働き方改革や新型コロナウイルス等の影響もあり、最近ではさまざまな就業形態が出てきています。また、シフトや夜勤などが必要な業務もあるなど、企業が適切に勤怠管理をおこなうことは容易ではありません。
そこで、勤怠管理システムを導入することで業務負担を減らす企業が増えています。本記事では、勤怠管理システムの特徴や選ぶ時のポイント、おすすめのシステムを紹介していきます。
勤怠管理システムとは?
勤怠管理システムとは、社員の出勤や退勤時間の管理を目的としたシステムです。業務時間以外にも残業時間やシフト、有給休暇などを管理できます。
パソコンやスマートフォン、ほかにも専用のツールと連携する場合など、さまざまな打刻方法があり、複雑な業務形態にも対応しています。勤怠管理システムの導入により、勤怠を管理する担当者の負担を大きく減らすことが可能です。
勤怠管理システムを選ぶ際の3つのポイント
勤怠管理システムを選ぶ際のポイントとして次の3つが挙げられます。
- 企業規模や就業規則
- 業務効率化の対象
- 業界の特殊性
ポイント1.企業規模や就業規則
勤怠管理システムを選ぶにあたっては、企業規模に合わせることが重要です。さらに、就業規則が複雑であれば、それに対応できるツールを選ぶ必要があります。
企業規模が大きかったり就業規模が複雑であればあるほど、特殊休暇や複数の勤怠形態、企業独自の申請や承認フォローなど、企業の実状に合わせてシステムをある程度カスタマイズする必要があります。
ポイント2.業務効率化の対象
どの勤怠管理システムを選ぶべきかは、業務効率化をする対象が勤怠管理だけなのか、給与計算をはじめ他まで広げるかによって異なります。勤怠管理システムには、単に勤怠だけを管理するシステムから、部署全体でのDXまでできるシステムまで、さまざまな種類があります。
ポイント3.業界の特殊性
夜勤や準夜勤があったり、シフト制があったりするなど、業界によって働き方はさまざまであるため、それぞれにあったシステムを選ぶことが重要です。
例えば建設業であれば、現場だけで稼働する従業員が多いために、日報管理や労務費管理なども必要になります。そのような業界にあったシステムであれば、スムーズな導入が可能になります。
おすすめの勤怠管理システム12選
おすすめの勤怠管理システムは次の12選です。
勤怠管理システム名 | 費用 | 特徴 | 公式URL |
ジョブカン勤怠管理 | 初期費用 サポート費用0円 無料プラン0円 有料プラン 1ユーザーあたり200円~500円 | 必要な機能だけ選択可能 コストパフォーマンスがよい | https://jobcan.zendesk.com/hc/ja |
Touch On Time | 初期費用 0円 月額費用 300円/人 サポート料金 0円 | 追加オプションなしですべての機能を利用可能 生産性の向上や勤怠業務の効率化 コストダウン | https://www.kintaisystem.com/ |
キンクラ | フリープラン 0円 ビジネスプラン 330円 エンタープライズプラン 880円 | 多種多様な勤務形態に対応 客先常駐特化型 クラウド型 | https://www.kintaicloud.jp/ |
ジンジャー勤怠 | 月額400円/人 有料オプション、そのほかプランあり | 導入実績多数 法改正に自動で対応 無料トライアルあり | https://hcm-jinjer.com/kintai/ |
Money Forward クラウド勤怠 | スモールビジネス 年間プラン 2,980円/月 月額プラン 3,980円/月 ビジネスプラン 年間プラン 4,980円/月 月額プラン 5,980円/月 そのほか従量課金あり | 従業員ごとの勤怠状況をリアルタイムに確認 カスタム自動集計 シフト管理 有給休暇管理 | https://biz.moneyforward.com/attendance/ |
HRMOS勤怠 | 無料プラン 有料プラン 月額3,800円(税抜)~ | 累計40,000社が活用 (2022年4月末時点) 労働基準法に準拠 | https://hrmos.co/kintai/ |
freee勤怠管理plus | 要問い合わせ | 有料課金ユーザー数31万社以上 打刻修正の申請や承認がスムーズ。 わかりやすい画面で、スマホにも対応。 | https://www.freee.co.jp/time-tracking-plus/ |
COMPANY | 要問い合わせ | 担当保守コンサルタントがつくため安心 法改正対応 バージョンアップ対応 | https://www.works-hi.co.jp/products |
スマレジ・タイムカード | スタンダード 30名まで0円/月 31名以上 1人追加プラス110円 プレミアム 10名まで2,200円/月11名以上 1人追加プラス330円 プレミアムプラス 10名まで4,400円/月11名以上 1人追加プラス440円 エンタープライズ 10名まで6,600円/月11名以上 1人追加プラス660円 | 0円でスタート可能 無料オンライン相談 離職率の確認 登録119,000店舗 | https://timecard.smaregi.jp/ |
TeamSpirit | TeamSpirit 月額費用 従業員 600円/人 初期費用 150,000円 TeamSpirit HR 月額費用 従業員 900円/人 初期費用 250,000円 TeamSpirit Leaders 月額費用 従業員 600円/人 リーダー 6,000円/人 初期費用 200,000円 TeamSpirit EX 要問い合わせ | 契約社数1,600社以上 契約ライセンス36万以上 | https://www.teamspirit.com/ja-jp/ |
