Googleスプレッドシートでは、不要な行・列を非表示にできます。必要な行・列だけが残るので見た目が整い、入力ミスなどのヒューマンエラーを緩和できるのがメリットです。結果としてミスを修正するなどの工数が発生せず、効率的アップにつながるでしょう。
この記事では、Googleスプレッドシートで非表示・再表示をする方法を紹介します。
Googleスプレッドシートで邪魔な行・列を簡単に非表示にする方法
まずは、Googleスプレッドシートで邪魔な行・列を非表示にする方法を解説します。一度非表示にした行・列は完全に削除されず、再表示することも可能です。
行・列の非表示の基本操作:クリックで瞬時に非表示
【1】非表示にしたい行を選択します。
【2】右クリックで「行を非表示」を選択します。
【3】選択した行が非表示になります。
【4】列を非表示にしたい場合も同様に右クリックし、「列を非表示」を選択します。
複数の行・列を一括非表示
【1】複数の行を非表示にしたい場合、非表示にしたい範囲をドラッグで選択します。
【2】右クリックで「行 〇 – 〇 を非表示」を選択します。今回の場合、「行 5 – 10 を非表示」を選択します。
【3】選択した行が非表示になります。
【4】列を非表示にしたい場合も同様に右クリックし、「列 〇 – 〇 を非表示」を選択します。
行・列の再表示方法
【1】行を再表示したい場合、非表示部分を表す「▼」「▲」マークを挟む形で、再表示させたい範囲をドラッグで選択します。
【2】右クリックで「行の非表示を解除」を選択します。
【3】選択した範囲が再表示されます。
【4】列を再表示したい場合も同様に右クリックし、「列の非表示を解除」を選択します。
関連記事:【初心者向け】Googleスプレッドシートの使い方を簡単に解説!
ワークシート全体を非表示にする方法と活用シーン
Googleスプレッドシートでは、特定の行・列だけでなくワークシート全体を非表示にすることも可能です。下記では、ワークシート全体を非表示・再表示にする方法を解説します。
ワークシートの非表示・再表示操作
【1】非表示にしたいワークシート名の上で右クリックし、「シートを非表示」を選択します。
【2】選択したワークシートが非表示になります。
【3】Googleスプレッドシート内にあるシートは、シート名が記載されているタブ左端にある「すべてのシート」マークから参照できます。グレーになっている非表示シートをクリックすることで再表示できます。
共有Googleスプレッドシートの活用
GoogleスプレッドシートはURLを共有することで複数人で同時に閲覧・編集できるようになります。
【1】スプレッドシート右上にある「共有」をクリックします。
【2】「一般的なアクセス」から、「制限付き」または「リンクを知っている全員」を選択します。「制限付き」の場合、指定したユーザーだけに閲覧・編集権限を付与できます。「リンクを知っている全員」の場合、GoogleスプレッドシートのURLを知っている人全員に閲覧・編集権限を付与できます。
【3】付与する権限の内容は、「一般的なアクセス」右端にある「役割」のタブから設定できます。閲覧権限だけを付与したい場合は「閲覧者」または「閲覧者(コメント可)」に設定します。編集権限も同時に付与したい場合は、「編集者」に設定します。
Googleスプレッドシートを共有すれば、職場やコミュニティの同じチームにいる人とデータを共有したり同時編集できたりするため便利です。
Googleスプレッドシートの便利な機能
Googleには、行・列をグループ化する機能が搭載されています。同じ属性の行・列をグループ化しておけば非表示・再表示の度に範囲を指定する必要がなく、効率化とミスの予防に役立ちます。
【1】グループ化したい範囲をドラッグで選択します。
【2】右クリックして、「行での他の操作項目を表示」から「行〇〜 〇 をグループ化」を選択します。
【3】グループ化した行の左側に、「-」マークが表示されます。
【4】「-」マークをクリックするとグループ化した行すべてが非表示になります。非表示にした後表示される「+」マークをクリックすると、グループ化した行すべてが再表示されます。
【5】列をグループ化したい場合も同様にグループ化したい範囲をドラッグで選択してから右クリックし、「列での他の操作項目を表示」から「列〇〜 〇 をグループ化」を選択します。
関連記事:Googleスプレッドシートのマクロとは?できることやボタンの作成方法を解説
よくある質問
Googleスプレッドシートの非表示・再表示に関して「よくある質問」を紹介します。
スプレッドシートのシートを隠す方法は?
Googleスプレッドシートのシートを隠すには、シート名を右クリックして「シートを非表示」を選択します。Googleスプレッドシート内にあるシートは、シート名が記載されているタブ左端にある「すべてのシート」マークから参照できます。グレーになっている非表示シートをクリックすることで再表示できます。
スプレッドシートで行と列を非表示にするには?
Googleスプレッドシートで行と列を非表示にするには、行・列それぞれを非表示にする作業が必要です。非表示にしたい範囲をドラッグしてから、右クリックして「行(または列)を非表示」を選択します。
まとめ
Googleスプレッドシートには、行・列やワークシート全体を非表示にする機能が搭載されています。削除はしたくないが今すぐ必要ではないデータを一時的に隠したいときに便利な機能であり、非表示にしたデータが削除されてしまうこともありません。一度非表示にしてもいつでも再表示してデータを参照できるので、活用していきましょう。
スプレッドシート非表示に関する重要用語
用語 | 意味 |
非表示 | Googleスプレッドシート上の行・列やシートを非表示にする機能。一時的に非表示にするだけであり、「削除」ではないため再表示することが可能。 |
再表示 | Googleスプレッドシート上で非表示にした行・列やシートを再表示する機能。 |
閲覧者 | Googleスプレッドシートにおける共有ステータスのひとつ。データの閲覧のみができる権限であり、編集・加工はできない。 |
閲覧者(コメント可) | Googleスプレッドシートにおける共有ステータスのひとつ。データの閲覧のみができる権限であり、編集・加工はできないがコメントの付与は可能。 |
編集者 | Googleスプレッドシートにおける共有ステータスのひとつ。データの閲覧だけでなく編集・加工も可能。複数人での同時作業等に便利な機能。 |
グループ化 | 指定した列や行をまとめて折りたたんだり再表示させたりできる機能。 |