誤ってファイルを消してしまった、以前削除したファイルをもう一度見たいということがありますよね。スプレッドシートで削除したデータは、一時的に保存されていて復旧できます。
本記事ではスプレッドシートでデータを復元する方法を解説しますので、チームメンバーで「復元方法」を確認・把握しておきましょう!
どのようなデータが復元でき、データはどこに保管されているのかを知っておけば、万が一のときも落ち着いて行動できますよ。
削除したスプレッドシートを復元する
はじめにスプレッドシートでのデータ復元について、復元の種類を説明します。
復元方法の種類
スプレッドシートにおける「データ復元方法」の種類は、次のとおり大きく分けて2つあります。
- 履歴から復元する:ファイルを編集したが、前の状態に戻したいとき
- ゴミ箱から戻す:ファイルそのものを削除した状態
またデータを復元したいケースは、以下のような場面です。
- 自分が作成したデータを削除したが復元したい
- 共有されたデータを削除してしまい、復元したい
- データを作成したオーナーが共有データを削除したが、個人やチーム側で復元したい
データを復元したいときは、あらかじめご自身の状況が上記のいずれに該当するかを確認しておくとよいでしょう。
なおデータの復元を含め、スプレッドシートの編集に関しては、次の記事もあわせてお読みください。
スプレッドシートの「編集権限」とは|共有設定方法を解説 – OneChat Blog
Googleスプレッドシートが編集できないときの対処法 – OneChat Blog
ファイルの変更履歴から「過去の編集データ」を復元する
いわゆるファイルを編集したものの、「前のデータに戻りたい」場合、スプレッドシートでは過去の編集データを復元できます。
ここで利用する機能は「編集履歴」といい、前の版(バージョン)に戻るという表現をします。
編集履歴から以前の編集データを表示・確認する方法
まずは編集履歴で、以前の板を確認してみましょう。手順は以下のとおりです。
- スプレッドシートを開き、「ファイル」メニューを選択する。
- 「変更履歴」、「変更履歴を表示」の順にクリックする。
(「ファイルの変更履歴」画面が表示される) - 画面右側に表示される「変更履歴」から、確認したい日時・ユーザーの板をクリックする。
編集履歴から以前の編集データを復元する方法
編集履歴から以前の編集データを復元したいときは、次の操作をお確かめください。
- スプレッドシートを開き、「ファイル」メニューを選択する。
- 「変更履歴」、「変更履歴を表示」の順にクリックする。
(「ファイルの変更履歴」画面が表示される) - 画面右側に表示される「変更履歴」から、復元したい日時・ユーザーの板をクリックする。
- 画面左上に表示される「この版を復元」ボタンをクリックする。
- 確認画面で「復元」ボタンを押す。
編集履歴から以前の編集データをコピーする方法
編集履歴から、以前の編集データを別ファイルとして複製もできます。
- スプレッドシートを開き、「ファイル」メニューを選択する。
- 「変更履歴」、「変更履歴を表示」の順にクリックする。
(「ファイルの変更履歴」画面が表示される) - 画面右側に表示される「変更履歴」から、複製したい日時・ユーザーの板をクリックする。
- 日時・ユーザー名の右側に表示される「縦三点マーク(その他の操作)」をクリックし、「コピーを作成」を選択する。(「板のコピー」画面が表示される)
- 保存先を指定、ファイル名を入力し「OK」ボタンを押す。
ゴミ箱から「削除したファイル」を復元・完全削除する
ここではスプレッドシートのゴミ箱から「削除したファイル」を復元、または完全に削除する操作をお伝えします。
補足ですが、特定のキーを押しながら複数のファイルをまとめて選択することで、ファイルを一括で復元・完全削除できます。押すキーはWindows・Macでそれぞれ次の操作です。
【Windowsの操作】
- Shiftキーを押しながらクリック:連続選択できる
- Ctrlキーを押しながらクリック:個別選択できる
【Macの操作】
- Shiftキーを押しながらクリック:連続選択できる
- commandキーを押しながらクリック:個別選択できる
ゴミ箱は「Googleドライブ」にある
削除したスプレッドシートは、Googleドライブの「ゴミ箱」に一次的に保管されます。30日以内であればゴミ箱からデータを復元できる仕様です。
ゴミ箱から「削除したファイル」を復元する方法
ゴミ箱から「削除したファイル」を復元するときは、次の操作をお試しください。
- Googleドライブを開き、画面左のサイドバーで「ゴミ箱」をクリックする。
- 復元したいファイルを選択して、以下いずれかの操作を行う。
- 右クリックし、「復元」を選択する
- 画面右上の「時計マーク(ゴミ箱から復元)」をクリックする。
ゴミ箱からファイルを完全に削除する方法
ゴミ箱からファイルを完全に削除する方法は次のとおりです。
- Googleドライブを開き、画面左のサイドバーで「ゴミ箱」をクリックする。
- 復元したいファイルを選択して、以下いずれかの操作を行う。
- 右クリックし、「完全に削除」を選択する。
- 画面右上の「ゴミ箱マーク(完全に削除)」をクリックする。
スマートフォンやタブレットからファイルを復元・完全削除する
先にお伝えしたとおり、削除したスプレッドシートは、Googleドライブの「ゴミ箱」に30日間保管されています。
このファイルはスマートフォンアプリのスプレッドシートからも、復元・完全削除できます。
スマホアプリからゴミ箱の「削除したファイル」を復元する方法
スマートフォンアプリ版のスプレッドシートから、ゴミ箱内のファイルを復元する手順はこちらをお試しください。
- スマートフォンからアプリ版のスプレッドシートを開く。
- 画面左上の「三マーク」をタップし、「ゴミ箱」を選択する。
- 復元したいファイル名の右にある「…マーク」をタップする。
- 「復元」を選択する
スマホアプリからゴミ箱の「削除したファイル」を完全に削除する方法
スマートフォンアプリ版のスプレッドシートから、ゴミ箱内のファイルを完全に削除してしまいたいときは、次の操作で削除できます。
- スマートフォンからアプリ版のスプレッドシートを開く。
- 画面左上の「三マーク」をタップし、「ゴミ箱」を選択する。
- 完全削除したいファイル名の右にある「…マーク」をタップする。
- 「完全に削除」を選択する。
なお、スプレッドシートをアプリで使う方法は次の記事で徹底解説しています。利用できる基本機能も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
復元に関するよくある質問
復元に関するその他の情報をまとめました。
変更履歴から復元したいが「変更履歴」や「復旧ボタン」が表示されない
スプレッドシートはほかのメンバーとデータを共有して使うことがあります。
この場合、誰がデータを編集できるのかを設定する「編集権限」機能を利用することとなります。
ただし、編集権限が与えられていない場合、「変更履歴」や「復旧ボタン」は表示されません。ファイルのオーナーへ連絡し、データの復元を依頼してください。
メンバーの誰かが削除した共有ファイルを復元したい
メンバーの誰かが共有ファイルを消してしまったときは、そのデータは誰のゴミ箱にも入りません。ただしこのような場合でも、オーナーに限り次の操作でデータの復元が可能です。
- Google ドライブを開き、画面右上の「!マーク(詳細を表示)」をクリックする。
- 「履歴」タブを選択し、復元したいファイル名を右クリック、「コピーを作成」をクリックする。
上記の手順で、マイドライブにデータが複製(復元)されます。なお、ここでご紹介した内容は以下の記事でも詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
当サイトでは、ほかにもスプレッドシートを使いこなすための記事を公開しています。