近年、管理ツールとして人気が上昇しているNotionですが、具体的な利用方法を知らない人は多いのではないしょうか。一度導入してはみたものの、できることの幅が広すぎて使い方に困る人も多くいます。
この記事では、Notionの基本的な使い方を説明するとともにバージョン管理の仕組みを紹介します。Notionを使いこなして、使い勝手のよいツールの作成を目指してください。
参考:若年層に人気のNotionがユーザー数1位のEvernoteを追う!メモアプリの利用実態調査
Notionのバージョン管理が重要な理由とは? 復元時の手法を解説
近年、管理ツールとして人気が上昇しているNotionですが、具体的な利用方法を知らない人は多いのではないしょうか。一度導入してはみたものの、できることの幅が広すぎて使い方に困る人も多くいます。
この記事では、Notionの基本的な使い方を説明するとともにバージョン管理の仕組みを紹介します。Notionを使いこなして、使い勝手のよいツールの作成を目指してください。
参考:若年層に人気のNotionがユーザー数1位のEvernoteを追う!メモアプリの利用実態調査
Notionの基本的な使い方
ここでは、Notionの基本的な使い方を紹介します。
1:新規ページの作成
Notionでは、新しいページを作ることができます。左側のタブから「新規ページ」を選択することで新しいページを追加できます。追加したページにはタイトルをつけることができ、一目で何のメモかわかるようにすることが可能です。
ページを階層化させることも可能で、構造的にメモを整理できるようになります。また、メモなども非常に取りやすくなっており、見出しなどを自由に設定できたり、ToDoリストを作れたり、テーブルなどを作成して構造化させたりと簡単に実施が可能です。手軽にさまざまなことができるのが、Notionの魅力と言えます。
この機能を活用することで、メモの取り方や保管の仕方に苦労していた人も簡単に整理ができるようになるでしょう。
関連記事:【初心者向け!】Notionページに埋め込み機能で外部コンテンツを挿入する方法!わかりやすく解説します
2:データベースの利用
Notionでは、データベースを利用することもできます。データベースは新規ドキュメントの「データベース」にある「テーブル」をクリックするか、ブロックエディタで「/database」と入力して、「テーブルビュー」をクリックすることで作れます。
テーブルビューが表示されたら、データベース名を入力しましょう。このデータベースでは、カラムを追加したり列を追加したりすることで自由にデータを登録できます。
また簡単な計算ツールやフィルタ機能、並べ替え機能もついています。これらの機能を活用することで、簡単な表形式の管理が自由にできるようになるでしょう。表で整理したい場合には、この方法での管理がおすすめです。
3:ページの共有
Notionでは、ページを他人と共有もできます。何気なく取っているメモは、メモ帳機能を利用している人が多いのではないでしょうか。しかしメモ帳機能では、他人に共有することは難しくメールやコミュニケーションツールでの共有などになります。
しかしNotionを使えば、誰でも簡単にメモを共有できます。ユーザーだけでなく、Notionのユーザーでない人に対してもメールアドレスを知っていればゲストとして、編集や参照ができるようになっています。また共有するときには権限制御もできるようになっているので、自分しか編集権限をつけないといったことも可能です。
この機能により、これまで共有するのが面倒であった日々のメモや業務内容などを簡単に他者に共有できます。
4:テンプレートの活用
Notionには多くのテンプレートが用意されており、目的に合ったテンプレートを使うだけで簡単に作りたいスタイルを使えるようになります。例えばタスク管理や読書管理など、目的に合わせたテンプレートが用意されているので、初心者でも簡単にNotionを使うことができます。
Notionには、無料でテンプレートを配布しているサイトが存在しています。以下のサイトにアクセスして、自分のNotion
ページにコピーすることで目的に合ったデザインで編集ができます。
- Notionテンプレート(https://www.notion.so/ja-jp/templates)
- Notion Template Gallery(https://www.notion.so/templates/collections)
5:Webクリッパーのインストール
Notion Web Clipperは、インターネット上のWebページを、Notion上に保存するツールです。この機能を使うことで、簡単にWebサイトとメモを紐づけることができます。メモで特定のページを参照したい場合などに、この機能があると大変便利でしょう。
例えば観光の計画を立てる際には、行きたい場所をスマホやPCなどでブックマークして保存するでしょう。しかしブックマークだと分類分けなどもできていないため、煩雑な管理しかできません。しかしNotion Web Clipperを使うことで、テーブル形式でリンクを保存し、見出しも自動で作ってくれます。またタグ付けなどを行い、簡単に分類分けすることもできます。Notion Web Clipperは、Webサイトとの親和性を高めて使える幅を広げてくれます。
関連記事:【初心者向け!】Notionでマニュアルを作成する方法をわかりやすく解説します!
Notionのバージョン管理で分かること
ここでは、Notionのバージョン管理でできることを紹介します。
更新・変更履歴
Notionには、バージョン管理という機能があります。この機能は自動で変更履歴を保存して、いつでも好きなタイミングに戻すことができます。
このデータが保存されるタイミングは決まっており、自身が編集中の場合には、10分間に1回バージョンが更新されます。編集が終わった場合には、2分後にデータの保存が完了し、その後は保存がストップします。そして新たに編集を開始して、同様の変更管理の処理が行われます。
注意しなければならないのが、明確に「v1.2」 のようにバージョンを採番することができない点です。もし明確にバージョンを管理したい場合には、ページを複製して自分で変更履歴として確保しておく必要があります。
関連記事:【2023年最新】Notionでおすすめのタスク管理テンプレート10選!
