毎月欠かせない書類のひとつ「請求書」。請求書の作成方法はさまざまですが、多くの場合はExcelを使用することになるはずです。
しかし、最近ではパソコンにExcelをインストールしていないケースもあるでしょう。こんなときスプレッドシートは非常に便利で、Excelと同じ感覚で請求書を作成できるうえ、Excelのファイルを読み込むこともできます。
本記事では、スプレッドシートで請求書を作成する方法やおすすめのテンプレートサイトをご紹介!時間をかけずに請求書を作りたい方はぜひご覧ください。
スプレッドシートで請求書を作成する方法
それではさっそく請求書の作成方法を説明していきます。請求書の作成方法は大きく分けて次の2通りです。
- オリジナルで請求書のひな型をつくる
- 請求書のテンプレートを使う
それぞれの内容について詳しく解説します。
請求書を作成する前の準備
請求書を作成するときに必要な、主な項目をまとめました。ほかにも添えたい内容があるか、あらかじめイメージしておきましょう。
- 請求先名
- 請求額
- 品目
- 発行日
- 発行者(住所・氏名または屋号・電話番号)
- 振込先詳細(銀行名・支店名・口座番号・口座名義)
- 支払期日
オリジナルで請求書のひな型をつくる方法
請求書の様式についてはとくにルールがないため、どのようなデザインにしたいかは自由です。請求書を作成する手順は、以下を参考にしてください。
- 請求書のテンプレートを検索し、「好みの請求書」のイメージを固めておく。
- 請求書の見出しや宛名、項目などを入力する。
- 品目・数量・金額等の欄を入力し、必要であればSUM関数や数式を設定する。
- 枠線や背景色を使い、書面の体裁を整える。
- 必要であれば、書式設定でフォントの種類や大きさ、太さなども変更する。
Googleスプレッドシートの書式設定について徹底解説 – OneChat Blog
Googleスプレッドシートでセルを結合・解除する方法 – OneChat Blog
上記の手順からは、かんたんに請求書が作成できそうに思えるかもしれません。しかし、実際は関数や罫線を駆使する必要などがあり、請求書のひな形が完成するのにはかなりの手間がかかります。
また、体裁にこだわってしまい制作時間がかかることから、可能であれば配布されている無料テンプレート等を使用したほうがよいでしょう。
請求書のテンプレートを使う
先にお伝えしたように、スプレッドシートでもオリジナルの請求書を作成できます。
しかし、特段こだわりがなければ、配布されている請求書のテンプレートを探し、ダウンロードすることで不要なコストをかけずに済みます。スプレッドシートで請求書テンプレートを使用する方法は2通りあります。
- スプレッドシート向けの請求書テンプレートを使用する
- Excel用の請求書テンプレートを使用する
ただし、後者の「Excel用の請求書テンプレートを使用する」を選んだ場合、ファイルをスプレッドシートへ読み込んだとき、正しくデータが読み込めないことがあります。
できればスプレッドシート用の請求書テンプレートを使用することをおすすめします。
請求書のテンプレートを使う方法
ここでは、請求書のテンプレートを使う方法をご案内します。なお、お伝えする内容はウェブブラウザ「Google Chrome」を使用した場合の操作をベースにしています。
Excelのテンプレートをダウンロードして使う方法
次の操作を行えば、スプレッドシート上でExcelの請求書テンプレートを使用できるようになります。
ただし、使用するExcelファイルによっては、スプレッドシート上で請求書テンプレートが正しく表示されないケースもあるため注意が必要です。
- Excelの請求書テンプレートをダウンロードする。
- Googleドライブへ、Excelの請求書テンプレートをドラッグ&ドロップする。
(請求書テンプレートがGoogleドライブにアップロードされる) - Googleドライブにアップロードされた請求書ファイルをダブルクリックで開く。
- スプレッドシート画面左上で「ファイル」メニューを開き、「コピーを作成」をクリック。ファイル名を付けて「コピーを作成」ボタンを押す。
スプレッドシートのテンプレートをコピーして使う方法
配布されているスプレッドシートの請求書テンプレートはコピーが可能です。
- 公開されているスプレッドシートの請求書テンプレートにアクセスする。
- スプレッドシート画面左上で「ファイル」メニューを開き、「コピーを作成」をクリック。ファイル名を付けて「コピーを作成」ボタンを押す。
※一部のシートをコピーしたいときは、以下の操作が必要です。
- スプレッドシート画面下で、コピーしたいシートのタブを右クリックする。
- 「別のワークブックにコピー」「新しいスプレッドシート」「OK」の順に選択する。
請求書をExcel形式で保存する/PDFで書き出す方法
スプレッドシートで作成した請求書は、Excel形式で保存したりPDF形式で書き出したりできます。詳しい手順はこちらをお確かめください。
- スプレッドシートで作成した請求書ファイルを開く。
- スプレッドシート画面左上のメニューから「ファイル」、「ダウンロード」の順に開く。
(プレビュー画面が表示される) - 以下のうち、希望の保存形式を選択する。
- Microsoft Excel(.xlsx)
- PDF ドキュメント(.pdf)
- 画面右のメニューで、用紙サイズ・ページの向きなどを設定する。
- 「スケール」の項目で「幅にあわせる」を選択し、画面右上の「エクスポート」ボタンを押す。
請求書を印刷する方法
スプレッドシートで作成した請求書を印刷する方法をお伝えします。
- スプレッドシートで作成した請求書ファイルを開く。
- スプレッドシート画面左上のメニューから「ファイル」、「印刷」の順に開く。
(印刷設定画面が表示される) - 画面右のメニューで、用紙サイズ・ページの向きなどを設定する。
- 「スケール」の項目で「幅にあわせる」を選択し、画面右上の「次へ」ボタンを押す。
(確認画面が表示される) - 画面右のメニュー「送信先」の項目が、使用しているプリンター名になっていることを確認し、画面右下の「印刷」ボタンを押す。
請求書のテンプレートサイトをご紹介
スプレッドシートで使用できる請求書のテンプレートを公開しているサイトがあります。個人向け・企業向けのテンプレートがありますので、自身に適したテンプレートを探すとよいでしょう。
ここでは、いくつかのテンプレート配布サイトを紹介しますので、参考にしてみてください。
note|ページめくる peeji
こちらはデザイナーの「ページめくる peeji」さんがnoteで公開している、シンプルな請求書です。noteでは請求書を使用する方法も記載されています。
また、実際に請求書ファイルを開くと、請求書のシート以外に、見積書・領収書のシートも用意されているので、あわせて利用すると便利です。
参考:ページめくる peeji|シンプルな請求書 スプレッドシート フォーマット
パラレルワークドットネット
こちらはパラレルワークドットネットのヤマダさんが公開している、スプレッドシート無料テンプレート集のサイト。
ページ下にスクロールすると「お仕事ツール」の項目があり、「見積書・請求書テンプレート」のところに、デザインでわけた4種類の請求書が掲載されています。
なお、プロジェクト管理シートや、見積書も公開されているため、機会があればこちらも利用してみてください。
参考:パラレルワークドットネット|Googleスプレッドシート無料テンプレート集
当サイトでは、ほかにもスプレッドシートの記事を公開していますので、こちらも参考にしてください!