「大きなプロジェクトを任された」や「初めてメンバーを管理する立場になった」など、プロジェクト管理やスケジュール管理にお悩みではありませんか?

そこで業務の効率化におすすめできるのが「WBSツール」です。本記事では、いまさら聞けないWBSの基本やWBSとガントチャートの違い、WBSツールの選び方・ポイントなどを解説!

あわせて自社やチームのプロジェクト管理を徹底したい方に向けて、10種類のWBSツールをご紹介しますので、ぜひご覧ください。

WBSツールを使用してプロジェクト管理する

WBSツールを使用してプロジェクト管理する

プロジェクトやスケジュールの管理を行うとき「WBSツール」や「ガントチャート」といった言葉を目にしたことがあるかもしれません。

これらはいずれもプロジェクトの作業やコストを把握し、作業効率を上げるためのものですが、それぞれ目的が異なります。

ここではWBSとガントチャートの違いや関係性を理解していきます。ガントチャートについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

WBSツールとは

WBSとは「Work Breakdown Structure」の略で、作業を分解した構造のことを指します。大きなプロジェクトほど、作業工程や作業工数などの必要コストがわかりにくいもの。

そこでプロジェクトを細かくタスク分けし、作業全体を把握することで業務を効率化しようと開発されたのがWBSツールです。

WBSとガントチャートの違い・関係

WBSツールでは、作業の進捗をグラフなどで視覚的に理解できません。そのため、プロジェクトの進行状況を視覚的に把握する目的で開発されたのが「スケジュール管理表ガントチャート」です。

WBSとガントチャートの違いは「WBSはタスク管理」「ガントチャートは進捗管理」とイメージするとよいでしょう。なお、ガントチャートはWBSのデータをもとに作るため、WBSがなければガントチャートを作成できません。

WBSツールを導入するメリット

WBSツールを導入することによりプロジェクトが細分化され「誰が何をすべきか」や「いつまでにどのような作業を行えばよいか」といった点がわかりやすくなります。具体的なメリットは次のとおりです。

  • プロジェクトの全体像を把握できる
  • タスクを管理しやすい
  • プロジェクトに対する正確な工数(作業時間や必要人数)を割り出せる

WBSツールを選ぶときのポイント

数あるWBSツールの中から選ぶ際のポイントは次のとおりです。

  • 費用がかかるか
  • プロジェクトの参加人数
  • 不慣れな人でも扱いやすいか
  • 機能性を重視するか

上記のポイントを参考にしながら、プロジェクトの参加者がどういったメンバーかを想像してツールを選ぶとよいでしょう。

おすすめのWBSツール3選

おすすめのWBSツール3選

ここからはWBSの作成や管理に適したツールについて、おすすめの3選をご紹介します。

1.Brabio! (ブラビオ)

1.Brabio! (ブラビオ)

Brabio!は初心者にもやさしくわかりやすい、操作性に定評のあるプロジェクト管理ツールです。

プロジェクト別の担当者の稼働状況なども視覚的に確認・把握できます。ガントチャートなどの編集を検討している場合、制限なく機能を使うためにはパソコンからアクセスするほうがよいでしょう。

  • 利用人数:5~50人
  • 無料プラン:あり
  • 有料プラン:プラン10 3,300円/月~

参考:Brabio!

2.Redmine (レッドマイン)

2.Redmine (レッドマイン)

Redmineは日本国内でも多くの大手企業で採用されているWBSツールです。

プログラムを無償で一般公開しているため、カスタマイズ性が高く、高機能のWBSツールを求める場合に向いているでしょう。逆にシンプルなツールを求める方には扱いがむずかしい仕様です。

  • 利用人数:プランでの固定無し
  • 無料プラン:あり(Redmine)
  • 有料プラン:RedmineWBS Pro 50,800円(30日間の無料版あり)

参考:Redmine.JP

3.Asana (アサナ)

Asana (アサナ)

Asanaはシンプルで見やすくわかりやすいUIのプロジェクト管理ツールです。タスクにはコメントやいいねだけでなく、タグを付けることもできます。

個人のリソースを確認できるほか、メンバー個々の稼働率を視覚的に把握できる「ワークロード機能」を搭載。SlackやGoogleカレンダーとも共有可能です。

  • 利用人数:プランでの固定無し
  • 無料プラン:あり(15名まで)
  • 有料プラン:Premium 1名1,320円/年~

参考:Asana

その他WBSツールも7選紹介

その他WBSツールも7選紹介

上記3選のほかにもWBSツールをご紹介します。費用のかからないWBSツールもあるため、迷ったらまずはお試しの無料版か、無料で使用できるツールをダウンロードしてみてください。

