従来の見積書作成の方法として、Excelで作成し印刷したあと郵送するケースが一般的でした。しかし、手間がかかるほか印刷代や郵送代などを必要としていたのです。しかし、見積書作成ソフトを導入することで、手間をかける必要がなくなりコスト削減にもつながっています。この記事では、見積書作成ソフトを選ぶ基準やおすすめのソフトを紹介します。
見積書作成ソフトとは
見積書作成ソフトとは、見積書の作成から郵送、管理など一括でおこなうソフトのことです。業務効率化の向上やコスト削減だけでなく入力ミスを防止したり、ステータスの管理をできるなどさまざまな機能があります。
見積書作成ソフトを導入する3つのメリット
見積書作成ソフトを導入すると次のメリットが挙げられます。
- 入力ミスを防ぐことができる
- 見積書の管理がしやすい
- 発送作業の手間が削減できる
1.入力ミスを防ぐことができる
見積書作成ソフトを活用することで、入力ミスを防ぐことができます。Excelで管理をしていると一つひとつのデータを毎回手入力する必要がありますが、見積書作成ソフトとほかの会計ソフトなどを連携することでデータの入力を最小限にできます。
2.見積書の管理がしやすい
見積書作成ソフトを活用することで、見積書の管理がしやすいメリットがあります。これまで発送した見積書をすべて保存しておけるため、必要なときに必要なデータを検索できるのです。
3.発送作業の手間が削減できる
見積書作成ソフトを活用することで、発送作業の手間が削減できます。従来の方法であれば印刷して郵送が必要ですが、発送を代行する機能があるソフトも多く発送の手間を省けます。
見積書作成ソフトを選ぶ際の3つのポイント
見積書作成ソフトを選ぶ際には、次の3つのポイントが挙げられます。
- 既存システムとデータ連携できるか
- 必要な機能が搭載されているか
- コストが見合っているか
1.既存システムとデータ連携できるか
他の会計ソフトなどとデータ連携をすることで、見積書作成ソフトに毎回入力をする必要がなくなります。そのため、入力を防いだり、手間をはぶいたりできるメリットがあります。
2.必要な機能が搭載されているか
見積書作成ソフトにはさまざまな機能があります。導入目的にあった機能が搭載されているソフトを選ぶことが重要です。
3.コストが見合っているか
見積書作成ソフトによっても費用がまちまちです。そのため、企業のニーズを満たしなおかつコストが見合っているソフトを選ぶことが重要です。
おすすめの見積書作成ソフト12選
見積書作成ソフトにはそれぞれ種類があり、特徴が異なります。ここではおすすめの見積書作成ソフトを紹介します。
| 見積書作成ソフト | 特徴 | 費用 |
| Misoca | 見積書以外に請求書や納品書をクラウドで作成 | 月間請求書5通まで無料 プラン15（15通まで） 1年間無料プラン100（100通まで） 1年間無料プラン15と100は要問い合わせ |
| MakeLeaps | セキュリティを重視しておりデータバックアップを提供 | 個人プラン 基本料金月額500円（1ユーザー） 法人プラン 月額800円（1ユーザー） ×取引先数の料金 10社まで 無料 11社～25社 80円 26社～100社 70円 101社～500社 60円 501社～1,000社 50円 |
| マネーフォワードクラウド請求書 | テンプレートを使って見積書や請求書、納品書を簡単に作成可能 | スモールビジネス 月額 3,980円 年額 35,760円 ビジネス 月額 5,980円 年額 59,760円 |
| 楽楽明細 | 導入したあとも専任のスタッフがサポート | 初期費用 10万円～ 月額費用 25,000円～ オプション 帳簿の発行代行サービス 1通164円～ |
| 会計freee | バックオフィス業務をリモート化 | 30日間無料 ミニマム 月額1,980円～ ベーシック 月額3,980円～ プロフェッショナル 月額39,800円～ |
| 請求QUICK | 請求関連の業務を一元管理 | 初期費用 無料 月額従量課金 500円～ |
| ジョブカン見積／請求書 | 帳簿はそれぞれにテンプレートがあり、スムーズな作成が可能 | 初期費用 無料 月額固定費用 2,000円～ 月額従量課金 500円～ |
| board | 経営や周辺業務の効率まで含めた業務管理システム | プラン8 月額 4,800円 プラン15 月額 9,000円 プラン25 月額 15,000円 プラン50 月額 30,000円 プラン100 月額 60,000円 |
| 請求管理ロボ | 請求書作成から入金消込などの請求書関連の業務を自動化 | 月額費用 10,000円～ （件数によって異なる） 郵送費用 1件 150円～ |
| ツカエル見積・請求書オンライン | Windows以外にもMacやiPadでも作成可能 | スタンダードプラン 月額550円（税込） プロプラン 月額1,100円（税込） |
| Zoho invoice | テンプレートからテーマを選択して見積書や請求書を作成 | 無料 |
| みつもらー | 小規模の企業やフリーランス向き | フリープラン 無料 プレミアムプラン 年額5,000円 |
1.Misoca
引用：Misoca
Misocaは、見積書や納品書、請求書などをクラウド上で作成や管理をできる見積書作成ソフトです。システム上でメールで添付したり、郵送機能がありステータスの管理をすることも可能です。見積書の送付状況や入金確認などをクラウド上で一元管理できることから、業務効率化の向上につながります。
