MAツールは、マーケティングを効率化させてくれる便利なツールです。

しかしMAツールは機能が多くて使いこなすのが難しいというイメージや、サービスが多くてどれを選んだらよいのかわからないと感じている担当者も少なくありません。

そこで今回はMAツールについて解説しながら、おすすめのサービスをご紹介します。特徴などを参考に、比較に役立ててみて下さい!

MAツールとは

MAツールとは、マーケティングにおいて複雑で工数のかかる顧客へのアプローチを自動化・効率化してくれる便利なツールです。

リード自体は、顧客によって温度感もそれぞれ違い、適切なアプローチ方法も異なります。たとえば、商品に興味を知ったばかりで興味を持ち始めたばかりの段階の顧客に、電話や対面でプレゼンをしても、いきなり契約に結び付くことは少なくありません。

こうした顧客にはメールマガジンなどを配信して、徐々に顧客の温度感や興味関心を広げていくのが効果的です。

このように、顧客の温度感に応じて適切なアプローチを分類して自動化してくれるのがMAツールです。

MAツールの選び方

B to BとB to Cどちら向きか

自社の商品やサービスが、個人向けなのか企業向けなのかによって、最適なMAツールも異なります。企業向けMAツールと個人向けMAツールでは、管理できるリード数が大きく異なり、個人向けMAツールのほうが扱えるリード数が多いのが特徴です。

また、企業向けMAツールには、様々な集客機能や営業活動に便利な機能が搭載されているものもあるのが特徴です。

まずは企業向けと個人向けを意識しながら、サービスによる機能の違いをチェックしてみましょう。

CRMなどの他サービスと連携できるか

MAツールを選ぶうえで、CRM(顧客関係管理)ツールなど、他ツールとの連携ができるかどうかも重要なポイントです。たとえばCRMツールは、顧客をリピーター化させるために、顧客管理をおこなってくれるツールとして重宝します。

マーケティングでは、リードだけでなく購入後の顧客の管理するツールなど様々なものがあります。こうしたツールと連携できることで、より適切なアプローチや顧客育成ができるようになるでしょう。

価格は適切か

MAツールを選定する際は、予算とのバランスも重要です。あらかじめ出している予算から大幅に超えないようなツールを選ぶことを前提としながら、機能やサービスなどを踏まえたうえでコストパフォーマンスがよいものを選定できるとよいでしょう。

対応チャネルは豊富か

MAツールでは、サービスによってできるアプローチ方法が異なります。様々な状況に応じることができるように、対応できるチャネルが多いほうがよいでしょう。

メルマガだけでなく、InstagramやLINE、FacebookなどのSNSとの連携ができるツールの場合はよりアプローチできる層を広げることができるため、おすすめです。

サポート体制が充実しているか

MAツールを導入する際は、サポート体制が万全なものを選ぶようにしましょう。導入初めの段階では機能が多くて使いこなせないケースもあります。サポート体制が整っていれば、疑問点を解決しやすくなります。

サポート体制もサービスによって異なるため、チェックしておきたいポイントのひとつです。

自社と似た企業が導入しているか

MAツールを選ぶ際は、自社と同じジャンルの製品を販売している企業が導入しているMAツールをチェックしてみましょう。同業他社が使っているサービスなら、自社での運用もうまくいく可能性が高いといえるでしょう。

デザインや操作性

MAツールは機能が多いという側面もあり、操作を難しく感じる担当者も少なくないでしょう。そこで、操作性やデザイン、使いやすさもチェックしておきましょう。

誰でも使いやすい設計になっているか、直感的な操作が可能かなど、無料体験やデモ体験などを積極的に活用してみましょう。

おすすめのMAツール10選

Marketo Engage – アドビ株式会社

Marketo Engageは、全世界で使われているMAツールで、個人向け企業向けを問わずに定評のあるツールです。

CRMツールとの連携も可能で、SNSやメール、広告など複数チャネルへの対応、多彩な機能が魅力のツールと言えるため、候補のひとつとして検討すべきツールと言えるでしょう。

SATORI – SATORI株式会社

SATORI は、日本企業が提供する定番のMAツールです。個人向け、企業向け問わず人気を集めるツールの1つと言えるでしょう。

Salesforce Sales Cloudなどをはじめとした他ツールとの連携も可能で、メールや広告チャネルへ対応しています。また、オンラインサポートデスクや無料のセミナーを実施している点もサポート対戦として魅力のひとつでしょう。

Salesforce Pardot(セールスフォース社)

Salesforce Pardotは、人気のCRMやSFAを提供するアメリカのセールスフォース社が提供するMAツールです。SFA「Sales Cloud」との連携で、より戦略的な顧客獲得やナーチャリング強化、営業との連携がスムーズにできるようになるでしょう。

電話やメール、訪問サポートなど、サポート体制も万全で、安心してお使いいただけます。

b→dash(ビーダッシュ)

b→dashは、業界No1 の導入実績を誇るMAツールです。多くの機能を搭載し、メールやSNS、広告といった幅広いチャネルに対応しています。データ統合やWeb接客、クーポン配布、CRM機能などを搭載している点が特徴的です。

Oracle Marketing Cloud (日本オラクル株式会社)

Oracle Marketing Cloud は、データを生かした最適なアプローチの実行に有効で、包括的に管理できるMAツールです。他システムの連携や幅広いチャネルにも対応しているため、マーケティング施策をより強化できるでしょう。

Kairos3(カイロスマーケティング株式会社)

Kairos3は、マーケティングや営業活動をサポートしてくれるMAツールです。

基本機能からハイレベルな運用に役立つ機能まで搭載されているため、自社の運用にあった機能を使うことができるでしょう。SalesforceやCAMCARD BUSINESS、kintoneなどの外部ツールとの連携が可能な点も魅力です。

サポート体制も、電話やフォームだけでなく、専任スタッフによるサポートで安心して運用することができるでしょう。事例共有セミナーなども、マーケティング担当者にとってKairos3のより効果的な運用をするための参考になるでしょう。

List Finder(株式会社Innovation & Co.)