奉行Edge 勤怠管理クラウド | 基本機能 11,800円 基本機能+シフト管理(作成者1名) 15,800円 基本機能+シフト管理(作成者5名) 19,800円 | 国産SaaS ERP 中堅・上場企業向け インボイス制度対応 電子取引電帳法 | https://www.obc.co.jp/ |
Time-R | 初期アカウント発行量 10,000円(税別A) 基本月額利用料 1人あたり100円 | PCやタブレット、スマートフォン、専用端末で出退勤の管理や集計、分析が可能なクラウドサービス | https://www.m-green.co.jp/solution/timedata |
1.ジョブカン勤怠管理
引用:ジョブカン勤怠管理
ジョブカン勤怠管理は、出退勤、工数管理、休暇、シフトなどから必要な機能だけを選ぶことができます。不必要な機能を追加する必要がないため、コストを抑えることができさらにつかいやすくできます。
また、シフト管理やスタッフ一人ひとりの勤務状況などを把握して自動集計することも可能です。時間外労働や有給、シフト管理などにも対応しているため、さまざまな業務内容に対応可能です。
2.Touch On Time
Touch On Timeは、勤怠管理の事務処理において、給与計算や集計などを自動的におこなえるため、生産性の向上や担当者の負担軽減ができます。
また、リアルタイムで出勤状況を可視化できるため、管理者にとってもメリットがあります。導入企業数は10年間で43,000社を超えるなど、圧倒的な実績があるのが特徴です。
3.キンクラ
引用:キンクラ
キンクラはクラウド勤怠管理システムであるため、場所を選ばずすぐに利用することが可能です。また、フローを細かく設定できるため、さまざまな勤務形態に対応可能です。
無料トライアルを利用すれば利用開始から翌月末まで最大2か月間無料であるため、自社にあうかどうかをじっくり判断することができます。
4.ジンジャー勤怠
引用:ジンジャー勤怠
ジンジャー勤怠は、従業員の労働時間をリアルタイムで管理できます。正確な時間管理ができ、規定の残業時間を超えそうになったらアラートで知らせることができるなど、働き方改革法にも対応可能です。
また、PC以外のスマートフォンやタブレットなどでも打刻が可能です。そのため、従業員が一日外出している場合でも、打電のためにわざわざ帰社する必要がありません。
5.Money Forward クラウド勤怠
Money Forward クラウド勤怠は、従業員の勤怠情報をリアルタイムで把握したり、給与計算を自動集計したりすることが可能です。
シフト管理や様々な雇用形態にも対応しており、スムーズな勤怠管理ができます。すでに使っているソフトがあればインポートでき、他の給与ソフトへのエクスポートもできるので、業務効率化にもつなげられます。
6.HRMOS勤怠
引用:HRMOS勤怠
HRMOS勤怠は、無料で使うことができる勤怠管理システムです。有料プランもありますが、全社で月額3,800円からとリーズナブルに導入可能です。
中小企業やベンチャー企業を中心に、2022年4月現在で累計4万社が活用しており、十分な実績もあります。年次有給休暇や時間外労働といった、労働基準法に準拠した管理をスムーズにできます。
7.freee勤怠管理plus
freee勤怠管理plusは、有料課金ユーザー企業が31万社を超えている実績十分な勤怠管理システムです。見た目は紙のタイムカードと同じで、打刻修正の申請や承認も簡単なためスムーズな導入が可能です。
さまざまな打刻機に対応しており、ICカード打刻機やICカードリーダー、共有端末打刻など企業にあわせて選ぶことが可能です。残業届もWeb上で管理できることから、勤怠管理業務の効率化にもつながります。
8.COMPANY
引用:COMPANY
COMPANYは、一日の勤怠管理だけでなく入社から退職までの人事労務をすべて網羅しているシステムです。
勤怠管理だけでなく雇用手続き管理や人材開発、給与計算、人事管理など人事関連におけるあらゆる項目を網羅できます。そのため、単なる勤怠管理だけでなく、人事部においてDX化を進めたい企業にもおすすめです。
9.スマレジ・タイムカード
引用:スマレジ・タイムカード
スマレジ・タイムカードは、0円から始められるクラウド勤怠管理システムです。
勤怠管理と連動して、給与計算、シフト管理、日報、プロジェクト管理、休暇管理など勤怠管理の枠におさまらない幅広い管理が可能です。登録している店舗は119,000店を超えており、十分な実績もあります。
さらに離職率を分析可能であるため、今後の人材確保に向けての貴重な資料になります。クラウド型であることから導入場所を選ばず、導入までがスムーズです。
10.TeamSpirit
引用:TeamSpirit
TeamSpiritは、契約ライセンスが36万以上、契約者数は1,600社以上と実績豊富な勤怠管理システムです。勤怠管理だけでなく、工数管理、社内SNS、経費精算、電子稟議など幅広い内容に対応しています。
11.奉行Edge 勤怠管理クラウド
奉行Edge 勤怠管理クラウドは、打刻申請からマネジメントまで勤怠管理におけるすべての業務をデジタル化できます。データ入力や従業員とのやりとり、勤怠集計、帳簿の作成などにかかる担当者の負担をほぼなくすことで、業務時間を90%削減できます。
働き方改革やテレワークの導入など、働き方の変化や新しい法令に対しても柔軟に対応可能です。法改正による新たな対応が必要になった時でも、追加で費用が発生することはありません。
12.Time-R
引用:Time-R
Time-Rは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末、Time-R専用端末などで出退勤、勤務実績の記録、集計、さらには分析までおこなうクラウドサービスシステムです。基本月額利用料金は1人100円と安価であり、大きな負担なく導入することが可能です。
なお、当サイトでは勤怠管理システム以外にも、さまざまなSaaSサービスを比較しています。ぜひ参考にしてみてください。