが分かります。
■出典:フリーランス白書2020
フリーランスになれる職種
フリーランスとして働ける職種は多岐にわたりますが、その一例は次のとおりです。
- プログラマー:アプリ開発・システム開発・HTMLコーディング(コーダー)など
- ライター:ウェブコンテンツ作成・コピーライティング・ブログ作成や運営など
- デザイナー:イラスト作成・グラフィックデザイン・ファッションデザインなど
- クリエイター:イベント楽曲作成・映像クリエイター・ハンドメイド作家など
- コンサルタント:経営コンサルタント・人事コンサルタントなど
これ以外にもフリーランスは様々な仕事を受注していますが、収入が多い人は、それぞれが持つスキルや知識を最大限に活用し、プロフェッショナルな仕事をしている、という点で共通しています。
フリーランスで活躍するには?
次は、フリーランスで活躍するために必要な3つのポイントについて解説していきます。
営業力
フリーランスが活躍するためには、自分を売り出すための営業力(自己マーケティング)が必要不可欠です。フリーランスは「ランサーズ」や「クラウドワークス」等のプラットフォームを通じて案件を受注することが多いです。しかしクライアントから案件を発注してもらうためには、自身が持つスキルや経験をアピール(ブランディング)することが何よりも重要です。
一度だけでなく継続して案件を受注するためには、クライアントとの信頼関係を構築する必要もあります。依頼内容に沿った成果物を納品することや、決められた期限までに納品することにより、「信頼できるフリーランス」として、仕事を発注してもらいやすくなります。
コミュニケーションスキル
フリーランスが活躍するためには、クライアントとの正確かつ迅速なコミュニケーションを取れるスキルが重要です。単に「対話する能力」だけでなく、クライアントからの変更依頼や修正依頼に「迅速に対応する能力」も重要です。
連絡のためのビデオ会議システムやチャットツールも積極的に活用します。
基礎的なITスキル
フリーランスが活躍するためには、基礎的なITスキルが欠かせません。ビジネスに必要な文書をエディターで作成するだけでも、文章ソフトウェアを扱うスキルが求められますし、各種クラウドサービスを活用する際には、基本的な扱い方や共有方法を理解しておかなければなりません。
これには、複数のチャットツールを正しく活用して、クライアントとコミュニケーションを取ることも含まれます。クライアントによって異なる複数のツールがある場合にも、適宜切り替えながら連絡を取ったり、タスク・スケジュールを正しく管理したりする、基礎的なITスキルが必要となります。
フリーランスが仕事で利用したいツール3選
次は、フリーランスが仕事で有効活用できる3つのツールについて解説していきます。
zoom
オンラインのビデオ会議、音声通話、チャット機能を提供するのが「ZOOM」です。ZOOMは、パソコンやスマートフォンなど様々なデバイスから利用可能で、基本的にどのデバイスからでもミーティングの開始、参加、スケジューリングなどが簡単にできます。またビデオ会議は暗号化されているため、強力なセキュリティを保ちながら円滑なバーチャルミーティングが利用できます。
ChatWork
国内での利用者数が多く、ビジネスチャットに特化したサービスが「Chatwork」です。35万社以上の企業が導入しており、チャットツールの扱いに慣れていない人でも親しみやすい点が特徴です。チャット機能だけでなく、クライアントごとのタスク管理機能も搭載されています。
Teams
一人だけでなく「チームとして働く」ことを最大限に考えて開発されたのが「Microsoft Teams」です。Teamsでは個人・グループのメンバーとの通話やチャット機能が搭載されているだけでなく、チーム内でファイルを簡単に共有したり「Office 365」と連携して作業できるなど、豊富な機能が1つのサービスに集約されているのが特徴です。一人で作業するよりも、複数人のチームで作業することが多いフリーランスにおすすめできます。
フリーランスで活躍するならOneChatがおすすめ
ここまで紹介した複数のチャットツールはどれも便利です。しかしクライアントごとに異なるチャットツールを使っている場合は、切り替えて通知を確認して返信しなければなりません。これまでも、複数のチャットツールを使っているためにメッセージを確認し忘れたり、誤って別の人に送信したりするなどのトラブルを経験した方は多いでしょう。
そこでおすすめできるのが、複数のチャットツールを1つのアプリで一括管理できる「OneChat」です。Macで利用できるこのアプリには、一例として以下のサービスを登録できます。
- ChatWork
- Slack
- Microsoft Teams
- Gmail
- Google Chat
- LINE WORKS
OneChatを使えば、これらのアプリを使うたびに開いたりする必要がなくなります。OneChatからすぐに返信できますし、カレンダー機能やメモ機能も搭載されているため、複数のクライアントのタスクを上手に管理できます。
これからフリーランスとして活躍したいと考えている方にとって、仕事の「効率化」や「見える化」を進めるうえで大いに役立つサービスであるため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
新しい働き方として、国内だけでなく世界中で広がりを見せている「フリーランス」ですが、安定した収入を得るためには個々のスキルや能力を積極的に押し出すことや、クライアントからの信頼を勝ち得るなど「能動的」な行動が必要です。ぜひ仕事やコミュニケーションを効率化できるツールやサービスを積極的に導入して、活躍の場を広げていきましょう。