Notionでデータが保存できなかった場合の復元方法
Notionでデータが保存できなかった場合には、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、Notionでデータが保存できなかった場合の復元方法を2つ紹介します。
ゴミ箱の復元はNotionのゴミ箱 に移動して該当するページを探し、その隣の曲線矢印のアイコンをクリックすると、ページがワークスペース内の最後にあった場所に復元されます。
ページからの復元では、どのページも無料版で過去7日間分のバージョンを表示・復元できます。一方、有料版ではプラスプランで8ドル、ビジネスプランで15ドル掛かりますがどちらも30日間分のバージョンを表示・復元できます。
しかし、更新の途中で終わってしまったバージョンや保存されなかったバージョンは復元対象となりませんので注意しましょう。
【応用編】NotionとGitHubの同期方法
NotionとGitHubは、互いに同期することが可能です。Notionの左上にある設定>自分のコネクトからGitHubを選択し、「接続」をクリックします。あとは画面の通りに許可するGitHub組織を選択すれば接続することが可能です。
GitHub連携では、イシューという課題管理機能やPR(プルリクエスト)を同期することができます。PRでは連携するGitHubリポジトリのPRリンクをコピーし、続いてNotion上のDBを作成したい箇所に先程のリンクを貼り付け、Paste as databaseを選択すればデータベースの作成は完了することで接続ができます。
この方法ではNotionは読み取り専用ですが、GitHubの更新をNotionのデータベースに反映させることができます。
NotionとGitHubの同期するメリット
NotionとGitHubの同期するメリットを理解するために、それぞれの特徴を紹介します。
Notionは管理ツールとして優れたコラボレーション機能があり、チームなどでさまざまなファイルやドキュメントの共有と管理が行えます。そのため、コワーキングツールとして利用が広がっています。
一方、GitHubは世界中のエンジニアが提供するさまざまなライブラリを活用したり、ソースコードの管理を行ったりして、開発プロジェクトの効率化を実現しています。
そのため、NotionとGitHubを連携することで、これまで管理がばらばらであったGitHubの開発プロジェクトをNotionで一元管理することができ、チーム間のコラボレーションや、スクラム開発などでの活用が期待されます。
NotionはGitHubを通じてコード開発をする上で強力な管理ツールとして機能することができると言えるでしょう。
よくある質問
ここでは、Notionに関してよくある質問を紹介します。
Notionは何人まで編集することができますか?
Notionには、無料プランと有料プランの2つが存在します。それぞれについて紹介します。
まず、無料プランですが、最大10人までゲストを招待できます。また、メンバーも無料で追加することができます。ただし、ワークスペースに2人以上のメンバーがいる場合、トライアルにブロックの制限が適用されます。
有料プランでは、最大100人までゲストを招待できます。また、メンバーも何人でも追加することができます。ただしメンバーを追加した際には都度、プランに応じて8ドル~15ドルの料金が発生します。
Notionは現在何名くらいに使われていますか?
Notionは現在でも成長中であり、2022年10月時点で全世界で2000万人の人が使っています。世界6カ所にオフィスを構え、従業員は400人以上を有しています。
日本では2021年10月に日本語版Notionのベータ版をリリースし、多くの利用者がいます。また、トヨタ自動車、三菱重工、サイバーエージェントなどが導入を行っており、世界で唯一日本でのみパートナー企業3社として提携してます。
参考記事:ZDNET「コラボレーションツール「Notion」日本語版、正式リリース」
Notionで使えるショートカットがあれば知りたいです。
Notionではより効率よく業務や編集作業を行えるようにするため、さまざまなショートカットが用意されております。ここではその一例を紹介します。
ショートカットキー | 説明 |
Cntrl + n | 新しいページを作成します。 |
cmd/ctrl+shift+N | 新しいNotionウィンドウを開きます。 |
cmd/ctrl + クリック | リンクを新しいNotionタブとして開きます。 |
cmd/ctrl + T | 新しいNotionタブを作成します。 |
cmd/ctrl + P | 検索画面を開きます。 |
cmd/ctrl + [ | 1ページ前に戻ります。 |
cmd/ctrl + ] | 1ページ先に進みます。 |
データベースピークビューで cmd + shift + K | 前のデータベースページに移動します。 |
データベースピークビューで cmd + shift + J | 次のデータベースページに移動します。 |
まとめ
ここまで、Notionの基本的な使い方とバージョン管理の方法を紹介しました。適切にバージョン管理を行うことで変更履歴を管理でき、必要なタイミングまで編集情報をもとに戻すことができます。ただし、保存タイミングは決められているので注意しましょう。
また、基本的な使い方ではNotionはテンプレートを活用することで、スムーズに自分に合った管理シートを導入することができます。ぜひ、テンプレートサイトを探して、自分に合ったフォーマットを探してみてください。
Notionのバージョン管理に関する重要用語
ここでは、Notionのバージョン管理に関する重要用語を説明します。
用語 | 説明 |
ページ | ページは一つのメモのファイルと捉えることができます。 |
ブロック | ページの中でわけることができる1つの塊のこと。テキストやページ、ToDoリストのようにわけることができる。 |
ページの階層構造 | ページの中にページを作ると、階層構造にすることができる。 |
カスタマイズ | ページの表示形式を自分の好みに合わせて編集すること。 |
バージョン管理 | ページに変更を加えているタイミングは 10分ごとにデータが保存、編集が完了すると2分後にまたデータが保存される。 |
GitHubリポジトリ | 作成したファイルやディレクトリの状態を保存・記録しておく 「場所」 のことを指します。 |