1.Smartsheet(スマートシート)

.Smartsheet(スマートシート)

Smartsheetはエクセルやスプレッドシートのような感覚で使用できる共同編集用ソフトウェアです。WBSツールとしても使用でき、英語表記ですがWBSテンプレートも無償配布されています。

  • 利用人数:3人~
  • 無料プラン:あり
  • 有料プラン:プロ 1名784円/月~(30日間の無料トライアルあり)

参考:Smartsheet

2.Planio(プラニオ)

2.Planio(プラニオ)

Planioは先述したRedmineなど、いくつかのソフトウェアをベースに作られたクラウドサービスです。

タスクにリマインドやコメントの機能があり、情報や質問などを残すことも容易でしょう。Planioはドイツ発祥のソフトウェアのため、公式サイトの表現はややわかりにくいかもしれません。

  • 利用人数:2人~
  • 無料プラン:あり(Bronzeプラン 2名まで)
  • 有料プラン:Premium 5名2,500円/月~(30日の無料トライアルあり)

参考:Planio

3.Wrike(ライク)

3.Wrike(ライク)

Wrikeはアメリカ企業からリリースされた、世界的な有名企業も使用している管理ツールです。

個人・チームのタスクも一括で管理でき、タスク内のチャットにも対応。またGoogle Driveなど多くのツールと連携でき、有料プランにすればガントチャートも利用できます。

  • 利用人数:5人~制限なし
  • 無料プラン:あり(Free)
  • 有料プラン:Professional 1名9.80ドル/月~(14日の無料トライアルあり)

参考:Wrike

4.CrowdLog(クラウドログ)

CrowdLogは大手企業を含めた、500社以上が導入するWBSツールです。カレンダーへデータをドロップするだけでかんたんに情報を入力でき、GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとも連携できます。

  • 利用人数:ユーザー数で料金が変動
  • 無料プラン:14日の無料トライアルあり
  • 有料プラン:詳細は問い合わせ

参考:クラウドログ

5.TeamHack(チームハック)

5.TeamHack(チームハック)

TeamHackはツリー型の管理ツールで、ドキュメントやタスクにチャット機能がついています。メールやチャットをさかのぼることなく情報をまとめられ、作業をスムーズにすすめられます。

  • 利用人数:ビジネスプランの場合5人から
  • 無料プラン:あり(制限付き)
  • 有料プラン:ビジネスプラン 1,320円/月~

参考:チームハック

6.Excel Apps(エクセルアップス)

Excel AppsはExcelで使用可能なテンプレートを配布するサイトです。

サイトで公開しているガントチャートのテンプレート「ガントチャートアプリ」を利用すれば、ExcelでWBSを作成・管理できます。個人使用であれば無償で利用可能です。

参考:Excel Apps

7.Lucidchart(ルシッドチャート)

Lucidchartはドラッグ&ドロップによる直感的な操作が可能な管理ツールです。

フローチャートのテンプレートも多彩でストレスを減らして作業をすすめられます。GoogleDriveやSlack等たくさんのアプリと連携できます。

  • 利用人数:3人~
  • 無料プラン:あり(1名から)
  • 有料プラン:Team 1,000円/月~(7日の無料トライアルあり)

参考:Lucidchart

WBSツールを使いこなして徹底したプロジェクト・スケジュール管理を

WBSツールを使いこなして徹底したプロジェクト・スケジュール管理を

これまでお伝えしてきたとおり、WBSの作成についてはツールを利用するほか、広く使われているExcelを用いたテンプレートで管理するなど、さまざまな方法があります。

そしてWBSツールとガントチャートを組み合わせて使用できれば、進捗状況の確認だけでなく、人出は足りているかなど現状を素早く理解でき、作業計画を柔軟に調整できるようになるでしょう。

ぜひこの記事を参考にして、チームや参加メンバーが滞りなく使いこなせるWBSツールを選び、業務効率化を目指してくださいね。

なお、本記事ではWBSツール以外にも業務効率化につながるさまざまなツールを紹介ています。ぜひ参考にしてみてください。

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