初年度無料で利用できるキャンペーンを開催していることもあります。
2.MakeLeaps
引用：MakeLeaps
MakeLeapsは、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応している見積書作成ソフトです。有料契約実績は4,000社を超えており、実績やノウハウが豊富です。セキュリティに特化したソフトであり、データバックアップを提供しているのが特徴です。さらに、英文や外貨の書類作成ができることから、海外の企業と取引がある企業にもおすすめです。
3.マネーフォワードクラウド請求書
マネーフォワードクラウド請求書は、豊富なテンプレートが揃っている見積書や請求書を作成できる見積書作成ソフトです。クラウドでのサービスであることから、スマートフォンやタブレットなどでの作成や内容変更なども可能です。さらに、ステータスを可視化することから見積書の記入漏れや送付漏れの確認をできます。
4.楽楽明細
引用：楽楽明細
楽楽明細は、電帳法やインボイス制度に対応している見積書作成ソフトです。2年連続シェアNo.1を誇っており多くの企業が導入しています。セキュリティが充実しているのが大きな特徴であり、SSLの暗号化や24時間365日の監視体制などの特徴があります。見積書の作成や封入作業、郵送作業をなくすことにより業務効率化につなげることが可能です。
5.会計freee
引用：会計freee
会計freeeは、はじめて会計ソフトを利用するユーザーに向いている見積書作成ソフトです。見積書の作成に必要な項目を入力するだけで、見栄えのする見積書作成が可能です。
30日のお試し期間があるため契約をする前に、使い勝手を試すことができる点も特徴です。インボイス制度など新しい税制改革にも対応しています。
6.請求QUICK
引用：請求QUICK
請求QUICKは、見積書の作成から発行、発送まで一元管理できる見積書作成ソフトです。見積書の発行をする場合において、予約機能を活用できるため見積書の発行が遅れたり漏れたりすることを防げます。
このほかにも見積書の作成に必要な機能が揃っており業務効率化やヒューマンエラーの削減につながります。
7.ジョブカン見積／請求書
引用：ジョブカン見積
ジョブカン見積／請求書は、見積書をはじめとして請求書などの帳簿を作成して、発送までできる見積書作成ソフトです。さらに、発送した見積書を一括管理することができます。
ワークフロー機能を活用することにより見積書の申請から承認までをスムーズに進めることが可能です。さらに、顧客ごとの見積書を管理できることから、必要なときに検索しやすいのも特徴です。
8.board
引用：board
boardは、見積書の他にも納品書や請求書などの能簿を作成し管理をできる見積書作成ソフトです。無料プランと有料プランがありますが、有料プランの導入は4,300社を超えており、さらに継続率は99％と評判がよいことがわかります。営業管理フローの予測や支払い管理など経営者に必要なデータを提供しているなど、経営や周辺業務を効率化するための機能が揃っています。
9.請求管理ロボ
引用：請求管理ロボ
請求管理ロボは、請求書の作成から管理、入金消込までの業務を自動化することができる見積もり制作ソフトです。これまで請求書の作成をExcelでしていた場合、手入力をして印刷、郵送までと手間やコストがかかることが一般的でした。
しかし、請求管理ロボを活用することによって手間を減らすだけでなく印刷代や郵送費などのコスト削減にもつながります。クラウドサービスであることから、スマートフォンやタブレットでの入力も可能です。
10.ツカエル見積・請求書オンライン
ツカエル見積・請求書オンラインはWindowsやMacといったパソコン以外にタブレットでも作成可能な見積書作成ソフトです。紙に書くのと同じように簡単に作成できるのが特徴であり、見積書のほかに納品書や請求書、領収書にも対応しています。インボイス制度に対応しているのも特徴です。
ステータスの管理や承認ワークフローなど、よく利用される機能が豊富に揃っているのも大きな特徴でありながら、月額550円からと安価に導入できる点も大きな特徴です。
11.Zoho invoice
引用：Zoho invoice
.Zoho invoiceは、デジタル署名に適応しておりリモートワークにも活用できる見積書作成ソフトです。見積書の作成や送信、管理までに対応しており業務効率化につなげることができます。
テンプレートが豊富に揃っているため、それぞれの企業や業務内容に合わせて見積書のほかに請求書の作成ができるのも特徴です。
12.みつもらー
引用：みつもらー
みつもらーは、小規模の企業や個人事業主などに特化している見積書作成ソフトです。特に、クリエイティブな業界に多く導入されているのが特徴です。
フリープランが充実しているほか、プレミアムプランにおいても年間の金額が5,000円と低コストであることが大きな特徴です。シンプルな機能でありながら、必要な機能が揃っています。
まとめ
見積書を作成するだけのソフトは以前からありましたが、近年ではクライアントに代行で見積書を送付するなどさまざまな機能が加わっています。それぞれ見積書作成ソフトによって特徴が異なり、活用することで業務効率化やコスト削減につなげることが可能です。
なお、当サイトでは見積書作成ソフト以外にも、さまざまなSaaSサービスを比較しています。ぜひ参考にしてみてください。