List Finderは、上場企業のシェアNo1の人気の国産MAツールです。基本的な機能を搭載し、シンプルで使いやすい操作性が魅力のツールです。また、専任のコンサルタントが利用をサポートしてくれるため、初めての導入でも安心して運用することができるでしょう。

Probance(株式会社ブレインパッド)

Probanceは、AIを活用して予測を立てるMAツールという強みをもっています。メールやSNS、広告などの幅広いチャネルへの対応、アンケートや各種配信、データベースなど多彩な機能を搭載しています。

AIで顧客データの分析から行動を予測し、顧客へのアプローチに活かすことができるでしょう。

DIGITALEYES (株式会社ワンエイティ)

DIGITALEYESは、データベースの構築をAPI連携して簡単に構築できるツールであり、顧客や商品をデータで管理することができるMAツールです。

顧客管理に必要な基本機能をすべて搭載し、メルマガ配信だけでなくポップアップ配信にも対応し、LINEや広告との連携も可能にしてくれることで、新たなユーザー層にもアプローチが可能になるでしょう。

SHANON MARKETING PLATFORM (株式会社シャノン)

SHANON MARKETING PLATFORMは、顧客データを統合管理できる国産のMAツールです。マーケティングオートメーションだけでなく、イベントマーケティング、セミナーマーケティングとしても様々な業務を効率化してくれます。

リアル、オンラインのイベント開催に対応し、セミナー実施におけるフォームやアンケート作成も効率化してくれる点が特徴です。多彩な機能を搭載しているのはもちろんですが、とくに、動画の視聴時間をリードと紐づけて、MAで有効活用できるようになる「動画管理機能」といった特許出願中の注目の機能を搭載している点も特徴的です。

MAツールの機能でできること

リードの獲得

リード獲得のために、広告やDMを自動配信することができる機能があります。顧客が興味を持った点などを分析したり、顧客育成にも役立ちます。

リード情報の管理

リードに関する情報を一元管理できる機能があります。セミナー参加状況や行動についても管理することができます。

シナリオの設計と実行

マーケティング施策を検討する際に、より詳細にマーケティング施策を設定できるのがシナリオ設計です。自社が思い描く流れや状況をもとに作成しますが、自動配信などで効率化することができます。

リードのスコアリング

リードがどれくらいの温度感なのか、スコアを出して可視化する機能があります。スコアから顧客リストの分類にも役立ちます。

メール配信

顧客とのコミュニケーションを深め、顧客育成をおこなうために、メール配信を自動化します。さらにツールによってはより最適な訴求をおこなうための分析やテスト配信を実施することも可能です。

Webページやフォーム作成

広告やメールなどからWEBサイトへ訪れる際に入口となるページや、問い合わせページや申し込みフォームを作成する機能があります。とくにランディングページは顧客とのはじめての接点にもなるため、重要です。WEBページを作成する知見がなくても、簡単にページ作成ができるようになるため、重宝するでしょう。

リードにおける行動解析

リードがページ上でどのような行動をしていたかを可視化し、分析にも役立つ機能です。どのタイミングでどの程度の時間滞在していたかなどの行動履歴を可視化できることで、ページの改善にも役立てることができるでしょう。

SNSとの連携

SNSが発展した昨今では、ビジネスにおいてもSNSを活用した戦略も必要になってくるでしょう。SNSとの連携機能は、新たな層を獲得する貯めに必要な機能です。メルマガや広告だけでは獲得できないリードを集める貯めに有効です。

他システムとの連携

CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)ツールなどとの連携できるツールがあります。マーケティングでは、顧客管理や営業活動を効率化できるツールも併用することで、より適切なアプローチや顧客育成ができるようになるでしょう。

業務効率化ならメッセージアプリの一括管理ツールもおすすめ

MAツールを探しているかたのなかには、顧客に合わせて複数のビジネスチャットツールを使う企業も多いでしょう。

そこでおすすめなのが、Slackをはじめとしたビジネスチャットツールを一括管理できるサービスです。一括管理ツールを利用すれば、仕事やプライベートで使用する様々なアプリをひとつにまとめ、一括管理ができるようになります。

OneChatならビジネスチャットツールやメール、SNSなど仕事でもプライベートでも使用するあらゆるメッセージアプリを一括管理できるサービスです。

連携できるアプリは今後随時増加予定!複数のビジネスチャットやSNSを効率よく使いたいという方は是非OneChatをチェックしてみてください。

まとめ

MAツールは、様々な種類のサービスがあり、どれを選べばよいかは、企業によっても異なります。

MAツールは、サービスによって特徴や搭載されている機能、サポート体制にも大きな違いがあるため、企業が扱う製品の特性や目的から、最適なMAツールを選ぶようにしましょう。